万丈
2025-04-16 21:21:12
4279文字
Public 小説
 

雷帝と那羅王

【AI生成】【二次創作】【天空戦記シュラト】
インドラ様×レンゲ、私の推しの原点ですよ!
ファザコンこじらせたカップリングが好きなんですよ!
小説版でトドメを刺されてそれからずっと推してます。
この2人も幸せな未来が見えない系ですが
一瞬だけでも寄り添って幸せ感じて欲しいのです。

次の話→雷帝と那羅王2
すぐ後の話→変化

天空界は混沌の淵に沈んでいた。
調和神ヴィシュヌを自ら石化させた雷帝インドラの謀反は、民の心を乱し、世界を崩壊の危機へと導いていた。
デーヴァ神軍の総司令官として敬愛されてきたインドラの決断は、八部衆の一人、那羅王レンゲの心に深い傷を刻んだ。

かつて、インドラは巨岩兵の脅威からレンゲを救い、父のような温かさで抱きしめてくれた。
その日の記憶は、彼女の胸に今も鮮やかに残り、彼への揺るぎない忠誠を育んでいた。
だが、今、彼女が信じてきたインドラは、冷たく遠い存在に変わっていた。

天空殿の大広間は、かつての輝きを失い、冷たく静まり返っていた。
広間の中央には、調和神ヴィシュヌの石像が屹立し、動かぬ石の冷たさに閉ざされていた。
インドラは石像の前に立ち、灰色の瞳で静かに見つめていた。
彼の背中には、天空界の重圧と自らの選択の重さが刻まれているかのようだった。

大広間の柱の陰で、レンゲは息を殺し、インドラの姿を黙ってうかがっていた。
彼女の赤い瞳は怒りと悲しみに揺れ、胸は締め付けられるような痛みで満ちていた。
ヴィシュヌの石像を見つめるインドラの背中に、彼女は裏切りの影を見た。
だが、その静かな佇まいには、彼女の知らない何かがある気がしてならなかった。

「レンゲ、出てこい」
インドラの声が、静かな広間に響いた。
彼は振り返らず、ただ気配だけで彼女の存在を察していた。

レンゲの心臓が跳ねた。
彼女はゆっくりと柱の陰から姿を現した。
足音が石の床に響き、ヴィシュヌの石像がその動きを見守っているかのようだった。

インドラはゆっくりと振り返り、灰色の瞳でレンゲを見据えた。
その視線は冷たく、まるで彼女を拒む壁のようだった。
だが、言葉は続かなかった。

広間に重い沈黙が降り、ただそこに在り続けた。
レンゲの呼吸がわずかに乱れ、インドラの瞳は彼女をじっと捉えたまま動かなかった。
時間は止まったかのように、二人の間に張り詰めた空気が漂った。
誰も動かず、誰も語らず、広間の冷たい空気だけが二人を包んだ。

やがて、レンゲが口を開いた。
「インドラ様!」
彼女の声は鋭く、しかし震えていた。
「なぜヴィシュヌ様を石化なさったのですか? あなたは天空界の希望だったのに!」

インドラの瞳は冷たく、まるで彼女を拒む壁のようだった。
「レンゲ、私の決断に口を出すな。お前は私の部下だ。それ以上でも以下でもない」

その言葉はレンゲの心を切り裂いた。
彼女がデーヴァ神軍に入り、彼の傍で仕えることを夢見てきたのは、すべてあの救いの記憶ゆえだった。
なのに、今、彼女の憧れは、冷たい壁の向こうにいる。

「そんな……
声が途切れ、拳を握りしめた。
「私は……私はあなたのために戦ってきたのに!」

インドラは一歩近づき、ヴィシュヌの石像を背に立った。
その存在感に、レンゲの心臓は高鳴った。