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もち粉
2025-06-21 21:11:19
6065文字
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歌えカナリア、告げよヒバリ 上
パッタドルの話
パタちゃん、きっと優秀な方なのだ敬わねば!だけで、あんなにミスさんのこと心配してくれるのすごない?もうちょっと何かあったでしょ?で書き始めた
25/06/25 5頁目追加
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五〇九年、夏。
パッタドルの迷宮調査隊への就任時の訓示は、隊の移動手段であり宿舎でもある帆船が本国を出航した日の船内で、副隊長のフラメラによるものだった。
黒曜石の肌、銀の体毛、赤い瞳。現女王のヘイメアと同じ特徴を持つ小柄だが、全身から覇気のあふれるような女性だった。
この方がソーン家のフラメラ様か
……
。
ソーン家といえば、現女王とも遠縁にあたるはず。このような名家のお生まれの方に、こんなに近くでお声を掛けていただけるなんて! 私も精一杯気を引き締めてお役に立てるよう頑張らなくては!
感激に頬を紅潮させたパッタドルは七七歳、まだエルフの成人年齢である八〇歳に及んでいない。周りを見渡しても似たり寄ったりの年齢だったが、中でもパッタドルが最年少のようだった。
フラメラは、オドオドと周りを見回す成人前後の若者たちの集団を見回し、内心ため息をついた。
我が迷宮調査隊は、これほど年若い者たちまでかき集めなければならないほど深刻な人手不足に陥っている。女王陛下の直属部隊として、各家から忠誠心を示す形で送り込まれる貴族子弟の看守はともかく、禁制の古代魔術に手を出した咎で隊で働かされる囚人たちもなり手がいない。ついには、大した罪でもない者が無理矢理放り込まれてくる始末だ。
何せ一〇年前のウタヤの件で、大量の殉職者や除隊者を出したため、とにかく人が足りていない。
フラメラ自身も、前任の副長が退役したために副長へ就任した。
しかし人材不足も極まれりと空を仰いで嘆きたくなるのは、隊長の人事だろう。常とは逆に、ウタヤよりずっと前に除隊していたのが、ウタヤに悪魔が出たと聞きおよび隊に復帰してきた隊長ミスルンである。
……
そうだ、やつの問題もあった。
「シスヒスを呼べ!」
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