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sunny_seven224
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HQ【佐久侑】ログ
HQ
佐久侑のSSまとめです
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Amber
「
……
あ」
冷えているミネラルウォーターが1本もないということに気づく深夜は虚しい。だけどそれはひとりの時だったら、というだけで。今は人ん家のベッドで寝こけているズボラなあいつに辟易した。
小さく舌打ちする。最後の1本を開けたならストックから出して冷やしておけよと、文句をたれた。
ため息をついて棚から2、3本まとめて取り出し冷蔵庫へ仕舞った。寝室に転がっているであろう最後の1本は、果たして残っているだろうか。
ペットボトルは転がっておらず、ちゃんとサイドテーブルに立っていた。持ち上げて掲げると、半分ほど残っていた中身がちゃぷんと揺れた。俺はそれをひと口、ふた口と流し込む。水はぬるくなっていた。当然か。これなら冷えていなくとも新しいのを開ければよかった、と自分の失敗を恥じた。
自分に背を向けてベッドの端で眠る背中。寝息とともに動くトップアスリートのそれはあまりにも煽情的で、俺はなんともいえない気持ちになった。
ゆっくりベッドへ上がる。ぎし、と軋む音はまるで情事の始まりのようだった。布団をめくると背中から下があらわになる。広い背中に引き締まった尻。どうやら自分は、この体に夢中らしい。
「
……
エッチ」
くぐもった声。それからクスクスと笑い声。くいと布団の中に引きずりこまれた。
「起きてたんなら言え」
「なん、夜這い?」
胸元にキスを落とされ、そのまま隙間なくぴたりとくっついてきた。布団によってあたためられた体は驚くほど心地がいい。
「冷蔵庫に水がなかった」
「ありゃ、じゃあそこにあるやつが最後?」
「最後の1本取ったんなら補充しとけって毎回、」
「はーいはいはいごめんて。せっかくのピロートークやのに色気なさすぎやろ」
笑って俺の顔を包み、今度は唇にキスを。舌が絡まる音は、またしても始まりを思い出させた。
「若いうちから眉間に皺寄せてたら、ジジイんなった時男前が台無しやで」
「お前に関係ねぇだろ」
「あ、日付って変わってる?三十路突入おめでとう」
相変わらず話の飛ぶ奴だ。小さくため息をついても別段気にせず、「やっと一緒やぁ」などと浮かれてやがる。
「お祝いせんとなぁ」
「別にいい」
「朝からワイン開けてまう?」
「ねぇよそんなもん」
冗談やん、と短いキスをされる。されてばかりは悔しくて、その腑抜けた顔を掴んで主導権を握った。キスをしながら体勢を変え、奴を組み敷いて胸元に顔を寄せる。
「
…
プレゼントいらんの?」
「今もらってる」
「へえ、臣くんて案外ロマンチックなんや」
「うるせぇ」
「照れんでもええやん、かーわい」
もう1回そのうるさい唇を塞いでやろうと睨んだら、いつの間にか起き上がっていた奴と目が合いそのまま唇がぶつかった。短いのやしつこいのを繰り返しながら、互いの下着に手をかける。片足だけを抜き取り、ゆるゆると勃ち上がり始めた先端にキスを落とした。
「っ、おみくん、」
「なに?」
「やっぱり朝からワイン開ける?」
小首をかしげ、俺の頭を撫でながら問う。
とろりとした琥珀の目。それはあの色に似ている。
「
……
梅酒がいい」
「あはっ、なら終わったら買いに行こか」
誕生日おめでと、と囁く声が、再び始まる熱気に消えていった。
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