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sunny_seven224
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HQ【佐久侑】ログ
HQ
佐久侑のSSまとめです
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「なんか嫌」って日
「臣くんさあ、なんかあったやろ?」
ベッドサイドの電気だけの部屋は薄暗いのに、隣に寝そべる大柄な男の金髪は闇に染まっていなかった。自分と真逆の色。
布団から覗かせる鍛え上げられた裸の上半身にはいくつもの痕と歯型がついていて、自分がどれだけ昂っていたのかを思い出し、我に返って一気に脳みそが冷えていった。
「
…
なんで?」
「やって今日めっちゃねちっこかったもん」
しぼり取られた気ぃするぅ、とそいつはへらへらと笑った。
言われて今日一日のことを思い出すが、特段大きな出来事はなかった。強いて言うなら普段気にならないような小さい「嫌」が重なったぐらいだ。
…
それが、こいつにはわかってたのか?
「なんでわかった」
「わかるよぉ 臣くんわかりやすいもん」
人懐っこい笑い声をあげ、そいつは俺の頭を自分の胸板に押し付けた。
すぅ、っと鼻から息を吸う。南国の果物みたいな匂い。このホテルのボディソープだ。きっと自分からもその匂いがしてる。同じなのに妙に落ち着く、腹立たしいことに。
腕をまわしていっそうくっついた。頭を抱えられ髪を梳かれる。あの指で。
「そぉゆう日?」
「
……
」
「別になんかあったわけちゃうけどなんか嫌やなぁの日やろ?」
返事をしない俺に構わずそいつはしゃべり続ける。いつものうるさい声じゃない、ゆったりとした穏やかな声。普段騒がしいくせに俺とふたりきりの時、こいつは意外と静かだ。抱いてる時も。
「
…
悪い」
「あ?なんに対して?」
髪を梳くのをやめた手を両頬に滑らせ、俺の顔をぐっと上へ引き上げた。強制的に合わさった目はとても綺麗で鋭くて強くて、そして怖かった。
「臣くんは今日、俺に悪い思いながら抱いたんか?」
「
……
違う。失言だった」
唇を合わせた。これで許されるとは到底思えないけれど。
目の前の男を見上げる。目の鋭さは少し和らいでいた。
「
…
誰かってあるやんそぉゆう日。やから悪いはちゃうやろ」
そう言って俺の唇を塞いだ。最初は短く、それを繰り返しだんだん深くなっていく。「
…
臣くん舌」と言われ素直に舌先を出すとぐるっと巻き取られ吸われた。キスは、悔しいがこいつの方がうまくて気持ちがいいから委ねることにしている。実際、つたう唾液が気にならないぐらい集中していた。
「
…
ん、こーたい、吸うて」
てらてらと濡れた舌を吸って絡めてを繰り返しながら体勢を変え覆いかぶさると、背中に腕がまわり引き寄せられまた唇がぶつかった。
「
…
宮、」
「なん?」
「
……
ありがとう」
そう俺がつぶやくとそいつは目をぱちくりし、そしてあろうことかケタケタと笑い出した。
「おい、なに笑ってやがる」
「ごめんごめんっ まさかお礼言われる思わんくて」
「
…
うるせぇ」
まだしつこく笑う奴の首筋に舌を這わせる。笑い声がやんで代わりに甘い息が漏れた。
「あー明日は雪やなぁ」
「知らねぇ」
「なぁ臣くん、」
「なんだよ」
短いキスをされ、そのまま首筋をきつく吸われる。仕返しだと俺もそいつの首筋に吸い付いた。
「嫌んなったらまたおいでや」
この腕ん中に、と奴は笑う。
その笑顔に少し苛立ちを覚えながら、「もっかい」とねだるこの恋人の唇を塞いだ。
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