sousakuyamamusume
2025-05-18 20:36:57
1773文字
Public 一次創作
 

彼岸警邏隊9



 本当にそう思ってるとしたら、ちょっとだけ心外。
 これでも、本気で心配してお見舞いに来たのだけれど。
「相変わらず、妙なところで鈍いのね貴方。」
「んぁ?」
「お見舞いに来るのにたいそうな理由なんていらないでしょ?」
 さて、それじゃあ、私も明日に備えて策を練りましょうか。
 彼等はあくまで末端。その本陣を叩いたところでまた似たようなことが起こる。だったら、そうなる前に潰すほかない。……私も、思ったより腹に据えかねてるのかしらね。
「なんだ、楽しそうな顔して。」
「退院祝いを考えてたのよ。楽しみにしてなさい?」
……まぁ、そうさせてもらう。まだ痛ぇしなあちこち。」
「ごめんなさいね、驚かせるような動画みせたからかしら。」
「わかってて見せたろお前は。」
「生きる気力になるかなって思って。」
 スギナに足りないのは、この思考と言動を切り分けることだけれど……彼がこうなってしまったら、それこそ壊れちゃうだろうし。だったら、そこのフォローは私がするのが道理ってものでしょう?