sousakuyamamusume
2025-05-18 20:36:57
1773文字
Public 一次創作
 

彼岸警邏隊9



「延期にした。マテバこそ、予定が入っているんじゃないのか?」
「体調不良です。コールさんをあんなことにしたやつをぶん殴らないと治らない病気でして。」
 パパ……いいえ、今はスギナさん。
 今まで怒られることはいっぱいあった。褒められることもあった。でも、そっか。
 コールさんが傷つくと、表情抜け落ちるんですね、スギナさん。ああ、でもなぁ。私も、他人のこと言えないかも。今、怒ってるのにすごく冷静なの。初めてよ、こんなに、世界が透き通っているのは。
「それなら仕方ないな。」
「ええ、仕方ありません。」
「いけるな?」
「『マテバ』でよければ。」
 コードネーム:マテバ。
 コールさんの相棒で、スギナさんの娘で……パパの、愛銃の名を冠した私でよければ、いつでも。
「先陣かカバーか、どうする。」
「いてもたってもいられません。」
「わかった、後ろは任せろ。」
「ありがとうございます。」
 それなら、ええ、存分に暴れましょう。
 私達の相棒を、傷付けた報いをうけろ。