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澄香
2025-03-31 18:26:44
9391文字
Public
ロマサガ2
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ロマサガ2】あるモラトリアムの話
弊バレンヌ帝国最後の皇帝の即位までと、その仲間たちの話。
――日常と呼べた日々。
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4
武官候補生たちの、学業の合間のレクリエーションを兼ねた手合わせ。
そこに飛び入り参加してきたヤウダ人らしき少女。
実際彼女は強かった。
鐘の音が鳴るまで決着がつかなかったぐらいには。
その細腕のどこにあったのかと言う腕力。
相手がその見た目と徒手空拳に惑わされたら、そのまま命を取られる。
全力で振りかぶっていい相手だった。
何なら昂ぶるままに鐘の音を無視してもと思ったが、教授が明確に待ったをかけたから仕方がない。
「おっと時間切れー
……
またね!」
特に言葉を交わすでもなく、ドロンとその場からいなくなってしまった。
こんな一期一会に恵まれるとは思っていなかった。
「
……
シアルフィさん」
「ん?」
なんかゴツめの手が肩を掴んできた。
「今まで手を抜いてましたか?」
「や
……
力は抜いても手は抜いてないと言う事で一つ
……
」
「抜いてましたね?」
スネイルの怒りを買ったぐらいは、安い代償だろう。
……
後日訓練所の備品を一個ぶっ壊して仲良く叱られた。
事前予告すれば大怪我はさせないか。
ある学生の話
それから次のレクリエーションの日。
「ちわー、ナズナさんの道場破りでーす!!」
普通に来た。その時投げられたのはパーシアスだった。
話を聞いたら初日にもこっそり投げられてた。
その次。
「もうお前ら手合わせして待ってたら?」
「いやどこでだよ」
使用場所が広がって出禁枠改めシード席が出来た。待ちぼうけすることが無くなったからいいか。
スネイルが最近勝負をかけるようになってきたが、ロナルドも腕を上げてるから相変わらず時間を喰う。
お前らもこっち側だ。
その次。テスト前に詰めようと俺は不参加
……
の、はずだった。
投げ飛ばされたスネイルが窓の前を通らなければだが。
「はいっ、このよーに、相手の力を利用すれば素の腕力はいらんのでーす!!」
いや二階の窓は飛距離と高度がおかしい。
こんなことなら史学は必須分だけにしとけばよかった。
地上戦艦はともかくアガタ王女の話まで半コマ雑談で終わったせいでひたすら眠い。
また別日。
アイツ旅装束なんぞ着てるがもう確実にアバロンに住んでるだろ言う話題になったのだが
……
。
「婦女子の住居を探るのはいかがなものか」
というロナルドの一言でお流れになりかけた。そういやそうだった。
「ヤウダからの使節団についてきたとかそんなところじゃないかしら?」
「あ、だったらシアやロナのお父上に聞いてみりゃいいんじゃないですかね?」
「俺の父だぞ、面白がって黙るのが目に見えてる」
「え、結構きっちり仕事してる人だと思ってた」
そりゃ職場じゃそうだろうな。
ちなみにロナルドの方は既に空振りに終わってたとのこと。
しばらくすると時間割を把握されたのか、レクがある日は事前に姿を見る事も増えて来た。
「今日は風邪引いた妹の見舞いで不参加」
「ありゃま。こっちでも作れるヤウダスイーツのレシピあるけどいるー?」
「アイツは自分で作りたがるからダメ」
「んじゃ治ってからだ。お大事にー」
……
そして案の定、妹が大量生産してきたクズモチとか言う菓子をコウメイとつまんでいるわけだが。
変に甘くないのでそこそこいける。
「そう言えばその子、ボクは会ってませんねえ」
「確かに。一回ぐらい冷やかしにくるかと思ってた」
「ちょっと面白いこと見つけちゃいまして」
そこ、忙しいとかじゃないんだ。
「ところで、本場のコレを食べて見たくないです?」
「
……
ほう?」
本場
……
ヤウダ王国。長らく海とサラマットによって隔てられ、独自の文化を築いてきた国。
現在唯一の独立国で、コッペリア帝の訪問を機に国交を開始。
その後、アザミ帝の時代に対ワグナスの協定を結び、今に至る。
当のワグナスは、今も城と一緒にどこかの空を彷徨ってて、たまに魔物をばら撒いてる。
……
向こうから使節が来るのなら、此方からも使節が出るというわけで。
「卒業を機に、というところで
……
護衛の枠が空いてます」
「ほう!」
こんな機会でも無いと一生行けないだろうしな。
例え行くことになったとして、その時は、な
……
。
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