nuka_boshi
2025-03-04 18:21:38
20434文字
Public 利吉さんで賽殺しパロ
 

【RKRN】転生したら母親が伝子さんだった利吉さん その1【シリアス死ネタ】

映画『ドクタケ忍者隊最強の軍師』を見た結果、なんか利吉さん数年後にえらい事になりそうって感じてめちゃくちゃ罪の意識を感じるハメになったので、初見視聴時の感覚を頼りにお魚流利吉さん数年後ifでまさかのひぐらしのなく頃に賽殺し編パロをしようとしたやつ

一応つどい設定になるのかな?感を反映させてる感あるけど、割とその辺りは緩い独自解釈。映画見るまでほぼ忍たま知識ゼロなので多分色々とアップデートできてないです。

曇らせ&死ネタ。お魚にしてはだいぶ手加減してるけど基準がおかしいだけなので曇らせネタが苦手な人はご注意を。

推しが山田伝子なのだけど推しを美化しすぎてて描ける気がしないので『じゃあ忍者関係なしの一般人ガワだけ伝子さんならかっこよくかけなくても自分の中で解釈違い起きないから書ける!』という理由で架空の伝子さんが出ます。本編のお魚が好きになった宇宙一カッコいい伝子さんは出ませんので、ジェネリック伝子さんをお楽しみください。

ネタバレ 利吉さんが曇ります



第一章 最悪の世界


 ――遠くで誰かの声が聴こえる。それは遠い昔に何処かで聴いたような、暖かく、いつまでも聴いていたくなる優しい声。ひどく素朴で、そっと真綿で包み込むような柔らかな子守唄だ。いや、子守唄と呼ぶにはあまりにも素朴すぎる鼻歌だ。心に、いや全身に締め付けられるような哀愁あいしゅうと愛おしさを感じ、私はその歌声の出所を手繰たぐろうとする。しかし歌声は私の手をすると抜け、どんどん遠くへ消えていく。
 やがて私は気付く。私の周りには何も無かった。真っ暗な中、手繰たぐろうと伸ばした筈の手すらも無く、私はただそこに在り続ける。
 ――嗚呼、私は死んだのか。その事に何処かホッとしている自分がいることに私は気付く。これで誰にも、あの人たちにも、これ以上の醜態を見せなくて済む。泣いていいのか笑っていいのか分からず、ジクジクと痛む心に耐えていた時だった。バタバタと足音が近づいてきて、その騒がしさが私の意識を現実に引き戻した。
 うっすらと眼を開けば、歌声は跡形もなく消えていた。ただ四方を白で満たされた知らない天井と、遠くから微かに聴こえる奇妙なほどに無機質な音。
 ――生きている。私は、山田利吉は、確かにここにいて、生きている。身体中そこかしこをしたたかにつけた様な痛みと倦怠けんたい感が、そう告げている。
 最初に浮かんだ死に損なってしまった、という無念と安堵が複雑に入り混じった感情を、無理矢理頭の片隅へと閉じ込める。……あの歌声は、夢だったのだろうか。それにしても、奇妙な空間だ。妙に低すぎて落ち着かない枕と、柔らか過ぎる布団。漆喰しっくいを全面に塗ったかの如き部屋の天井には、何の用途に使うものなのか、二つずつ並んだ棒状の白い石が何ヶ所も取り付けられている。
……ここは……?」
 我知れず漏れ出た微かな声。視線だけを横へと向ければ、そこには奇妙な寝台があった。鉄のようなもので出来た台の上に、布団を敷いているのだ。奇天烈きてれつ御伽草子おとぎぞうしの中でもこんな奇妙な光景は見ないだろう。――いや、南蛮ならあり得ることなのだろうか? とはいえ天井に石を嵌め込む文化など聞いたことが無いし、奇妙な台の素材も一体何なのかよくわからない。先ほどから鼻を突く香りも、酒精しゅせいに近いが独特のもののように感じる。
 磨き上げた水晶のように透き通った袋に入った透明な液体が、くだを通して私の腕に刺さっている。――――まさか、毒か? 一瞬身体が強張り、咄嗟にこのくだと刺さっている細い針を抜こうとしたが、南蛮の医療術の可能性が頭を過ぎり手を止める。南蛮の医術は一般的に主流となる明医学とは別の、独自のものだと聞いた事がある。その中に、私の知らない治療法があってもおかしくは無い。とはいえ、いつの間にか着せられている奇妙な衣類といい、嗅いだ事のない奇妙な香りといい、どこか違和感が拭えない。
 私が状況の把握と整理に費やした時間は おおよそ二秒ほどと言ったところだろう。すぐに扉越しに、慌ててこちらへ向かう足音が聴こえてきたからだ。足音の軽やかさから察するに、恐らく女性のものだろうか。しかし焦りのあまりか、女性としてはややはしたないと言わざるを得ない音を立てている。扉越しに「病院内は走らないでください!」という若い女性の声が微かに聴こえ、それに対して距離が遠すぎるのか、くぐもったハスキーボイスが何かしらの返事をしている。――病院、という言葉を私は口の中で転がした。誰かが、あの落雷と地滑りで気を失った私を治療院へ運んだと見て間違いないだろう。しかし、あの場に居合わせたきり丸が、このような奇妙な場所へ私を運ぶだろうか? それよりは、もっと近場――例えば忍術学園を頼るとか、例えば土井半助の孤児院へ運び込むとか、例えば元保健委員会所属の乱太郎を頼るだとか、もっと他に適切な場所がある筈ではないだろうか?
 困惑する私の前で、白塗りの扉がガチャリと音を立てて開く。そこに居たのは――
「利吉っ! 貴方、起きて大丈夫なのっ!?」
 濃いゲジゲジ眉毛に、必要以上に赤い口紅をさした、あまりにも線の太い女性。――いや、女性と呼ぶのは差し障りがあるだろう。山田伝子。私の父親にして現在忍術学園の教師を勤める男・山田伝蔵の女装――いや、変装姿だった。
「うわああああぁぁああッ!?」
 思わず頓狂とんきょうな悲鳴をあげてしまったが、それは私が小心者だからとかそういうわけでは断じてない。私にとってプロフェッショナルの忍者として名を馳せる父の、一番みっともなく直視したくない姿。それが「山田伝子」という変装なのだ。だいたい、必ず超えてみせると誓った父親のこんな残念な姿を何度も見せられてみろ。夢でうなされるのは確実だ。おおよそ寝起きの頭が回りきっていないタイミングで見る風貌ふうぼうではない。
「まあっ、どうしたの利吉?! 何かあったの?」
「ちちち父上……! なんでまたそんな格好をしているんです!?」
 思わず小声で問いかけたのは、咄嗟にこれが何かしらの任務なのではないかと思い至ったからだ。もしここが敵地で、何かしらの事情があっての変装だとすれば、下手に問いかけるわけにはいかない。例えば、何かしらの任務で禁宿きんしゅくに取り入るならいを行おうと考えたのならば。急病のふりをし、敢えて介抱される事で後日礼を言うという名目の元、警戒の強い敵地にも忍び込みやすくなる。忍術学園の一年生にも出来る、さほど難しくもない内容だ。もしそうだとすれば、父・山田伝蔵は怪我を負った私を心配するか弱い母親のフリをして敵のふところへ潜り込むつもりなのかもしれない。実際、私の怪我は本物だ。あくまでもしのびとしての任務を優先するならば、利用しない手はない。悲鳴をあげておいてなんだが、同じ忍者として、足を引っ張る様な真似だけは避けなければ。
 しかし目の前の父は一瞬目を大きく見開いて、そしてムッと眉尻まゆじりを釣り上げた。
「いやだわァ、父上だなんて! 『お母さん』の間違いでしょう? こんな美人を捕まえて、お父さん扱いだなんて失礼しちゃうわっ!」
 ぷんぷんと怒ってみせる目の前の父は、完全に伝子さんモードだ。……頭が痛くなってきた。
 仕方なしに、先ほどは動揺しすぎて忘れていた山田家の矢羽音やばねを使って問いただす。
……伝子さんモードを解かないという事は、ここは敵地ですか? 一体何があったというのです?』
 ヒュッと息を吐き、特殊な呼吸音で暗号を伝えるそれは、山田家の人間でなければ解する事は叶わない。これであれば、頑なに伝子さんモードを貫く父上とて、流石に私の問いに答えるはずだ。
 しかし目の前の父は私の矢羽音やばねをまるで聞こえないもののように首を傾げる。
「利吉? どうしたの? さっきから貴方、何か変よ?」
 ……どういうことだ。これではまるで、本当に一般人のようではないか。
「変ねェ、お医者様は単なる打撲だけで問題はないって言ってたんだけど……本当に大丈夫なの? でも脳波は異常なかったのよね……念の為大きな病院で診てもらう方がいいのかしら。あらやだ私ったら忘れるところだったわ。利吉、貴方が道路に飛び出したうちの生徒を助けようとして交通事故に遭ったって聞いて、お母さん気が気じゃなかったんだから。利吉が優しいのはお母さんよ〜く知ってるけれど、無茶は良くないわよん」
 めっ、とばかりに額を優しく小突かれて、しかし私はそれどころではなかった。
 ――ノウハ? コウツウジコ? 父上は、一体何を言っているんだ?
 いや、そもそもこの目の前の人物は、本当に私の父なのか?
――あ、貴方は……貴方は一体誰です?」
 意を決して問うたその言葉は、張り付いた喉に締め付けられて掠れて震えてしまった。
 目の前で、父の顔が歪む。驚きと、困惑、次いで悲しみ。手に取るように分かる動揺をまざまざと見せられ、私は握りしめた自分の手の先が冷たくなるのを感じていた。
「誰って――嫌だわ、おかしな冗談はやめてちょうだいな。伝子よ、山田伝子。貴方の母親で、尼崎東小学校の、五年生の担任よ」
 伝子と名乗る父の――いや、父によく似た女性の声は、困惑で震えていた。しかしこちらに心配をかけまいと、気丈にも笑みを見せている。――プロの忍びとしてさまざまな経験を積んできた父が、この様に無様ブザマに動揺をあらわにする筈がない。つまりこの人物は、本当に父と瓜二つなだけの別人なのだ。
(或いは――ただ父上が記憶喪失になっているか、だが)
 そう考えたのは、数年前に私にとって兄にも等しい人物が、まさに記憶を失い、あろう事か自らの事を忌まわしきドクタケの城の軍師・天鬼だと吹き込まれ、他の忍者しのびに命を狙われるまでに至ったからだ。もちろん彼の教え子たちの必死の説得により記憶を取り戻せた為、大事には至らなかった。だが、もしそれに近い事が起きているなら。――あり得ないとは、言い切れなかった。
 しかし、同時に疑問も残る。父上は変装術の達人であり、身も心も変装した人物になりきる、凄腕の忍者だ。だが、いくら変装で女性になりきったからと言って、れっきとした男性であることに変わりはない。自らの身体を見ればすぐ分かるだろうに、果たしてこうも頑なに自分を女性と思い込むものだろうか?
――利吉?」
……あ、貴方は何故私の名を知っているんですか?」
 脳の片隅で、違和感がカタカタと音を立てている。私はその今にもあふれ出しそうな違和感を必死に抑えようと、必死に蓋をする。そうでなければ、この異常さに耐えきれそうになかった。
「何故って……大事な息子の名前を知ってるのは当然じゃないの。ねぇ、利吉、貴方本当に大丈夫なの? 何かおかしいわよ? やっぱり、事故のせいで脳に何か後遺症でもあったんじゃ……
 おかしいのは貴方の方だ、と怒鳴りつけたい衝動を、私は理性でグッととどめる。既に違和感は層を成すほどに降り積り、理性でとどめるには限界だったが、私は心を強く保とうと必死で耐えた。
 その時だった。どやどやと廊下から足音が聞こえ、私と目の前の謎の人物の視線がそちらへ移る。「廊下を走らないでください!」という若い女性の声に、幼い声が二つ、元気よく「は〜い」と返事を返す。どこかで聞き覚えのある声だった。
 扉がガチャリと大きく開け放たれるのとほぼ同時、二つの幼い声の主は「利吉さん!」と私の名を叫び部屋へとなだれ込んできた。
「大丈夫ですかっ、利吉さん!? なかなか目を覚まさないって聞いて、僕たち、ずっと心配で……ッ!」
「うわあぁぁん利吉さん目を覚ましてえぇぇ! もう二度と落としたお菓子を拾いに道路に飛び出したりしないからぁぁぁッ!」
 涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔で口々に叫ぶ二人には、見覚えがある。猪名寺乱太郎に、福富しんべヱ。父の教え子だ。
「コラッ、乱太郎もしんべヱも! 心配する気持ちは分かるけど、病院で騒ぐんじゃありませんっ! 他の患者さんの迷惑になっちゃうでしょ!?」
「あっ、そっか。ごめんなさーい、山田先生。静かにします。ホラ、しんべヱも泣き止んで?」
「うん……ずびずび」
 乱太郎としんべヱのことはよく知っている。それこそ彼らが忍術学園に入学したばかりの頃から任務で何度も顔を合わせた事があるし、きり丸を含め、勉強が全然できない問題児であった三人に父は何度も手を焼いていた。それこそ、彼らを教え導かねばならない父に同情したことすらある。しかし私は、顔見知りの姿を見つけても、安心するどころか余計に混乱が増すばかりだった。
 まず、格好からして奇妙なのだ。身体にピッタリと張り付く様な丸襟の着物にはたもとも帯もない。短いはかまの様に見えるものも、よく見れば見た事のない素材でできている。先ほどは伝子さんの姿の衝撃で気付かなかったが、よく見れば山田伝子を名乗る不審なやからも、同じように見た事のない格好をしている。それに何より――
……その、キミたち、なんか縮んでないか?」
 そう、私の知る彼らは、既によわい十七歳。とっくに成人として各々独り立ちをしているはずなのだ。だが、目の前の乱太郎としんべヱは、どう見積もっても十歳前後。これでは忍術学園に入学したばかりの頃に戻っているようではないか。
「えー、酷いですよ利吉さん! 僕、これでも去年より身長二センチ伸びたんですから!」
 ぷくっと頬を膨らませて怒る乱太郎は、私が初めて出会った当時の姿とそう変わらない。幼く屈託のない、素直な少年そのものだ。
「そーですよぉ、ボクだってこの前の休みで三センチも伸びたんですよぉ! 横に!」
 続いてしんべヱがえへんと胸を張る。威張れることじゃないから、と苦笑いする乱太郎に、しんべヱが照れくさそうにはにかんでいる。――違和感こそあるものの、微笑ましい光景だ。山田伝子を名乗る人物も、それを微笑ましそうに見守っている。まるで、当たり前の平穏な一時。ただ私一人だけが、世界から切り取られたかのように置き去りにされている。
……と、ところで、今日はきり丸は一緒じゃないのかな?」
 私は違和感から目を背けようと、必死に話題を逸らす。しかし、それは愚策だったとすぐに気付かされる。彼らはきょとんと目を瞬かせ、顔を見合わせた。その瞳に宿っているのは悪戯イタズラ心の類ではなく、純粋な思案と困惑。
「えっと……きり丸、さん?ですか??」
「だあれ、それ? 乱太郎の知り合い?」
「ううん。知らない人。しんべヱの知り合いじゃないの?」
「まっさかぁー。あっ、パパの知り合いとかかなぁ?」
 乱太郎としんべヱは不思議そうに首を傾げながら口々に好き勝手喋り出す。
「ま、待ってくれ! きり丸だよ、摂津のきり丸! ほら、金儲けに目がなくて、しょっちゅうアルバイトしてばっかりで――!」
「アルバイトってことは高校生? うーん、高校生の知り合いなんて居たかなぁ?」
「そんなに歳の離れた人、ボクたち知らないよねぇ」
 ――コウコウセイ? トシノハナレタ? 何を言っているんだ。言葉の意味がまるで理解出来ず、私は困惑して叫ぶ。
「冗談はやめてくれ、知らないはずがないだろう!? キミたちと同い年で、忍術学園の一年は組の、ドケチのきり丸だよ! キミたちはいつも一緒に居たじゃないか!」
 しかし、乱太郎としんべヱの瞳に浮かぶのは、ただただ純粋な困惑と、突然怒鳴られた事に対する驚愕だけだった。彼らの無垢な瞳が語っている。二人は、嘘などついていないのだ。
「えっと……ごめんなさい、ボクわかんない……
「僕も……
 どういう事だと焦る私の前で、乱太郎達はうんうんと首を傾げる。
「えっと……そもそもアルバイトって子供はやっちゃダメじゃなかったっけ?」
「うん、確か高校生になるまでは法律で禁止されてるってパパ言ってた。ボクたちと同じ歳だとすると、お家のお手伝いとかかなぁ?」
「あっ、待って分かったかも! さっき利吉さん、忍術学園って言ってたじゃない? ってことはアレじゃないかな、利吉さんが考えた新しい遊びとか! きっと忍者がたくさん居て、火遁の術ー!って言って口から火を吹いたりするんだよ!」
「えぇー、なにそれかっこいいーッ! 利吉さん利吉さん、それって他にどんな設定があるんですかぁ〜?」
 無邪気な笑みが心をジクジクと刺す。私が何も言わないでいるのをらしていると思ったのか、二人は勝手に話し始める。
「そういえば摂津って社会の授業で聞いたことあるよねぇ。平安時代の地名だっけ?」
「あー、思い出したっ! 確か昔の岐阜県!」
「そーそー、ギフト券!」
「全くもう、違うでしょ二人とも。摂津は大阪と兵庫の一部の事よ。それにしんべヱったら、ギフト券は関係ありません! もう、この子達ったら、授業中一体何を聞いていたのかしら……
 職業病なのか、すかさず訂正した山田伝子に、二人は「はーい、ごめんなさい忘れちゃいましたぁ〜!」と満面の笑みで答えている。そこには一切の悪戯イタズラ心も悪意も存在しなかった。
 きり丸は、あのしたたかな少年はどこにもいない。誰もきり丸のことを知らないのだ。
「ちょっと待ってくれ……じゃあ土井先生は? 君たちの元教科担任で、いくさで親を失ったきり丸を預かっている、あの土井半助先生は?」
 半ばすがる気持ちでそう問うと、三人は困惑した様に口元に指を当てて思案する。
「えっと……元担任っていうと、一年生と二年生まで担任だったのは大木先生だよねぇ……?」
「うん、あとはずーっと山田先生が担任だもの」
 乱太郎、しんべヱの残酷な会話に、鼓動こどうが次第に速くなっていく。
「利吉……土井半助って、誰のこと?」
 心底不思議そうな顔で『山田伝子』の姿をした人物にそう問われた瞬間、膨れ上がった違和感と恐怖が弾け、決壊する。まるで濁流だくりゅうのように押し寄せる恐怖に、私は気付けば我知らず絶叫していた。