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かいえ
2025-03-01 09:17:16
13392文字
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【竜武】「クリスマスは意外性で♡」作戦
「プレゼントは、オ・レ♡」作戦(
https://privatter.me/page/67c174ad33a5f
)の続編
前作に引き続き、竜胆の為に蘭が全力でお兄ちゃんを遂行する話
13,385文字
※このシリーズをまとめたものを🐯で通販中です
https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040031131862
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2
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自分の誕生日の時は、ヘルプの仕事が急遽入ってしまったから、今年のクリスマスイブは何の仕事も入らないように気をつけた。そう云う訳で、俺は朝からクリスマスパーティーの準備に余念がない。何と言っても恋人と初めて過ごすクリスマスなのだから、楽しくない筈が無かった。
約束の時間の少し前に、武道は兄ちゃんと一緒にやってきた。某有名店で予約したクリスマスケーキを取りにって取りに行ってくれた兄ちゃんとマンションの前で偶然会ったらしい。玄関からリビングに移動する間も二人は和気あいあいと会話していて、正直妬きたくなるくらい仲が良さそうだ。俺の誕生日の前までは、武道は兄ちゃんを怖がっていたというのに、今ではそんな面影は武道に微塵も無い。武道の兄ちゃんに対する態度は、慕っているというか、甘えているようにしか見えなかったから心中穏やかでは居られなかった。ただ、兄ちゃんの態度が身内を甘やかすものだったので辛うじて不満を口にせずに居られただけだった。
「うわぁ
…
すげぇ!」
武道はリビングに入るなり歓声を上げた。バルーンも使って飾りつけしたし、2メーターあるクリスマスツリーが圧巻だったのだろう。
「竜胆君が飾り付けたの?」
「そうだけど」
「すげぇ! センスのかたまり!」
褒められて悪い気はしない。
「武道、俺も褒めろー。俺も飾りつけしたし」
「そうなんですか? 蘭君もセンスのかたまりー!」
「だよな」
武道に褒められて兄ちゃんもご満悦だ。兄ちゃんが飾り付けたのはクリスマスツリーの天辺のお星さまだけだけどな。武道の頭をなでなでしている兄ちゃんはひどく甘ったるい顔をしていた。その時、俺は兄ちゃんが武道の事を「武道」と呼んでいる事に気がついてしまった。
「兄ちゃん、いつから武道のこと武道って呼んでたっけ?」
「んー? オマエが武道って呼び始めたくらいじゃね?」
兄ちゃんはあっさりそう返してきた。そして、なんで彼氏でも無いのに下の名前で呼んでんだよという、声に出せない叫び声を上げている俺の目の前で「武道、ショコラショーでも飲む?」と、彼氏みたいに武道へ話しかけていた。
「しょこらしょーって何ですか?」
「ショコラショーは、温かいチョコレートドリンクだよ」
「へぇ
…
オシャレそうな飲み物っスね! 飲みたいです」
「じゃあ、ちょっと座って待ってろ。作ってやるから」
武道はこくりと頷いて兄ちゃんの背中を視線で追いかけた。それが、どうにも癪に触ってしまった。
「武道」
「なんですか、竜胆君?」
俺の方を振り返る武道に向かって、劣情が迸りそうになったが、俺はかろうじて踏み止まる。
「キスしても良い?」
本当は今すぐ押し倒して、俺の事しか考えられないくらいむちゃくちゃにしてやりたかった。
「え? 今ですか? ここで?」
武道は驚いた顔をして左右を見回した。兄ちゃんが近くに居るから気にしている様子だ。
「ダメ?」
武道の肩を抱き寄せ、耳元で甘く囁く。吐息が耳朶に触れたみたいで、武道はびくっと肩を震わせた。
「い
…
いいっスよ
…
」
開いている方の手で武道の頬に手を添え、俺の方に顔を向けさせると、恥ずかしがりながらも期待した瞳がきらきらと輝いていて吸い込まれそうになる。そのまま顔を寄せその唇に唇を強く押し付けた。「んっ
…
」と漏れた吐息も奪いたくて、深く口づけると、軽いキスだと思った武道が驚いて俺の背中に回した手が服を掴んだ。唇を離して見た武道の頬は少し赤くなっていた。
お茶の後、武道が俺に差し出してきたのは、俺の好きなブランドロゴが入ったショッパーで、中にはラッピングされた箱が入っていた。この大きさになると服かカバンしかないけれど、そんなものを武道が買える訳が無くて。ハッとして兄ちゃんを見ると、フフフと笑ったので、兄ちゃんのテコ入れがあるのかと納得してしまった。
俺がプレゼントを開けるのを武道が楽しみにしているようなので、俺は何も知らないふりをして、リボンに手を掛けた。箱の中には、まだ買っていない新作の服が入っていた。グレーのフーデッドスウェットシャツは普段使いにぴったりだったし、ダークブルーのリンスドデニムのストレートレッグパンツも履きやすそうな良いデザインだった。そして、目の前にいる武道の服も色違いだけれど同じものだと、俺はようやく認識した。兄ちゃんとあまりにも仲良くしていたから、普段ならすぐに気がつくところに全く気がつけないでいたのだ。武道はライトキャメルのスウェットシャツと、ダークブルーのリンスドデニムのストレートレッグパンツを身に着けていて、とても似合っていた。
「お揃いですよ。びっくりしました? 蘭君が選んでくれたんで格好良いでしょ? 思ったより安かったから、俺でも買えました」
「安かった?」
このブランドが?
「早く見てぇから着替えて来いよ」
そう言って兄ちゃんはにっこり笑った。それは何も言うなと言う圧のある視線だった。
着替えて戻ると兄ちゃんはスマホを構えて俺を待ち構えていた。
「竜胆、似合ってる」
「本当です。竜胆君似合っています! すげぇ格好良い!」
「武道、竜胆の横に行け」
「ハイ!」
武道は兄ちゃんの操り人形と化していて、兄ちゃんに言われた通りに動いた。腕を組めと言われれば組み、抱き着けと言われれば俺に抱き着いてくる。そして兄ちゃんは「双子コーデ最高かよ」と嬉しそうに写真を撮りまくっている。
双子コーデってなんだよ? ペアルックじゃねぇの? 親目線かよ?
謎の撮影会が終わり、ようやくクリスマスディナ
―
を始めた。今日のディナーは俺が腕によりをかけて作った品々だ。幼少の頃から舌の肥えた兄ちゃんを満足させてきたのだから、武道を満足させられない訳が無かった。武道は「美味しい」を連発したので、俺は悦に浸った。相手の胃袋はしっかり掴んでおくのは基本だった。
「じゃあ、そろそろ行くワ」
「え? 出かけんの?」
「俺だって約束の一つや二つくらいあるんだって。武道、俺の代わりに朝まで竜胆の相手頼むな♡」
「りょーかいっス!」
花垣はいつものように、素直に返事をした。兄ちゃんは片手をひらひらさせて出かけてしまった。
兄ちゃんがいなくなると、急に部屋の灯かりが暗くなった気がして、寂しさを感じたのだけれど、隣にいた武道が「俺がいますよ」と笑うから「そうだな」と言って柔らかいくせ毛を撫でたら少し落ち着いた。
「オマエ、なんつーえげつない下着履いてんだよ?」
しばらくリビングでいちゃついていたけれど、ベッドに行きたいと甘えてきた武道を抱きかかえて自室に連れてきた俺は、武道の服を脱がせて唖然としていた。武道は身に着けていた黒い下着は、丁度お尻の穴の位置に丸い穴が付けられたもので、いわゆる大人のおもちゃのお店で売っているグッズの一種だ。ドンキにもあるかもしれないけど。
「これは脱がなくてもえっちが出来る優れものなんだそうです」
俺の問いかけに武道が真面目に返事をしてくるので、ベッドに押し倒した体勢だというのに、俺の欲望は急速に落ち着こうとしていた。
「また、兄ちゃんの入れ知恵かよ」
「だって、竜胆君、全然えっちしてくれないじゃないですか
…
色気が足りないのかなって、恥ずかしかったけど蘭君に相談したんですよ」
「っていうか、オマエ兄ちゃんに何の相談してんだよ? そんなえっちな相談して、なんかの間違いがあったらどうすんだ?」
「蘭君はそんな破廉恥なことしません。すげぇ優しいお兄さんです!」
「すっかり騙されてるじゃん。兄ちゃんを優しいお兄さんなんて言う奴なんて、世界中でオマエ以外いねぇよ! まったく、俺がどんな気持ちで我慢してると思ってんだよ」
「我慢して欲しいなんて言ってないっス。俺、竜胆君ともっと、もっとえっちなことしたいのに!」
「そんなあからさまに
…
」
「俺だって健全な中学男子っスよ! 気持ち良いことなんていっぱいしたいに決まってるじゃないですか?」
「確かに
…
」
思い当たる節があり過ぎて、思わず同意してしまった。
「どうですか? ムラムラしますか?」
じゃあ、と言わんばかりに、武道が後ろ向きのまま自分の尻たぶを両側から掴んでくぱぁと俺に開いて見せた。どこまで俺を煽れば気が済むのだろうかと思う。
「するに決まってんだろ!」
武道は嬉しそうに「やった!」と言って、そのえっちな姿勢のまま笑うから、もう仕方がないなぁと、欲情にまみれた俺は、今夜は寝かさねぇからなと武道をぎゅっと抱きしめ、その背中にキスを落とした。
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