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豆炭々炬燵
6049文字
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モアナと伝説の海シリーズ
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【コトモア】吐露【カカモア】
モア海2の世界観で椰子の実族の息子と無垢の勇者の意思疎通を図る話。軽度のマウモア要素含む。映画ネタバレ独自解釈捏造要素有。
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「おい、ココナッツ」
ラロタイの底から這い上がったような低く威圧感を纏う声音。
それが甲高い鷹の鳴き声が頭上を横切ったかと思えば、大艦隊である海賊船の床板をぶち抜く勢いで空から大男となって落ちてきた。間髪置かずに戦闘態勢を取るカカモラ達。コトゥもまた上げていた骨メットを下ろして短刀の柄を握り締め構えた。
しかし、着地した体勢からゆらり筋骨隆々の体を起こすにつれ物理的な体格差ではない圧倒的で暴力的な畏怖を放つ半神の姿にそこかしこから気弱なココナッツの転がる音が響く。
些か怒気を孕んだ眼光に気圧されたカカモラの一部が狼狽え後退る中、海賊カカモラの首長とその息子コトゥだけは一歩も引かず狼狽えず毅然とした態度で招待状を送っていない客人を見上げ続けていた。
「お前はナロの呪いを共に解いた勇敢な戦士で仲間だ。
……
そこを間違えるな」
話は終わった。そう逸らした目線と逞しい背中を見せ釣り針を青白く光らせた半神が思い出したかのように振り返り大きな人差し指でコトゥを指した。
「それと変に誤解するなよっ」
最後の方は半神としての威厳は何処へやら。一番大事な箇所を勿体ぶっているのか、はたまた口に出したくないのか濁らして飛び立っていったマウイの牽制は図らずもコトゥの胸に灯り始めた感情の名前を知る切っ掛けを作ってしまったことをマウイとコトゥはまだ知らない。
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