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木蔦(キヅタ)
2024-12-15 22:53:06
5502文字
Public
ちょぎくに コメディ&シリアス
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恋愛成就のまんばの話【ちょぎくに】
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(くに→くに表現があります)
カップルクラッシャークニヒロの話
まんばと手を繋いだひとは別れると有名。
演練で握手した刀は数日後恋刀と別れた。結婚している審神者も離婚する。恋刀がいない場合は審神者から捨てられたりする。
そのためまんばと握手したがらない刀は多かった。
演練開始前の握手で、必ず嫌な顔をされる。だからまんばは先に「手は握らなくて良い、会釈だけで」と言う。
しかしある刀だけは嫌がらなかった。
それは恋愛成就のジンクスがある他本丸の極んばだった。
まんばが何か言う前にぎゅっと手を握った。噂を知らないのかと聞けば知っていると言う。それなのに気にせず、嫌な顔もせず、自ら手を握ってくれて、まんばはどれだけ救われたことか。
まんばは極んばに恋をしてしまった。
会いたくて何度も何度も演練メンバーに志願した。
しかし極んばに恋刀が出来たことを知る。
まんばは失恋してしまった。
まんばは悲しくて部屋でしくしく泣く。祝福しなければと思うけど、自分に許された唯一のひとを奪われてしまった、という悲しみの方が強い。
ふと魔が差す。
まんばの力で極んばを別れさせることができるのでは
…
?
今まで極んばには力が発揮されなかったが、恋刀がいる今なら
……
?
しかしそんなことはダメだと思う。幸せになってほしい。
そんな時、自本丸の長義が通り掛かる。
落ち込んでいるまんばの話を聞き「お前そんなことで悩んでんの?」と馬鹿にした言い方をする。
「ほら」と長義がまんばの手を握る。
まんばはびっくりして手を引っ込めようとするが長義は離してくれない。
「本科、危ないから離せ!早く!」
「平気だ」
「平気じゃない!」
「問題ない。お前のこれは『良いもの』だ、手を繋いだ者は感謝こそすれ、忌みするわけがない」
言ってる意味がわからない。まんばは「???(´;ω;`)?」とする。
「お前のこれは悪縁を断ち切り、悪いものを遠ざける力だ。まさに刀として相応しい、誇るべきことだよ」
「しかし実際に」
「ヤンデレ彼氏とようやく別れられた、とか、審神者のDV夫婦が離婚できた、とか、果てはブラック本丸の審神者が摘発された、とか聞いたな」
「は?」
「全部お前が手を握ったやつらだよ」
「え、でも、だって
…
」
「お前はどうせ人伝に聞いたんだろ。事情の知らないやつから見たら悪い出来事に見える。だけど彼らにとっては吉兆だ」
「でもそれは元々俺が悪いことを呼び寄せてたんじゃ
……
」
「握手一つでどんだけ遡って過去に影響を与えるんだ。未来ならともかく」
「じゃ、じゃあ俺が彼らの思考に影響を与えてしまったんじゃ
…
。不快に思うように」
「元々彼らは離れたい、状況を変えたいと願っていた。お前に背中を押されただけで、遅かれ早かれそうなっていた。むしろ手遅れになる前に断ち切れたと言うべきか」
まんばはポカンとする。
まんばが信じてなさそうなので、長義はまんばの手を引いて、外へ連れ出す。ひとつひとつ本丸を回り、その話が真実なのだと知る。
みんなまんばに感謝していた。
「お前はくっだらない事でウジウジウジウジ
……
」
「し、しかし失恋をしたんだから、少しくらい泣いても構わないだろ!」
「失恋なんてなく必要ない!」
「横暴な!泣きたい時くらい泣かせろ!」
「新しい恋で忘れれば良いだろ!」
「新しい恋なんて早々始まらない!」
「いつまでも不毛な恋なんて引き摺って男らしくない!忘れろ!」
「どうせ俺は粘着質だよ!そう簡単に忘れられるわけないだろ!」
「じゃあ俺が忘れさせてやる!」
「お前が忘れさせて
……
!は?」
「前の恋なんて思い出せないくらい、俺のことで頭いっぱいにしてやる!だから忘れろ!」
「え、え、ええええ!」
お後がよろしいようで( ˘ω˘ )オチマイオチマイ
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