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木蔦(キヅタ)
2022-01-11 11:26:57
3899文字
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生まれ変わった長義くんが前世の恋刀を探す話【ちょぎくに】
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尻切れトンボなので続き。
まんばは捕虜として屋敷に幽閉されて数日が経った。
あれからずっと夜に暴力よりも酷い拷問を受けている。
どんな情報を求めて拷問しているのかわからないが、長義は何も聞いて来ない。
何も聞いて来ない、は語弊があった。正確には国のことは何も聞かれない。まんば個人の、今までどうやって過ごしてきたのか、家族は、年齢は、ということを聞いて来た。
あと拷問中は良く愛の言葉を囁かれる。この国の拷問方法はそういう作法があるのかもしれない。
まんばが追いつめられて「話すから、やめて」と言うと「もう話さない」と言われる。拷問中はそれどころじゃないが、よく考えると会話がおかしいな?
おかしいと言えば、彼はよく変な事を言っている。
「刀の時はハンゴロシのオハギ、好きだったよね」
「昔、ふたりで地獄巡りしたよね~。お前好きだったろう?また行きたいね」
追い剥ぎなんてしたことないし、その時に半殺しにしたりしない。地獄なんて行きたいと思わない。
彼とはあの時が初対面だから人違いか?とも思う。
しかし残虐な軍将様の気に障ることを言えば刺されるかもしれない。だから当たり障りのない言葉を返した。
長義の言動から察するに、とんだ極悪犯罪者とまんばを勘違いしているに違いない。そして長義はその極悪人に恋をしているのだ。
だって昼間はまんばにすごく優しい。とろけるような顔で見ている。心底大切だと言っているよう。
その顔を見るとなぜか胸が締め付けられるように痛い。
日々を重ねるごとにつらくなってきて、まんばはついに言った。
「俺はそいつとは違うんだ」
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