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Hizuki
2018-09-16 10:10:49
6835文字
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15ふせったーログ[ノクプロ・プロノク]
【FF15】ノクプロ・プロノク。ふせったーに上げていた分のSSまとめ。
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『久し振りのその味は』(プロノク)
久し振りに目覚めた世界は何もかもが変わってしまっていた。
何とか無事に仲間達と合流し、あとは王都を取り戻しに行くだけ。
ハンマーヘッドで準備を済ませ、辺りを見回せば、店の裏手に佇む金色の髪が見えた。
その手には見慣れないものを持って。
「あれ、お前煙草なんて吸ってたっけ」
声に気付いた金色がオレの方を振り返った。
プロンプトが吐き出した白い煙が漆黒の夜に溶けていく。
「そりゃ10年もあれば人間変わるよー?」
大きく息を吐き、肩をすくめて、おどけてみせる。
右手には隠す必要のなくなったバーコード、そして火の点いた煙草。
その先端から同じ煙が立ち上っていた。
「何でまた煙草なんだよ」
らしくない、とは言わないが、プロンプトのイメージからはかけ離れているように思えた。
それでも月日は確かに経っていて、オレが知っている20歳の頃より似合ってはいる。
「
…
ノクトがいなくなったからに決まってるじゃん。口寂しいの」
そう言って、もう一度右手を唇に寄せると、火の色が強くなった。
―
あぁ、そうか。
何度も何度も繋がりを持った。
飽きもせずに重ねていた繋がりが、10年前のあの日、いきなり途切れた。
寂しいなら何か別の方法もあったはずだ。
けれどきっとそれをしてはこなかったのだろう。
「
…
悪ぃ」
「そこはノクトが謝るとこじゃないでしょ」
責めているわけじゃない、と軽い声音が伝えている。
そして、プロンプトの手にある煙草をさっと奪い取ると、驚いたように青い目が見開かれる。
顔を近づけて、息がかかるほどの距離へ。
今その目に写っているのはオレ一人だけ。
「じゃあ10年分の穴埋めをしねぇとな?」
「してくれるの?」
「当然」
オレから仕掛けた軽く触れるだけのキスは、次第にプロンプトのペースに飲まれていく。
離れているとはいえ、二人もこの空間ににいるというのに。
しばらくして解放され、ぼんやりした思考の中、目の前の金色から楽しそうに声がかけられる。
「
…
久し振りのご気分はいかがですか?」
意識しなくとも求めていたのは同じ。
「
…
文句なしだ」
灰が落ちる。
10年振りのキスは甘くて、苦い煙草の味がした。
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