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Hizuki
2018-09-16 10:10:49
6835文字
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15ふせったーログ[ノクプロ・プロノク]
【FF15】ノクプロ・プロノク。ふせったーに上げていた分のSSまとめ。
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『ナイトメア』(ノクプロ)
音を立てないように部屋を抜け出し、一人になれる場所を求めてモーテルの屋根に上がる。
進んできた道が見えるところに座ると、以前親友に心の内を明かした時のことを思い出す。
吹き抜ける夜風は程よく冷たくて、煮詰まった頭を冷やしてくれるような気がした。
考えても仕方のないことだと分かってはいるけれど、それでも頭の中をぐるぐると巡る。
「動くなよ」
もう何度目になるか分からない溜め息を吐いた瞬間、背中から低い声が聞こえた。
肩が跳ね、心臓が一際大きく嫌な音を立てる。
冷たいものが背中を走った。
帝国兵がまさかこんなところまで?
ノクトは
…
他のみんなは
…
いや、ここの人達は
…
?
いつでも撃てるよう準備をしながら、恐る恐る背後を振り返ると、手を銃に見立ててこちらに突きつけている王子の姿。
「何だよー
…
ノクトかぁー
…
」
いつも見慣れた黒い髪に、青い瞳。
ふっと笑って見せた顔に今度は違う意味で盛大な息が漏れた。
「悪い悪い。まさかここまでビビられるとは思わなかったわ」
「そんな言い方されたら誰だってビビるっしょ!」
少し横にずれてスペースを空けると、右隣にノクトも腰を下ろした。
まだ早い鼓動が治まらない。
何度も深呼吸をする様子を、ただ何も言わずに青い眼が見ていた。
「どうしたんだよ、こんな時間に」
オレが落ち着いたのを見計らってノクトが口を開く。
「あ、いや
…
ちょっと寝られなくて
…
」
疲れている時はそのまま眠りに落ちて、朝まで起きることはない。
なのに今日は途中で目が覚めてしまった。
見ていた夢のせいだろう。
寝ようとしても眠れずに、こうして表に出てきた。
「あんま悩みすぎてっとハゲるぞ」
「ノクトまでグラディオみたいなこと言うー!」
髪を指しながらからかうように言う。
以前同じようなことをグラディオに言われたことを思い出す。
夜道は危ないからそろそろどこかで休もうと提案した時のこと。
心配しすぎるとハゲるぞ、と。
「
…
何悩んでんのか知らねえけど、お前はお前のままでいいんだよ」
途端に眼が真剣になり、ノクトの左手がオレの頭をくしゃりと撫でる。
オレとそう変わらないはずなのに、何故だかその手は温かくて大きく感じた。
「
…
うん。ありがと、ノクト」
「じゃ先戻るな。プロンプトも早く寝ろよ」
「もうちょっとしたら戻る。おやすみー」
立ち上がったノクトにひらひらと手を振った。
次第に足音が聞こえなくなり、星が瞬く夜空を仰ぐ。
お前はお前のままでいい、か。
王都を襲ったのはニフルハイム帝国。
ニフルハイムの人間。
変えようのない事実。
止められない溜め息が自然と零れ落ちた。
目を覚ます前に見ていた悪夢が頭を過る。
ただ一人、自分だけが残され、みんなが背を向けて遠ざかっていく。
咎めるような青い瞳がオレを射抜く。
冷めた声が突き刺さって、身動きが取れなくなる。
―
…
お前───────だったのか
―
ノクト待って!
自分の手を重ね合わせ強く握り締める。
『それ』を伝えた時、ノクトはどう思うのだろう。
オレが『ニフルハイム人』だって。
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