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enoki181
2024-10-13 22:27:24
12540文字
Public
リプレイ
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【ストリテラ】すみおよぐ 冬の巻
俳優:黝さん、エノキ
シナリオ
https://talto.cc/projects/d5TBzmX3fM5XTPV6cWCgQ
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◆ファイナルチャプター:帰りの旅路
旅館を出て、あなたたちは帰ります。どんな手段で帰るでしょうか。
思い出話に花を咲かせつつ、楽しく帰れるといいですね。
三田 小一郎:旅館を出るとまた外は一面の雪景色であった。
なんとか形になった原稿は、昨日来た編集に渡しておいた。帰りは紅璃の手を引いていくだけでいい。雪の寒さの中歩くのは苦手なようだったから、転ばぬように僕がしっかりとしなくては。
「皆への帰りの挨拶は満足にできたかい?」
「金魚の間」に並んでいた水槽のことを思い出す。
寒さで縮こまる紅璃も、あそこに行くと元気になった気がした。
紅璃:「ええ!皆とお別れするのはちょっと悲しいけれど一杯お話も出来たし、それにこいちろーと一緒だから寂しくないのよ」
そう言ってこいちろーの手をきゅっと握り返す。
でも、こいちろーのお仕事が無事に終わってよかった。もうあたたかい水槽に入れないのは残念だけど、いつもの2人のお家も恋しかったからまた自分の棲家に帰れるのも嬉しい。
それでも、やっぱり道中この厳しい寒さは金魚であるわたしにとっては少しばかりつらいものもある。
でもこいちろーがいるからそんな事も平気なの。
きっと大丈夫。これからも彼の傍に居られるだけでわたしは幸せだから。
「こいちろー、またこうしてお出かけ、しようね?」
三田 小一郎:「気に入った?じゃあ次は別の温泉がいいかな
……
」
言いながら、次はどこがいいかと考える。あまり遠出だと疲れてしまうだろうか。
部屋に風呂の付いた宿がいい。紅璃と一緒に入れないと。
寂しくない、と言われたのが嬉しくて微笑む。
「僕も、紅璃がいるから寂しくないよ」
この先誰にも認められなくたって、見つけられなくたって。
紅璃が見てくれて、見つけてくれて、眠る場所が隣だと言ってくれるのだから。
「さ、はやく帰ろうね」
そう言って足を速める。
――
雪に残る足跡は一人分。
作家は金魚鉢を大事に抱えて歩く。
誰かに語り掛けるかのような独り言は、雪の静寂に搔き消されていた。
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