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2024-06-23 02:30:20
11063文字
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蠱毒な夢術廻戦:pixivバックアップ
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E.25 悪夢の幕開け
シリーズ中第42話になります。
注意書きは1ページ目、もしくはシリーズ概要の方にあります。
このシリーズの閲覧やブックマークなど、いつもありがとうございます。お待たせしました。
今回、あんまり話が進まない上にエグめなシーン多めです。苦手な方はご注意を。
あと小説冒頭でとある映画のネタバレがあります。タイトルは書いていませんが、以前の小説内でも触れたことがある作品の物です。
次回、バリバリの戦闘になります。
二週間以内に投稿する予定で書きます。気長にお待ちいただけると幸いです。
追記:いつもより少し遅れそうです。最悪、予定最終日の午後か、その次の日になるかもしれません。
【今回の時系列について】
作中で描写した順番だと一部時系列が前後しちゃってます。
悩んだんですが、アニメの流れに合わせてます。本来なら、五条戦の合間に蝗GUY戦があってるんですけどね。
ちなみに、蝗GUY戦は「21:03 都心メトロ明治神宮前駅 B2F」です。
余談ですが、回想のときに二人が観ていた映画はⅡです。
#夢術廻戦 #オリ主 #オリキャラ #虎杖悠仁 #五条悟
2023年11月19日 01:20
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20:38 都心メトロ渋谷駅 B5F 新都心線ホーム
領域展延。五条悟の術式を中和し、攻撃を確実に当てる方法。それを察して一度ホームドアの上へ退避した五条に対し、漏瑚が挑発を行った。
そんな漏瑚に対して、軽薄な声が向けられる。
「いやぁ
……
正直驚いたよ」
「なんだ、言い訳か?」
「ちげぇよ、ハゲ」
五条は目隠しを指で押し下げ、露わになった瞳は呪霊たちを睥睨する。
「この程度で僕に勝てると思ってる脳みそに驚いたって言ってんだよ」
五条が挑発をし返した。特級呪霊たちの間に、戦慄が走る。
――
その間もなくのことだった。
五条たちが争っている線路を挟んだホームの反対側で、一般人がにわかに騒ぎ出す。
五条の背後、3・4番乗り場にいる人々は開いているホームドアから自然と一歩引き、線路に落ちた人たちへ警告の声を発している。
「来たか!」
漏瑚と花御は何がやってくるかを知っていた。逆に何も知らない五条は、電車が動いていることに違和感を覚えた。
アナウンスもなしに、3番ホームに列車が進入する。列車はゆっくりと速度を落とし、止まった。
その場にいた一般市民は異様な事態に巻きこまれているがゆえ、列車の到着を心待ちにしていた。だが、喜んだ人間はもれなく表情を固まらせて後ろに下がり出す。
電車の窓という窓が赤く染まっている。それどころか、車体の隙間からも赤黒い液体が滴っていた。
ドアが開く。赤く染まった人影が一人、現れた。
……
だが、それは人なのか。
顔らしき部分に目と口にあたるものがあるが、おおよそ動物のものとは考えられないほど醜く変形していた。胴体や手足にあたる部分も、生き物とは思えない色味とケロイド状の肌をしている。
形容しがたい気持ち悪さ、生理的な嫌悪感を見る者に与えた。それはもはや異形とされる者だ。
その異形が一歩を踏み出し
――
その胸から五枚の刃が突き出た。そして、切り裂く。
臓物が撒き散らされ、血潮がばら撒かれる。目の前にいた人間は血飛沫を浴び、何もできずに茫然とした。周囲の人間ですら動けず、瞬き一つできないでいた。
どちゃりと肉の崩れ落ちる音。臓物と血液と肉片がホームに広がる。重たい身体が地面に叩きつけられた。
そして、今一度、異形と化した人影が現れる。
キィキィと、刃物が擦れる音が鳴っていた。
列車内からゆっくりとホームに歩み出る、血濡れの少年。その両腕は長い袖に覆われ、袖口からは鈍く光を反射する鋼が覗いている。指の代わりかのように見えているのは、30センチ程もある五枚の刃だった。
そして、その両足先からも両手と同じように五枚ずつ刃が伸び、地面を擦っては甲高い音を立てている。破けたスニーカーが名残惜しそうに、彼の足の甲に貼り付いていた。
全身が血に染まっている。今もまだ滴っている。彼が纏っているのは血と臓物に、呪いと鋼、死の香りだった。
その身が体現するは、まさに
――
「嘘うそウソ「待って!?」助け「何あれ「キャー!!」シザー「仮装だろ」ハンズ「痛っ」でしょ「イベント?」ガラド「罪「グロっ」歌じゃん」ール?「どうなって「エルム街の「ヤバイッて!」
群衆が悲鳴をあげて右往左往する。その真っ只中においても、真っ直ぐに見つめる目があった。
漏瑚は一つ目を見開き、茫然と呟く。潜めた吐息が漏れた。
想定と違うではないか! そう呪いたくなる心すら押さえ、漏瑚の身の内に溢れてくるのは過去に演じた失態。
――
あぁ、
「悪夢だ」
今思えば驕っていたからこそ不覚。そして、今なお手元に残したままの、過ちの証
……
その片割れが息づいている。
遺物が蘇り、再び呪いを芽吹かせていた。
獣鉤手の元となった呪霊。その呪いを消し損ねたのは、漏瑚だった。
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