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MN*B
2024-06-20 22:04:30
10679文字
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蠱毒な夢術廻戦:pixivバックアップ
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じゃんけん/回収任務 【短編二本】
この小説は【蠱毒な夢術廻戦】シリーズの番外編です。
短編二本立てになってます。
高校生やってくれ…という願いから生まれた話ギャグ風味。
話の二つ目は、まぁ軽くノベライズ版二巻からのネタです。
【男子の力関係的な】
末っ子力…伏黒<青嶺<虎杖…みたいな感じです。
ここに五条さんが混ざると、
大人げのなさ…伏黒<虎杖≒青嶺<五条みたいな感じになります。
※実年齢加味
書いたのを推敲してたら、自分でも解釈違いな気が…となりだしたので勢いであげます。
魔法の言葉…これは番外編!!
表紙は、かんたん表紙メーカーさんからお借りしました。
#オリ主 #夢術廻戦 #虎杖悠仁 #伏黒恵 #釘崎野薔薇
2021年4月25日 22:51
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やべーことになった
…
。
俺は冷や汗を背中に流しながら、恵と釘崎と一緒に、虎杖の部屋へやってきていた。
「
…
換気するか」
呟きのような一言を言いながら、恵が部屋の窓を開けに行く。
…
これからどうすればいいのか
…
俺は頭を抱えたくなっていた。
そんな俺を軽く小突いてくるのは、組み立て前の段ボール箱を抱えた釘崎だ。
「ちょっと、ボサッとしないで手を動かしなさい」
「あ、あぁ
…
」
俺は曖昧な返事をして、荷物を詰めるための箱を組み立てていくしかなかった
…
。
事の発端は、五条さんの発言からだ。
「悠仁の部屋
…
表向き死んでるから、片付けないといけないんだよねー」
死んでいたと思われていた虎杖が復活し、バタバタと移動やらが行われ
…
それから少し経って。虎杖のいる一室に、俺は呼ばれていた。
…
そしてこの言葉である。
それを一緒に聞いていた虎杖は、あーそりゃそっかぁ
…
と、どこか納得した様子。
…
意外とあっさりしてるな
…
。
「だから、衛
…
遺品整理してきて!」
言葉とは真逆な、明るいテンションで頼んでくる五条さんに、俺は思わず顔をしかめた。
「その言い方どうなんだ。言いたいことはわかるが」
「あはは~、事情を知ってる生徒がいるなら使わない手はないよね~。このままじゃ、荷物は全部処分になっちゃうからさ」
「マジで!?」
「マジ。だって悠仁って身寄りいないじゃん、荷物の行き場がないんだよね」
あっけらかんと言ってくる五条さん。
…
それにため息が出そうだった。
虎杖は特に気にせず、まっ仕方ないかー
…
なんて軽い返事をしている。
「でも衛がいるからさ
…
これだけはっ!ってのがあれば、回収しといてもらえばいい」
アルバムとかあったら嫌でしょ。と、今度はまともなことを言う五条さん。
落差が激しい。
「んー。でも俺、そんな大切なものって
……
アッ!!」
何か思い当たるものがあったのか、虎杖はこちらに近づいてきた。
そして内緒話をする形で、こちらに囁いてくる。
…
。
「お前
…
もっとなんかねぇのか」
話を聞いた俺は、呆れた目で彼のことを見た。
「いや俺にとっては重要なことだから!
…
せんせー!!遺品整理って青嶺だけでやってくれるってことでいいよね!?」
「え、いいけど
…
とりあえず大事なものだけ回収して、あとは適当でいいんじゃない?」
恵とかにも手伝ってもらったほうがいいだろうし
…
。
虎杖の勢いに困惑気味の五条さんは、そう付け加えた。
「それでいいですッ!
…
青嶺、お前だけが頼りだ
…
!」
「真剣な顔で言うな
…
。あと、それは五条さんのほうがわかってくれると思うが
…
」
自分で言うのもあれだが
…
俺はその辺の機敏というか
…
死んだあとに見れられて困るものを持っているつもりはない。共感できねぇ。
俺が少し困っていれば
…
頬を掻きながら気まずげに虎杖は話す。
「友達ならまだしも、先生はちょっと
…
悪ノリされそうだし」
その言葉に対し、回収する物が物だからな
…
という納得もあったが、それよりも疑問が勝った。
「
…
友達なのか?俺ら」
虎杖の動きがピシリと止まる。
せいぜいクラスメイトだろ。と俺が続けて言えば、彼は啞然とした様子で口を開けた。
「え
…
ショック
……
結構、仲良いつもりだったんだけど
…
?」
「
…
そうか?」
「衛ってそういうとこあるよね
…
」
わかる。と、ウンウン頷いている五条さん。
…
この人は何がわかってるつもりなんだ?
そんなやり取りがあってから、俺は虎杖の部屋に一人で来た。
…
はずだった。
「水臭いわよ、アンタ。何も一人でアイツの
…
荷物、整理しなくてもいいでしょ
…
」
「それは
…
」
本人の希望なんだ
…
!!
しかも最悪のパターン、釘崎まで参加ってマジか!
俺が部屋に入るタイミングをしくじらなければ
…
くそっ、さっさと入れば良かった。
隣の部屋から物音しなかったから、恵が居ないのはあってた。もし居たら、不審がられるだろうから、留守を狙ったのに
…
。
しかし、虎杖の部屋は一番端。
…
つまり、逆側から来られたら逃げ場も言い訳もできねぇ詰みだった!
俺の今回のミッション。それは
…
ポスターと、アレな本の回収だ。
あとマンガとかは、形見分けの体で、貰っといてくれると助かると言われている。
…
シャレになんねぇ。
知らぬ間に片付けられてたら、あー仕方ないなーともなるが、回収できるのならしてもらいたいとのこと。あと、死んだと思われてる状態でそういう本が発見されるのは、なんとなく落ち着かないらしい。
…
まぁ本人生きてるしな。
それがどうしてこうなった
…
俺のせいだな、うん。すまん虎杖
…
。
こうなってしまったのは致し方無い。さり気なさを装って、回収するしか
……
最悪、恵にバレるのはいいだろう。
問題は
…
。
「服とかどーすんの?適当に箱に詰めればいい?」
そう喋りながら、クローゼットを躊躇なく開けていく釘崎ッ。
「く、釘崎
…
そこはいいが、箪笥の引き出しは絶対に触んなよ
…
」
「はぁ?手分けしないと終わるもんも終わらないでしょうが」
ざっくばらんに言い放つと、ハンガーから外した服を、言葉とは裏腹に丁寧な手つきで箱にしまっていく。
「恵
…
」
俺は同意を求めて、彼に視線をやる。
言いたいことはわかった
…
と言わんばかりに、彼は頷いてくる。
お前らにとっては死人でも、女子が下着見るのは勘弁してやってくれ
…
!!
「
…
片付いた、な」
「そうね
…
」
部屋にあったものは、すべて段ボール箱に収められている。
…
なんとか例の物は、釘崎に見つからないように、マンガなんかで隠して一緒の箱に詰めることができた。
「あとはこれを、言われてるとこまで持ってくだけね。
…
ほら、気張りなさい」
「わかった
…
」
持ってってから、二人と別れたあと、すぐに回収すれば間に合うか
…
。
「
…
衛、なんか隠してるだろ」
確信を持っている声。
考え事をしていた俺は、ビョッと肩を跳ね上げてしまった。
少しズレたサングラスをスッと押し戻しながら、声をかけてきた恵のほうを見た。
「なんかってなんだ
…
」
「お前
…
挙動不審すぎる。大体、なんでお前ひとりで整理しようとしてたんだ」
釘崎はともかく俺はいいだろ。と、付け加えて話す恵。
それに対して釘崎が、何よその言い草!と憤慨している。
「別に
…
一人でやろうとしてたわけじゃ
……
」
一部回収の任務でしかないんだが
…
!
頼まれたのを先に回収したあと、恵には連絡する予定じゃあったんだ
…
。
「五条先生に連絡したら、お前が請け負ってくれたって言われたぞ」
間違いじゃない!!しかし語弊がある!
こんなことなら最初から恵と一緒に
…
いやでも物が物なんだよ!知ってる人間は少ないほうが虎杖もいいだろうし!!
…
なんて返せばいいんだ!?
「俺
…
は、その
…
」
「あーもう!しゃきっとバシッとさっさと話す!!」
「っ本人の希望だ!」
あっ
「その、本人のっていうのは、あのだな
…
」
釘崎の勢いに負けて、つい言ってしまったが
…
なんとかして誤魔化さなければ
…
!
「そーいう話をしたことがあるっていうか、過去形というか
…
ほら、俺らその、境遇が似てるっていうか、ってこれはナシ聞かなかったことにしてくれ」
過去形というには、つい先ほどな感じじゃある。
あと境遇は
…
俺はバレればおそらく処刑の身。でも、彼らはそのことを知らないはず。大体虎杖にも、そのことは話せていない。そんな話をする機会もなかった。
俺のしどろもどろな喋りを聞いた二人は
…
揃って黙ったまま、俺から顔を背けた。
…
呆れられた!?怒ってる!?さすがに納得はされないよな!!どうしよう
…
。
俺がグルグルと頭で考えを回していると、恵は顔を背けたまま喋った。
「
…
なんか、アイツから言われてることがあんのか」
…
あるけど
…
なんだこの流れ。もしかしてさっきの俺の話が通っちゃったのか
…
?
訝しめばいいのか驚けばいいのか
…
。
「えっと
…
そこの箱、俺が分けていれたやつ
…
貰っといてって
…
言われて」
「伏黒、何詰めてたか見てたろ
…
」
「漫画とかだったぞ
…
」
「
…
あっそ」
なんだ
…
この雰囲気
…
。
「それならアンタ、その箱は先に自室に持ってっときなさい。間違えて処分するわよ」
「あ、ああ
…
わかった
…
」
釘崎の言葉に、渡りに船とばかりに乗っかって、俺は箱を持って先に部屋を出る。
…
なんかよくわかんないが、助かった。
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