MN*B
2024-06-20 22:01:56
25026文字
Public 蠱毒な夢術廻戦:pixivバックアップ
 

E.5 開幕!夏の納涼 陣取り合戦

シリーズ中第19話になります。
注意書きは1ページ目、もしくはシリーズ概要の方にあります。

このシリーズの閲覧、ブックマーク、いいね…いつもありがとうございます。
アプリ版だとすき!ですかね?そちらも、ありがとうございます。

 
今回、オリジナル回ですが…なんでこんな勝負内容にしちゃったかなぁ!!って自分でも思ってます。
ガバガバルールなんで、もうさらっと流していただけると助かります。書きたかったとこは書いたんで!
そしてまた文字数…あと地図もなしの描写のみなので、わかりにくかったら申し訳ない感じです…。

次回、原作でいうと幼魚あたりになります。
2週間以内くらいであげれると思います。…ただ文字数とか、どんくらいになるか分かんないですね。

次をあげるまでの期間で、番外編をたぶん二話あげます。
アニメ1クール目の山場がくるので、はっきりさせといたほうが分かりやすいだろうなぁ…ってのを補間するための話ですかね。
それとギャグっぽい話を。展開が…原作からしてしんどいんで…。

 
実は書けてないエピソードとかって割とあるんですよね。
さすがに面白くないだろうな~って感じだと、こういう一件はあったことになってても、書かずに流してたりします。どうでもいい話っちゃ話なので。
最後出てきた乙骨先輩については、いつかあげる予定じゃあります。



#オリ主 #夢術廻戦 #釘崎野薔薇 #狗巻棘 #伏黒恵 #禪院真希 #パンダ(呪術廻戦) #虎杖悠仁
2021年4月18日 12:55



さらりと流し見してから、俺は顔を上げて五条さんのほうを見た。

「なぁ、基本禁止ってどういうことだ?」

「ふっふーん目ざといね、衛」

五条さんは待ってましたと言わんばかりに、楽しげな表情を向けてくる。

「両チームともこの戦いの"切り札"として、術式の使用を許可します。条件は使うものによるけど、公平なレベルになるよう調整するよ」

例えば、伏黒だと式神一体とかそんな感じ?」

「まぁそんな感じかな。公平さの結果、時間制限とかが付く可能性もあるけど」

こっちが強いものを使っていれば、相手も同等のものを使えてるってことか。
なんとなく趣旨が理解できてきて、俺は浅く頷いた。

「使いたい水鉄砲なんかは、できるだけ今日中に申請してね!金と伊地知で解決するけど、それにも限度があるからさ」

軽く言ってくる五条さんだがだったらもっと準備期間に余裕を持たせろ。伊地知さんが不憫だ。
今回のことでまた大変な思いをしていそうな彼のことを考えて……初対面の時の印象はあってたなと物悲しくなる。

「ある程度の怪我も大丈夫だから、全力で楽しんでちょーだい。作戦会議頑張ってね~」

五条さんはそう言って、手をヒラヒラ振りながら退場していった。
と思ったら、また戻ってきた。

「いっけね忘れてた。衛、お守りの件なんだけ「わかった」何が?」

俺は五条さんの言葉を遮って、彼のほうへ足早に近づく。

「別に内容がわかったわけじゃねぇ、話があることがわかっただけだ」

「あぁそういうって、もしかしてまだ話せ「さっさと先行ってくれ、つっかえてるぞ」僕の扱い雑!!」

俺が彼の身体を腕で押しやるようにせっつけば、憤慨しつつもしょうがないといった風に歩き出す。
俺は教室を出る前に振り返り、二人へ声をかける。

「すまん、俺抜きで先に話しといてくれ」

返事も聞く前に、俺は五条さんのあとを追った。






 教室を出ていった二人。その誰もいなくなった出入口を、何気なしに眺めた。

「なんか隠してるわね、あれ」

あからさま過ぎない?と釘崎が呆れたように話しかけてくる。
そちらに視線をやって、俺は少し息を吐いた。

「隠し事自体は前からだ。ややこしい事情があるみたいだが、話す気配はないな」

「へーってアンタも訳知り顔じゃない、なんか知ってんの?」

その追及する視線から逃れるように、すっと顔を逸らす。
俺が知っているのも付き合いの長さと、ちょっとしたタイミングなどの差でしかないのだろう。

本人の曖昧な言い分とその記憶、呪詛師の被害者という立場。
部屋に貼られた呪符、所持している"お守り"、死亡時の取り扱い
ほかにも様々な事柄が積み重なっている。
知っているという割に、その答えが見えてこない。ただ、俺として思うのは。

「アイツ、呪術師になる予定はなかったんじゃないか」

少しだけズレた話に、釘崎はきょとんとした顔をしつつも、その流れにのった。

特級祓ってるのに?」

「それも偶然だって本人が話してただろ。それに、能力があるからと言って呪術師になれるかは別だ」

五条先生は、アイツが視えることについて「術式によって隠してきた」と言っていた。
それはつまりポテンシャルがあっても表に出さないようにしていた、ということでもあるのでは。そして、それを使わざるを得ない状況に陥ったということではないか。

「呪力は負の感情がトリガーになり、術式はその呪力を流すことで発動する。それが不安定だから、アイツはそれを扱えない」

人の少なく穏やかな場所で、恵まれた生活をしていた人間は負の感情を発露するような人格に育ちにくい。己が抱えるよりきっと、向けられることのほうが多いんじゃないか。

そう話せば心当たりでもあったのか、釘崎はふっと目を伏せた。

「根本的に向いてないんだ呪術師に」

寝たきりになっている津美紀のことを思い出す。

呪うより、呪われる側の人間だ。


同じド田舎出身で、こうも差がでるなんてな」

空気を変えるためにそんなことを言った。
環境云々は、少なからず影響はあるだろうがまぁ結局のところ、本人の気質に寄る部分が大きいだろう。
それにアイツだって、呪霊を祓えないわけではない。特殊な状態の呪具を使って、っていうのが不安要素ではあるが。

「はぁ!?それどういう意味よ!!」

俺の言葉を聞いて、言うなら私のとこは環境が環境だったわ!!と憤りを見せている釘崎。
結局のところ、本人の気質だろ。






「別にさぁ、実年齢まで話せってワケじゃないよ。それに隠せば隠すほど言いづらくなるんじゃない?」

そんな彼の言葉に、俺はそっと顔を逸らした。
頭でわかっていても、できないことはある。

誰でもいつでも、最適解な行動がとれるわけじゃねぇだろ」

「拗ねちゃってーあーでも、言っちゃったほうがいいよ。替えのお守り準備できてないから」

マジか。
俺が彼に視線を戻せば、マジだよマジ。と重ねて言ってくる。

「っていうか、どこでハジケさせちゃったの?用途はわかってるんだから、寮で寝るときは使ってないでしょ」

だとしても消耗具合的にまだ先のはずだしと、五条さんは不可解そうに首を傾げている。

 いつからかわからないがおそらく数日ほどの間、効果の損なわれた呪符を持ち歩いていたことが発覚した。
その間も呪力の訓練を行っていたため、もしもを考えると冷や汗ものだった。「いっそバレとけば良かったくない?」とは五条さん談である。
 ちなみに少年院の際でも、お守りがダメになっていたのもあって、呪法を使用したと見られていたわけだ。それから推測するに、出現させるだけでパァになるようだが。


「呪力は使えてないぞ。そしたらハシモトさんが鳴き止んでるはず

ハシモトサン?と、これまた不思議そうな顔をする五条さん。
俺が借りている呪骸のことだと伝えれば、へーと、どうでも良さげにする。
こいつ。
俺は白けた目を彼に向けた。

なんなら五条さんが断りもなく借りてったらしい呪骸、虎杖のはツカモトさんだ。そのツカモトさんは俺には荷が重いだろうと、わざわざハシモトさんを作っていた学長はカンカンに怒っていた。
しかし、その話をしたときに俺もやらかしているし……夜蛾学長も大変だな。

俺は話を戻すことにした。

「とりあえず、俺には心当たりがない。呪法を出した覚えもない」

「変だなぁ。あれだけ残ってたのがダメになるなんて例えるなら高圧電流並みの呪力を使わないと無理だ」

それこそ君の呪法レベルじゃないとと話す五条さん。
俺の呪法は、始動電流か何かか?

「もう皆に話して見張ってもらったほうがいいと思うけどな~ってわけでちょうどいいし、お守りなしね!」

言っとかないと皆もびっくりするよ~。と、ヘラヘラ笑っている五条さん。
びっくりで済むわけねぇだろ準備してもらってる側だからなんも言えねぇけど。
俺は口を噤んで、彼からも顔を背けた。



 教室に戻ればなぜか怒っている釘崎と、それを面倒くさげに流している恵がいた。
そう長い時間じゃなかったはずだが何があったんだ。