MN*B
2024-06-20 22:01:56
25026文字
Public 蠱毒な夢術廻戦:pixivバックアップ
 

E.5 開幕!夏の納涼 陣取り合戦

シリーズ中第19話になります。
注意書きは1ページ目、もしくはシリーズ概要の方にあります。

このシリーズの閲覧、ブックマーク、いいね…いつもありがとうございます。
アプリ版だとすき!ですかね?そちらも、ありがとうございます。

 
今回、オリジナル回ですが…なんでこんな勝負内容にしちゃったかなぁ!!って自分でも思ってます。
ガバガバルールなんで、もうさらっと流していただけると助かります。書きたかったとこは書いたんで!
そしてまた文字数…あと地図もなしの描写のみなので、わかりにくかったら申し訳ない感じです…。

次回、原作でいうと幼魚あたりになります。
2週間以内くらいであげれると思います。…ただ文字数とか、どんくらいになるか分かんないですね。

次をあげるまでの期間で、番外編をたぶん二話あげます。
アニメ1クール目の山場がくるので、はっきりさせといたほうが分かりやすいだろうなぁ…ってのを補間するための話ですかね。
それとギャグっぽい話を。展開が…原作からしてしんどいんで…。

 
実は書けてないエピソードとかって割とあるんですよね。
さすがに面白くないだろうな~って感じだと、こういう一件はあったことになってても、書かずに流してたりします。どうでもいい話っちゃ話なので。
最後出てきた乙骨先輩については、いつかあげる予定じゃあります。



#オリ主 #夢術廻戦 #釘崎野薔薇 #狗巻棘 #伏黒恵 #禪院真希 #パンダ(呪術廻戦) #虎杖悠仁
2021年4月18日 12:55



 木々と砂利の境目。
離れた木立の中から、人影が現れた。

「いーぬーまーきーせんっぱーいッ!!」

こちらへ大声を出して呼びかけてくるのは野薔薇だ。
呪言は届くかもしれないが、堂々と姿を見せてくるということは対策済みだろう。それにもう一人衛の姿が見えない。使うのは軽率か。

「今からぁ!!本陣狙いに行くからァ!!待ってなさいよー!!」

言い切った野薔薇は、宣言通り一直線でこちらへ向かって走ってくる。
持っていたウォーターガンで水を撃ちこむが、まだ距離があるせいで易々と避けられてしまう。
そこから旋回するように、正面から少しズレて回りこみ本陣の的を狙う気らしい。牽制でまた水を撃ちこんでいく。

呪言を使ってもいいが、様子がおかしい。彼女は一定の距離を保ったまま、それ以上こちらへ近寄ってこない。
まさか野薔薇は囮で、呪言が使われたら衛が突っ込んでくる作戦

 そのとき、ガコンッと瓦のズレた音がした。一部せり出ていた建物からだ。
そちらに視線を向けても、そこには誰もいないっ!
不意に影がよぎる。

!?

とっさに見上げてしまった上空から、こちら目掛けて落ちてくる衛。
狙っているのは己か本陣か!?どちらだとしても、その手が持っている水鉄砲の引き金が引かれる前に!!

「≪止まれ≫!」

ぶっ飛べでも眠れでもなく、思わず出た語彙。
どうなったかを見る前に、野薔薇の方へ向き直るッチャンスと言わんばかりに踏み込んできていた彼女目掛けて……!!

「ッ!?」

「っあー!!」

しくじった!と言わんばかりの彼女の声が響く。
自分の前髪と顔から、ポタポタと赤い雫が垂れた。

ゲームセットだ。
そう思ったとき、上から衛が降ってくる
自分へ覆いかぶさるようにして、一緒に倒れ込んだ。動きを止められたせいで、着地ができないタイミングになってしまったのか。

「しゃけしゃけ!」

彼のほぼ捨て身の行動には驚いてしまった。
しかし勝敗がどうなったかはまだ未確定だし、そこそこいい勝負なのではないか。
そんなことを思いながら、衛に声をかけた。



「ツナマヨ?」

もう呪言の効果は切れているはず。
揺さぶっても、彼は退いてくれる気配がない。

うつ伏せのまま、ピクリとも動かない彼の姿に不安になり、その顔を覗きこむ。
ドッキリだろうか。
自分が動いたその拍子に、彼のサングラスが外れた。

「ツナマヨ!」







「高菜ぁ!!おかかぁ!!」

青嶺と一緒に倒れ込んだ狗巻先輩が、その青嶺を抱えて、何事かを叫び始めた。
語彙のせいで、何を言っているのか私にはわからないけど切羽詰まっているのは確かみたい。
そのただ事ではない雰囲気に、足早に駆け寄る。

「おかか!」

仰向けにした青嶺を抱えた狗巻先輩は、震えた声でそう言った。
二人のそばで膝をつく。勢いよく倒れ込んだから脳震盪でも起こしたのかしら
そう思いながら、彼の様子を確かめていく。
……?!

「どういうこと

「しゃ、しゃけおかか

その時ふっと横から気配がして、思わずそちらを見る五条先生が、いつの間にかそこに居た。

「五条先生っ!」

「どうなったの?」

その言葉に、私は唇が震えそうになりながら喋った。

「青嶺脈が、止まってる!!」

心拍がなければ、呼吸すら止まっている。目を開いたまま、彼は微動だにしなかった

ソッチか」

そう呟いた五条先生は慌てず、少し考える様子を見せたあと顔色の悪い狗巻先輩のそばにしゃがんで、声をかける。

「棘、落ち着いて」

「おかかおかかぁ


……








「≪【動け】≫」

辺りが眩しくなる。

「っまぶし!」

いつの間にかサングラスがなくなっている。

「しゃけぇ!!:安堵」

耳元で叫ばれた!?
何がどうなっているのかわからないまま、俺は目を押さえて呻く。
サングラス、サングラスどこだよ。

「衛、意識ははっきりしてる?」

どういうことだ割と近い位置から五条さんの声がした。

五条さん?一体いつの間にあと、俺のサングラス知らないか

「何が起こったか、わかってる?」

俺が狗巻先輩に、上から奇襲かけてたぶん呪言食らったか?」

「高菜:謝罪」

なんで謝られるんだ?一応これって模擬戦だし
あとこれ俺は今、平衡感覚狂ってるのか
感覚と状況が呑み込めず、ロクに頭が働かなかった。

「そのあとは?意識あった?」

「は?そのあとも何も、今がそのすぐあとだろ

「おかかっ:否定」

違うって言われても
俺の意識としてはそうなので、ひたすら困惑しかない。

「はいこれ、サングラス。感謝しなさい」

「え、あぁありがとう、釘崎」

俺は手に握らされたサングラスをかけて、ゆっくりと瞼を開く大丈夫そうだ。

周囲を見れば、すぐ近くに狗巻先輩、釘崎。そしてなぜか五条さん。
しかも俺はいつの間にか、地面に寝っ転がっている。感覚のほうが正しかった。

「なんかおかしくないか。俺っていつ地面に着地した?」

「着地じゃなくて落下してたわ」

上から落ちたから、そりゃそうか
でも、いつの間にそんなことになったんだ一応、足を下にして落ちたはずなのに。頭でも打って気絶したか?

釈然とせず、俺は首を傾げていた。
そんな俺を見ていた五条さんが、思案顔で口を開く。

「衛君今さっきまで、心拍が止まってたんだ」

……は?
意味がわからなくて周りを見渡すが全員マジの表情をしている。

「すじこ高菜。いくら:本当・謝罪・恐怖」

「狗巻先輩の呪言のせいって……だとしても、許可は下りてたんだし

「それはさすがに脈までは止まらないんじゃない?」

「しゃけ:異常」

「そうだね。対象の動きを数秒間止める程度しか、通常は効果を発揮しない」

俺は声を失って、三人の顔を茫然と眺める。

「つまり君は異様に呪言が効くってことみたいだ」

そんな五条さんの言葉が、俺の耳に染み入った。