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やや
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おにしょたのビマヨダ未満(ちょっとだけビマヨダ)
いずれビマヨダになるおにしょたなビマ+ヨダの小ネタ。小説にはできなかった!
2025/06/07:3ページ目に高校生×小学生ネタ追加。くっつく瞬間も少しだけ。
4ページ目に昔ふせったーに載せてた小ネタも収納。3ページ目の元ネタ的な雰囲気のもの。3ページ目の流れとは違うけど、当時同じ設定で考えてたビマヨダ小ネタ。
1
2
3
4
おにしょた1
15歳の中学生ビマと5歳の幼稚園児ヨはお隣さん。ヨのご両親から「よかったら遊んであげてね」と言われて、たまに遊んでやっているのだが
……
まあ〜〜〜ヨが小生意気!小さい弟たちや両親には良い兄の顔を見せているが、ビマには大層反抗的。
ビマが小さい自分相手に強く出られないのを理解して、口も悪いし、蹴ってくるし、イタズラはするしで、ビマも「このクソガキめ
…
!」と腹を立てている。ビマの弟たちはそんなことしなかったので。
でも律儀に学校帰りに時たまヨと遊んでやるビマ。今日はビマの家で待ち合わせだとヨに朝言われていた。
が、玄関に着いてもヨが見当たらない。なんだ?とキョロキョロするビマ、ガサッという物音に振り返ればビマ宅の庭にあるそこそこ大きな木、そして上から「あ」という聞き慣れた声。
ガバッと視線を上げれば、ヨが木の上の枝に腰掛けてこちらに向かって何か投げるポーズをしている。
そう、ヨはビマを玄関前におびき寄せて、上から学校で調達したドングリでも投げてやろうと思ってた。しかし、ビマに察知されてしまってあえなく失敗。
「何してんだ!早く降りて来い!」
ビマに叫ばれ、渋々降りようとするも
……
降りられない。木登りなんて初めてのヨ。登る時は平気だったのに、上から見たら降りるのが怖くなってしまったのだ。
でもビマに「降りられねえのか?」と聞かれ、うん、などと素直に頷けるような性格ではない。「平気だ!」と啖呵を切り、エイヤッと勇気を出して降りようと一歩踏み出した、その時。ズルッと足がすべり、5歳の握力では木にしがみつくこともできず、落下してしまう。
「ドゥリーヨダナ!!」
落ちてくる小さな体をビマは必死に腕を伸ばして抱き留める。目をまあるくさせているヨの全身をパッと確認するも、大きな怪我はしていないようだった。
ふう、と一息ついたビマ。そこから大きく息を吸い、
「危ねえだろうがっ!怪我したらどうすんだっ、この馬鹿野郎っ!」
一喝。
本当に危なかったのだ。偶然ビマが家に着いてから、ヨを見つけてヨの動きを真下で見守っていたから救えた。ビマにとってはそこまで高くない木でも、小さなヨにとっては違う。もし、ビマが家に着く前に落ちていたら、ヨは今頃大怪我をしていたかもしれない。
しかも、発見してやるのが遅れたら?打ちどころによっては命の危険もあっただろう。ヨの命が失われていたかもしれない。そう思うとビマの口からはヨを叱りつける言葉が出ていた。
衝動的に大声で叱った後、ビマはヨのまあるいまあるい目が驚愕の眼差しでこちらを見ていることに気づく。ハッとする。10も歳が下の子供に怒りすぎた。自分だって小さい頃はヤンチャをしていたのに、こんなに頭ごなしに怒鳴ってはさすがのヨもこたえるだろう。
「あ〜、悪い、ドゥリーヨダナ
……
」
そう言いながら、落ち着かせるように腕の中のヨの頰を撫でてやる。小生意気にこちらを笑ってばかりいたヨだが、今は見たことがない表情をしている。というか、これは
……
。
あ、とビマが察した時には遅かった。ヨの目がじわじわと潤んでいく。
「あっ、おい、」
ビマがわたわたと慌て出すと、ヨの唇はわなわなと震え、さらに目には涙が浮かび、そしてついに。
「うわぁあああん!!!!」
ヨは大泣きを始めた。
ビマが名を呼んでも、涙をぬぐっても一向に泣き止まない。もしやどこか痛いのかと聞いても、
「ああ゛あ゛〜〜ぁあ
……
っ」
悲痛な泣き声が返ってくるばかり。よーく見ればヨの膝小僧と太ももあたりが赤いが、木で擦ったからだろうという程度にビマには見えた。
とは言え、このままでは埒が明かない。ビマだって中学生。子供の泣き止ませ方なんて知らなかった。
「おまえの家連れてってやるから
……
」
「やあ゛あ゛あーーっ」
ブンブンと首を振って拒否するヨ。
「なんでだよ!?」
聞くもヨは泣いたままで理由は教えてくれない。どうしたらいいのか困りきったビマ、「ひとまず、俺の家に行くからな?!」と、泣くヨをだっこしたままビマ家の中に猛ダッシュ。
家には誰もいない。両親は共働き、兄弟は部活。いつものことだ。泣くヨをリビングのソファに降ろしてやる。その頃にはヨの泣き方も随分おさまってきていたが、まだまだ涙は止まらない。
「どこか痛いわけじゃねえんだな?」
なるべく優しい声で話しかける。
「心配してんだよ、怪我してるなら手当てしねえと」ビマが切々と訴え「痛いか?」ともう一度聞くと、ふるふるとヨの首が振られた。
それにビマも一安心。足のほんの少しの擦過傷の部分だけ清潔な濡れタオルで拭いて大きめのガーゼを貼り付けてあげた。泣き腫らした目もタオルで冷やしてやる。
それでもまだヨは話し出す気配がない。いつものこまっしゃくれたヨしか知らないビマは困惑しきり。
なんとかしなければと、リビングを見渡し、あれなら、と箱の中から取り出してヨの前に持ってきてやる。
「腹、減ってねえか?おやつ時だろ」
ビマが差し出したのは小さいドーナツが4つ入っている駄菓子。ビマが小腹の足しにする用に、ビマ専用駄菓子がビマ家にはたくさんあった。
ヨはすんすんと鼻をすすりながらそれをじっと見ている。
「ドーナツ
……
」
「おう」
「こんなに、ちいさいの、みたことない
……
」
どうやらヨの家では駄菓子は一般的ではないようだった。興味津々といった顔でドーナツを見つめている。
「普通のドーナツも美味いが、これも美味いぞ。俺は好きでよく食ってる」
袋を開けて、1個ヨの口もとに持っていってやる。
「ほら」
ビマがずいとドーナツをヨの口に近づけると、ヨはおずおずと口を開け、小さいドーナツに小さい口で噛みついた。はむはむと小動物のように動く頰を見つめるビマ。
「おいしい
……
」
とヨが言うのを聞いて、やっと笑顔になる。
もっと、と口を近づけるヨにドーナツを食べさせてやる。ビマはいつも一口で食べてしまうので、ヨが何口もかけて小さいドーナツを食べるのを、興味深く見守った。
こうしていると、ただの小さい子供だし、可愛いとこもあるな、と。
そうして、3つドーナツを食べたヨ。「帰る」と言うとすっくと立ち上がって、タタタッと走り去ってしまう。
「おい!ちゃんと足手当てしてもらえよ!」
呼びかける声は聞こえたのかどうか。開けた窓から、隣家の玄関が空いて、ヨが「ただいま!」と言う声が聞こえてきた。
後は向こうの家に任せるしかない。説明を求められたら説明し、謝るべきことは謝ろう。
ビマはそう決めていたものの、隣家からはその夜ビマ母を通じて「うちの子がごめんなさいね」と言われた程度だった。
翌朝、ビマは一つ、残念に思っていた。あんなことがあっては、きっとヨは自分に突っ掛かってこなくなるだろうということだ。小生意気を通り越して大生意気なガキだったが、あれがなくなるのもまたさみしい。しかし、危険なことをして叱らないのはビマの心に反する。仕方のないことだった。
そう諦めて家を出て、ヨの家の前を通りがかった瞬間。「おい!」とヨの声が。そちらを見れば幼稚園の制服を来たヨがいつものようにビマの方を見て立っている。
びっくりするビマにヨは「今日は何時に帰ってくるんだ
…
」と質問を一つ。「昨日と同じ
…
」ビマが答えれば「ふーん
……
またな!」と家の中に引っ込んでしまった。
今日も来るのだろうか。昨日あんなに怒鳴りつけてしまったのに?疑問符が浮かぶ中、また何かあっては大変だと走って家に帰るビマ。
自宅の玄関前には小さいヨが膝を抱えて座っていた。
「ビーマ!」
ビマに気づいたヨの顔がパッと明るくなる。初めて見る表情だった。
ととと
……
とビマの所に駆けてきたヨの小さい手が、ビマの制服のズボンをギュッと掴む。ビマはさらに驚く。ヨにこんなことをされるのも初めてだ。これまでは蹴られるか叩かれるか殴られるかといった具合であったのだから。
「なあ、あの小さいドーナツ、まだあるか?」
「あ、おう、たくさんあるぜ」
そう答えるとヨは無邪気に笑った。
「早く食べたい!」
ヨのこれまでとまったく違う振る舞いに面食らってるビマをヨはぐいぐいと催促してくる。ワガママぶりはいつものヨらしい姿だった。
「わかった、わかった」
とビマも普通にあしらって、玄関に向かって歩き出すんだけど、ヨがビマの制服を握ったまま動かない。
「どうした?」
「
……
」
無言のヨ。顔を覗き込むと、むぐむぐと何か言い出しにくそうに口を動かしている。
「ん?」
昨日とった杵柄。ビマは優しく聞き返す。すると、ヨはビマの方を上目遣いで見ながら
「まだ
……
足が、いたい、かも
……
」
と呟いた。
足が痛い。さっき走っていただろう。ビマは即座にそう思ったが、ビマとてこのくらいは察しがついた。
「そうか。抱っこしてやろうか?」
ヨの顔が嬉しげに笑みを描く。やはりこれが正解だったようだ。
「うむ!」
ヨは良いお返事とともにサッと両腕を広げてだっこの体勢をとった。怪我をした後は甘えたくなるものだ。ビマにも覚えがある。
やはりヨにも可愛いところはあるのだなとビマは微笑ましく思った。
「よっと」
ビマの両腕に昨日のように抱えられてご満悦そうなヨをビマはそっと家の中に運んだ。
それから何故か小さいヨにこれまで以上に付きまとわれるようになるビマ。不思議でたまらないが、自分の家ではお兄ちゃんとして頑張ってるヨが、自分のところでは弟として甘えているのかもなと、可愛がるようになる。
あとがき設定裏話
・ビマは帰宅部。共働きの両親の代わりに晩ごはんの支度をする日もある。ヨにお菓子を作るようになってからは料理の楽しさに目覚め、晩ごはんを作る日が増える。
・ヨが家に帰りたがらなかったのは、ビマへのイタズラが失敗した(恥!)上に、泣いてしまった(恥!!)姿を弟や母に見られるのがイヤだったかったから。
・ビマに懐いたのは、ビマが真剣に自分のこと思ってくれてたんだと気づいたから。自分が怪我しそうになると、こんなに真剣に怖い顔で怒るんだ。あの殴っても蹴っても馬鹿にしても大したダメージがなさそうだったやつが、自分の怪我にはあんなに取り乱すのだ。と、なんだか思い返すとむずがゆかった。
実のところ、いつもさわやか気のいい兄貴面のビマの自分にだけ見せる腹立ち顔が面白かったんだけど。自分だけに見せる優しい、甘やかす顔もいいな
…
となった。
子供だからここまで言語化はできないけど、内心はこうだったという設定!
・ヨはお兄ちゃんとして弟ができてからは両親にだっこをせがむのはやめていたから、ビマにだっこをねだって、快くしてもらえて、とても嬉しい。
・小さい4つ入ってる駄菓子ドーナツは「ヤング◯ーナツ」。
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