Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
無窓居室
2023-05-24 02:58:38
7146文字
Public
その他
Clear cache
fkmtジャンル切れ端つめ合わせ
十数年前に書いていたらしいfkmt漫画の二次創作が発掘されました。
全て未完でもう構想も忘れてしまっており、穴だらけのままの見苦しい状態ですがせっかくなのでここで供養させて下さい。
1
2
3
4
5
Fool's Pray
街の灯りが星の瞬きみたいに揺れて見えるので、俺は自分がどのくらい愚かかを確かめようとしたんだと思う。
(※中略)
赤木さんは抵抗しなかった。その気になればすぐに振り払えるだろう、俺の貧弱な体と拙い口づけを甘受していた。初めてのキスに味は無く──あっても俺には分からなかっただろう──赤木さんの、酒を飲んでいたというのに俺より少し低い体温と、タバコの匂いだけが伝わってくる。俺が馬鹿のように舌を動かすと、それなりに濡れた音が鳴った。
果てしなく長い時間が経ったように思た。雑踏の中で、俺達はもしかしたら歳の離れた熱烈な恋人同士に見えるんじゃないだろうかとか、そんなことを侮蔑的に考えながら、恐ろしくも混じり合った唾が唇を濡らしきる頃になって、やっと俺は赤木さんを離した。
「ひろ、どうしたよ」
赤木さんは平静に見えた。多少なりとも、怒ったり笑ったりぽかんとしたりしているかと思ったけれど、そんなのは愚かな俺の思い違いだったのだ。ただどうしたと訊いてくる当たり前に不思議そうな顔の、そのうつくしさに気が狂いそうになる。この顔を俺なんかが少しでも崩せるなんて、どうして思っていたんだ。
「赤木さんは別に好きで俺に構ってくれてる訳じゃない、どうでも良いだけですよね」
俺はなにを言っているんだろう。
「うざがったり、拒んだりするほどの興味も俺には無いからそんなに寛大なんだ。本気で自分を懸ける対象になら
……
たとえば勝負事であれば、あなたはこんな不用意な譲歩なんてしない」
俺の口元にはまだついさっきまでの笑いが貼り付いたままだっただろう。唾液の落ちる感覚があった。
「本当は、俺になんか
拘
かかずら
っている人じゃないのに、あなたは
……
こんな所に居る筈ない、鼻も引っ掛けてやしないくせに。どうして」
彼はまるで人の手の届かない一つの現象のように、眉ひとつ動かさずそこに立っていた。
1
2
3
4
5
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内