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無窓居室
2023-05-24 02:58:38
7146文字
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その他
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fkmtジャンル切れ端つめ合わせ
十数年前に書いていたらしいfkmt漫画の二次創作が発掘されました。
全て未完でもう構想も忘れてしまっており、穴だらけのままの見苦しい状態ですがせっかくなのでここで供養させて下さい。
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Eccentric theory
赤木がひろゆきを本当の意味で目に留めたのは、狂気じみた執念でハワイまで追いかけられた時でも、熱っぽい視線で崇拝を受けていた時でもなかった。
あるいは、ひろゆきがそのとき初めて赤木を見なかったので、逆に赤木がひろゆきを見出したのかも知れない。
(※中略)
それが恋であれ、それとは違う成り行きであれ、自分がひろゆきを愛する──そんな事が可能だろうか?赤木は暫し、目の前の若者の黒髪よりやや視線を外して思考した。理牌のときを思わせる怜悧さで。
時によって不思議に鋭いひろゆきが、今は自分の視線に何の反応も示さない。まだ少年のような肩が寝息に合わせて微かな上下を繰り返す。その様におおらかに笑いかけてやりながら、赤木は自分がこの人間を愛することは、考えるまでもなく非常に可能だと結論した。
どんな理不尽も不合理も、それらの名状で言い尽くせぬわけのわからない事でさえ、常に起こり得ることだ。賭けはそれを赤木に見せ続けてきた。だから現にこの状況も、何ら訝しむべきことでは無いのだと赤木はぬるい猪口を干す。そして今度こそ深く眠ったひろゆきの頭を起こさないよう撫でた。
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