hatonyannyan
2024-02-11 00:03:02
2561文字
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深海より星を喰む(後)

ようわからんパロの後編です これでおわり





その日、三百年以上の長きに渡って栄華を誇ったザンブレク皇国の首都オリフレムは、一夜のうちに壊滅することになった。海から異形の化け物が大挙して押し寄せ、破壊と殺戮の限りを尽くしたのだ。青く輝く霧とともにやってきたことから亡霊王が復讐にきたと怯えた兵士たちはろくに戦いもせず散り散りに逃げ出したのだという。勇敢に戦ったとて、結末は変わらなかっただろうが。

あちこちから火の手が上がる神皇宮を海上から眺めていたバルナバスは、服の裾を控えめに引かれて苦笑しながら振り返った。
「どうした?」
無言で首を振る。あれからすっかり怖がりになってしまった。そうしたのだけれど。
「安心しろ。お前を脅かす者はもういないぞ」
黒髪に手を差し入れて撫でてやると、安心したように目を閉じた。可哀想に。今まで苦しんだ分ずっと傍に置いて、永遠に愛してやろう。光も手を伸ばせない、この深海で。