【誕生日】

安栖と真琴の誕生日話+‪α。
誕生日を知らなかった真琴が自分で考えて行動する話。

「真琴はどのケーキが好き?」

3月下旬。夕食を食べ終わって後片付けを済ませたあと。
安栖あずまいは一枚のチラシを真琴に渡した。チラシにはたくさんの美味しそうなケーキの写真が載せられている。
ケーキを始めとした甘いものが好きな真琴は、キラキラと目を輝かせた。その様子を安栖は微笑ましく見守る。

「これが好き」

5分時間をかけて、真琴はチョコケーキを指さす。

「チョコケーキだな。分かった」

安栖はにっこり笑うとくしゃくしゃと真琴の頭を撫でて、部屋を出ていった。

「?」

部屋に一人残った真琴は不思議そうに首を傾げた。