Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
浦山野あずま
1938文字
Public
二次創作(とうらぶ怪談)
Clear cache
Export ePub
とある本丸怪談・弐
陽の届かない本丸
人魚と海辺の本丸
主の家では何も起こらない
52ヘルツの審神者
1
2
3
4
主の家では何も起こらない
「ただいま帰りました」
「お勤めご苦労様です」
この本丸の審神者は、盆の時期に必ず実家に里帰りする。なので、短刀達が持ち回りで護衛の任を務めている。今年は厳正なる抽選の結果、前田藤四郎に新幹線のお席がご用意された。
土産の銘菓を分けながら、話はやはり審神者の郷里のことになる。
「どうだったの?」
「ええ、去年、乱が話していたとおりでした」
そっかぁ、お疲れ様。気の毒げに言って、せめてもの労いにと前田の肩を揉んでやることにする。それならば自分は番茶と取っておきの水饅頭を取ってくる、と一昨年に番であった愛染が駆けていった。
「来年は、誰になるのかなぁ」
信濃が憂鬱な溜息をつく。皆、審神者のことは大好きなのだが、如何せんこの任だけは御免蒙りたくて仕方がない。特段、危険があるわけでも、タチの悪い親戚がいる訳では無いのだ。
ただ、何も無い。
主の家では何も起こらない。
「今年も聞いていたとおり、主様は誰もいないご実家で楽しげにお過ごしでした
……
」
従兄様にお嬢様がお生まれだったご様子でしたよ。
「僕らには見えないけどね」
「ええ、見えませんでしたけどね」
1
2
3
4
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内