とある本丸怪談・参

現地調達する本丸/
とある首無しの顛末/
満開の桜の/
うちの犬が何かを育てている。



満開の桜の


昨日満開だった桜が、今日は鮮やかな青葉に変身していた。
そこで鶴丸国永とにっかり青江が様子見に遣わされた。特に事態に強そうだと看做された訳でもなく、たまたま朝餉の時に審神者の近くの席に座っていただけであった。
「こりゃあ驚きだな」
「見事に散らされてしまったね。……桜のことだよ」
取り敢えずと桜の周りをぐるりと回ってみると、それはあった。
いや、無かった。
ちょうど本丸から見える真逆の根元。
「ああ、なるほどな」
「持って行かれてしまったんだね」
大きく掘り返されたそこからは、先月埋めた筈の死体が綺麗になくなっていた。