倉岸
2026-06-19 01:03:39
3165文字
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月華双宿.ex~猗窩恋中華風パロのオマケと後日談

本編で書ききれなかったネタや設定、猗窩恋後日談のあらすじがあります。
ネタバレになりますので本編を読んでからお読み下さい。





・あの日の野原へ
山奥の農村が復興してから幾度目かの春が訪れていた。
農村近くの野原には春の芽吹きが始まり、色とりどりの草花が一面に広がっていた。花の周りに虫や蝶が忙しなく動き、鳥は囀ずりながら餌を求めて大層賑わっていた。
その野原に二人の人影が現れた。一人は青年で顔に火傷の跡が残っていた。右目は白く濁っていたが、しっかりとした足取りで隣の人を支えて歩いていた。もう一人は黒い髪の小柄な女性だった。覚束ない足取りで時折つまずきそうになるが、隣の青年の腕にしっかりと捕まっているので転ぶことは無かった。女性が時々話しかけると青年は進む方向を変えたり、大きな石を避けて移動した。視力が弱い青年の代わりに女性が彼の目の役割を担っていた。
そしてある木の前に着くと二人揃って上を見上げた。
その木は姫林檎の木だった。春になり姫林檎は小さな白い花を一斉に咲かせ、強くは無いが優しい甘い香りが花の周りに漂っていた。
落ちていた花を女性が拾い、青年の顔に近づける。近距離なら辛うじて見えるのか青年は花を見つめると嬉しそうに微笑み、女性にお返しとばかりに額に口付けた。口付けされた女性はほんのりと頬を染めたかと思うと勢いよく青年に抱きついた。青年は驚くことはなく女性を難なく受け止めたまま野原に倒れこんだ。野原に生える草花が柔らかく二人を包み込む。二人は声をあげて笑った。女性は小さく、青年は大きな声で。
かつて幼かった二人の時と同じ春の風が、大人になった二人の側を優しく通り抜けて行った。











・屋敷が襲われる前、主治医の男がなんとか屋敷から逃げ出し慶蔵に助けを求めた。
・主治医と慶蔵は二人の死の偽装を計画し、慶蔵が荷運びと称して二人の身代わりとなる死体(内乱に巻き込まれた一般人男女)を屋敷内に運び込み、火事に紛れて二人を救出した。最後にパパ超頑張った。
・都から逃げ戦火を免れた近隣の町で旧知(故郷の生き残り)に匿われながら二人の治療をした。火傷と纏足の治療は時間がかかった。
・世間では猗窩座は愛人と死んだと言われているが油断できなかったため、猗窩座の紅髪を全て切り落とし黒髪に生え変わらせ狛治の姿に戻した。狛治の顔の文様が消えるのを待って故郷の山奥まで時間をかけて移動した。






もしこれがオールキャラだったら
・猗窩座が内乱で鬼殺隊の誰か(産屋敷軍は鬼殺隊の面子で構成されている)と戦ったり
・恋雪が妓楼にいた時代、堕姫とニアミスしてたり(堕姫は最高級の妓女で妓楼No.1、鬼いちゃんが無惨の部下なので貴族の客から聞いた情報教えてる)
・狛治に貴族の知識を教える時、最初は童磨が教えていたが初日から相性最悪で童磨が喋るほど狛治が段々と目が死んで貝のように口を開かなくなったので黒死牟に変更したり(その後童磨にはしばらくの間狛治との接触禁止を無惨に命じられた)
・市井にお忍びで出かけた猗窩座(変装)が鬼殺隊の誰かと偶然鉢合わせたり

とか色々考えたけど、私が書きたいのは狛恋と二人の関係性なので他のキャラの話を書くことはありません。



最後まで読んでくださってありがとうございました!