倉岸
2026-06-19 01:03:39
3165文字
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月華双宿.ex~猗窩恋中華風パロのオマケと後日談

本編で書ききれなかったネタや設定、猗窩恋後日談のあらすじがあります。
ネタバレになりますので本編を読んでからお読み下さい。





・内乱が終息して数年後
反勢力軍は破れ、無惨は討たれた。都は壊滅し都民は都から離れ周辺の町や集落に分散していった。
都から離れた山奥、廃墟となった農村にポツポツと人が戻り少しずつ家屋が修復されていた。盗賊に襲われ村人が居なくなった集落だったが村の僅かな生き残りが住まいを無くした人達を少しずつ集めて来て村の復興を始めようとしていた。

そして今日、また村の生き残りが故郷に帰ってきた。大柄な男が荷台を引いた馬を連れて村の入り口に着くと荷台にいる人達に声をかけた。
荷台にいるのは三人。一人は白髪交じりの男性で傍らに薬箱と杖があった。もう一人は女性で肩までの長さの黒髪に花の形の瞳をしていた。怪我をしているのか両足に包帯を巻いていた。
最後の一人は三人の中で最も重症だった。若い青年のように見えたが、黒い髪は短く刈られ、顔の右半分は火傷の跡が残り右目は火傷による失明か瞳は白く濁っていた。腕や足にも包帯が巻かれ完全に回復してるとは思えなかった。
黒髪の女性が黒髪の青年の耳許で小さな声で話かける。その声に答えるかのように無表情だった青年は薄く笑ったように見えた。