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2026-05-09 12:30:47
12344文字
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MARIKINonline4二次創作
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【MO4】ボコボコパーティ! Act2(初版)/ BOKOBOKO PARRY! Act2
「【MO4】ボコボコパーティ! Act2/ BOKOBOKO PARRY! Act2」
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=27692002
について大幅改稿をいたしましたが、ありがたいことにたくさんの方に読んでいただけましたため、初版をこちらにアーカイブしました。
お読みいただいた皆さん、ありがとうございました!
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4
⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-
「まだ終わらないのおおおおおお!?」
ウイエの背後でフサキンは情けなく泣き叫んでいた。目の前に展開されたページには何本も何本も出刃包丁が刺さっており、いくつかはこちらまで突き抜けて来ているのが恐ろしい。
「私にも分かるぞ太陽
……
『先生』とは孤独であるからこそ、たった一つの感想に救われる
……
!」
「共感してる場合じゃないよね!?!? そろそろ太陽も俺達もくたばるよ!?」
「まあ、最期まで暴れさせていいんじゃないか? 現に、シュミタロウもかなり堪えていそうだ。」
ウイエの指摘に、改めてフサキンは目前のシュミタロウを見上げる。
巨大化した身体は、例えそれが鋼の肉体だとしても、それを貫く刃の前ではただの大きな的だ。先ほどの磔柱のように振り払うことも出来ず、シュミタロウは太陽に斬りつけられるのを耐えているように見える。
それは
――
剣士にとって、あまりに大きすぎる隙だ。そう気づいてしまえば、フサキンの目に映る光景は様変わりする。
「
…………
。」
……
無意識にフサキンは鯉口を鳴らす。
「
……
ウイエ?」
「なんだい?」
「一瞬でいい。
……
太陽の気を引ける?」
「
……
ほほう? 君もなかなかのギャンブラー
……
いや、戦士というべきかな。」
「へへへ、そーかも。だってさ
……
目の前であんなに強そうな相手を独り占めされてたらさ
――
」
「
――
俺も斬りたいじゃん?」
「良いだろう。」
ウイエがプロテクションを解いた。そして、暴れる太陽の背後に回り、後頭部に機械槍をブチ当てる。
「??????」
180度回転した太陽の頭を気にも留めず、ウイエは朗らかに声をかけた。
「おっと失礼。」
「!!!!!!!!!」
怒りマークを倍増させた太陽が、大斧でこちらの脳天をかち割ろうとしたのを、ウイエは機械槍で受け止める。当然力で拮抗できるわけもなく、衝撃が直接ウイエを襲う。
……
だがウイエは微笑とパンツを忘れない。
「頼んだよフサキン。私の分も、全力でね。」
ウイエは太陽の後方
……
疾走するフサキンを見ていた。
……
誰へともなく、フサキンは呟いていた。
「
……
懐かしいねー。シュミタロウはあの時、俺のワガママいっぱい聞いてくれてさ。」
「だからさ
……
ちょっと嬉しいんだよね。『コレ』をにぶつけられるの。」
「後詰めのマリキン達には悪いけど
……
本気で行くよ。」
フサキンの片目が輝く。そして刀に手を掛け、前へ跳躍した。
「
……
これは、全ての苦難を解放せし究極の奥義
……
!」
「
……
!!!」
居合の構えで迫るフサキンの詠唱に、シュミタロウが身構えた。
その姿を得た覚悟を自分は知っている。鍛え抜かれた刃を生半可には受けられないことは分かっている。
「故に、」
「
……
刮目せよ!」
――
己に挑むは、紅蓮の剣士・『解放者』。
「はああああああ!!!!!!」
「
――
来い。」
『解放者』の一閃に、舞っていた嵐が
……
晴れた。空に彼岸花の赤が舞う。
見守る者たちが息を呑む。静止した二つの影。
……
先に動いたのはフサキンだった。
「
……
あー、痛ってえええ
……
容赦ないなあもう。」
……
すれ違いざまに受けてしまったシュミタロウの拳は、解放者の鎧を砕くには十分すぎた。
崩れ落ちながら、フサキンは振り向く。
シュミタロウは立っている。舞う彼岸花に交じるような血しぶきは見えたが、その量は致命傷とは言えなかった。
「
――
ごめんね、ウイエ。俺にはまだ
……
届かなかったや。」
残念そうに微笑みながら、フサキンは倒れた。
「フサキンッ
……
!」
仲間の無念を想いながらも、視界が晴れた今を狙い、あづキンは弓をつがえる。
「いやー! ベタベタの展開なのに煮え切らないオチ!!! 連載打ち切りもやむなしだと思います!!! 星一つ!!!」
「ッ! 太陽テメェ
……
!!!」
あづキンはいつの間にか横に居た太陽を睨んだが
……
太陽は嘲るような発言とは裏腹に、シュミタロウと
……
その向こうで散ったフサキンを見ていた。
「だが!」
そして高らかに掲げられる包丁。
「俺は面白いと思う!!!」
太陽は包丁を頭に突き刺した。
途端、現れる光熱を放つ磔柱の列。それは弔いみたいに湿っぽいものではなく、ダメージを負ったシュミタロウを逃さない『檻』、そして太陽の怒りを導く『道』だ。
「ウオオオオオオオオオ!!!!!!」
漆黒の笑顔で磔柱の道を、何も持たずに太陽が駆ける。覚醒する。
その頭上を、紅の軌跡が追い越す。
バァン!!!と弓矢とは思えない轟音が響く。
「このチャンス、逃さねーよ!!!」
覚醒は連鎖する。右脚、左脚、左肩、右肩
……
重い一射一射は、シュミタロウの行動を許さない。
「
…………
ッ!」
フサキンとあづキンからの傷を押さえるシュミタロウの顔に、明確な焦りが浮かぶ。
「
…………
!!!」
……
蘇生された荒川は、シュミタロウを襲う猛撃をギラギラとした目で見つめていた。
「
……
次飛び出したら容赦しねェぞ?」
マザイをあおりながらオツキンが睨みつけるが、荒川の視線は戦場に釘付けのまま。
「
……
戦闘狂こえー
……
。」
「私は
……
今の荒川の気持ちが少し分かるかもしれません。」
「ええ
……
?」
まだ傷の残るフク郎は、壁にもたれかかりながらも同じく戦場から目を離さず、ぎゅっと魔導書を抱きしめた。
「
……
自分では手が届かない、触れることすら許されない
……
そんな『高み』があるからこそ我々は憧れ、研鑽する。」
「
…………
。」
「私にとって、ウイエ様の創作がそうであったように
……
荒川にとってはこういった闘いが目指したい『高み』なのでしょう。」
「
……
混ざりたいけど体力足りねーってだけな気もするけど?」
「ふふ、そうかもしれませんね。ですが
……
。」
フク郎はチラリ、と緑の目で隣を見やる。
……
そこには荒川の握り込んだ指の跡が、力強く地面に刻まれていて。
「
……
私も次はウイエ様とあの場所に居たいです。荒川さん。」
「はい
……
そうですね
……
。」
――
憧憬の眼差しも知らず
……
最後に二人が狙うは、脳天。
引き絞られる紅い光。それを背負った跳躍。
「!!!」
シュミタロウがガード姿勢を取るが
……
遅い。
「吹き飛ばァすッ!!!」「ぱんち!!!!!!」
二人の最大火力はシュミタロウの体勢を大きく崩し
……
ぽん、と空中でシュミタロウが人並みまで縮んだ。
「
……
マ
……
。」
「「「マジ覚凌いだァ!!!!!!」」」
周囲を震わせる歓声が、沼たちから上がった。
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