enachiot
2026-05-09 12:29:26
11179文字
Public MARIKINonline4二次創作
 

【MO4】ボコボコパーティ! Act1(初版)/ BOKOBOKO PARRY! Act1

「【MO4】ボコボコパーティ! Act1/ BOKOBOKO PARRY! Act1」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=27679138 について大幅改稿をいたしましたが、ありがたいことにたくさんの方に読んでいただけましたため、初版をこちらにアーカイブしました。
お読みいただいた皆さん、ありがとうございました!


⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-


……闘争が、したい。」


廟堂の朝ごはんタイム、ポツリとシュミタロウが零した言葉にフサキンは箸と茶碗を吹っ飛ばし、マリキンは驚いた拍子にスマホを味噌汁に落とした。


⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-


「つーことでレイド戦の時間だ!!!」
「「「「「はぁ???」」」」」


マリキンから全土の沼どもに発せられた『シュミタロウがヤバい、限界』の連絡にビビリ倒し、全速力で集まってきた面々を待ち受けていたのは、ノリノリで廟堂玄関で号令をかけるマリキンの姿だった。

「テメー……ついに人を騙して周回手伝わせるまで堕ちたか……。」
「これには我の怒りも有頂天。」
……素人質問で恐縮ですが、『れいど戦』とは一体……?」
意外とゲームには疎いらしく、殺意を向けるシグキンとJackの横からフク郎があせあせと疑問を投げかけた。

「あー。ソシャゲやらないと知らないかもね。『レイド戦』っていうのは、そのゲームに参加している人たちで協力して、時間をかけてめちゃくちゃ体力のあるボス……討伐対象のエネミーだね、それを倒すイベントのこと。」
フサキンがどこからかホワイトボードを引っ張り出してきて説明を始めた。
「ただし、体力がゼロになるまでずーっと戦いつづけるわけじゃなくて、一定時間戦ったら撤退して再挑戦を繰り返すんだ。実際のゲームではチーム=プレイヤーが同時並行で攻撃するけど……戦闘間にインターバルあること考えると、再現するならチーム交代制かなって。」
「なるほど。つまりレイド戦のボスがシュミタロウで、挑むプレイヤーが我々ということだね?」
「理解はやーい! そゆこと!」
……すまないな。皆を付き合わせてしまって。」
ホワイトボードの上からニュッとシュミタロウの顔が現れる。いつもは力を抑えるために最小サイズまで縮んでいるシュミタロウだが……今日はマリキンより頭ふたつ分大きいくらいまで大きくなっていた。たまに戦闘中見かけるサイズよりでかい。
うわっ……と沼たちがビビる。

……まァ、最近シュミタロウ忙しかったしな。よりにもよって戦闘少ない物資調達系のオーダー多かったし。」
「分かるバチ〜。私もガトリングぶっ放せなくてイライラしてたバチ。」
「お前は代わりに俺が手合わせしてただろうが。」
うんうんと頷くバチキンの頭にシグキンが垂直チョップを入れる。
「シュミタロウがただ暴れるだけだと大変なことになるし、俺とマリキンじゃ相手しきれなそうだったし〜……それにみんなも最近強くなってるわけじゃん? ……武器とか、ね?」
キランとフサキンの片目が光る。まがりなりにも鍛冶職人、皆の得物には敏感なのだろう。
「つーことで戦闘訓練も合わせてレイド戦、ってワケ。メンバー分けないと全滅した時に取り返しがつかねェからな。」
「勝利条件はシュミタロウの降参……というか満足?、敗北条件は俺たちの中で動けるのが一チームだけになること。チームは四人一組で分け方は皆で決める……でいっか。」
「先生質問です。チーム間での協力はありでしょうか……回復足りる気がもうしません……。」
嫌な予感がしたのか、アクシズが手を挙げて質問する。
「敗北条件ゆるくなっちゃうからナシ! 最低限『詰まない』程度の支援アイテムは配るから、他チームと交代してその間に立て直してね〜。」
めっ!と自分の口のバツの前で指もバツにするフサキンに、ガクリとアクシズは肩を落とした。

……あと大事なルール言ってねェぞフサキン。」
マリキンがじっとりとした目でフサキンを睨む。
「えっ?」
「デアエリス禁止。」
「えーーーーーー!?!?!?!?」
「うるせーーーーーー!!!!!!!!!!!」
爆音で叫んだざくろを轟音で太陽がぶっ飛ばした。
「テメーざくろに恨みあんのか!?!? 出るとこ出たらやってやんぞ!?!?」
ぶっ飛ばされたのはクローンだったようで、すぐさま現れたざくろがマリキンに詰め寄りげしげしと脛を蹴る。
「ッたりめーだろッ!!! 全体蘇生許可したらゲームバランスクソだろーがッ!!!」
……俺は構わないと言ったのだがな。」
……ま、終わらないのも大変だからね。」
シュミタロウとフサキンがため息をついた。

さっそく作戦を考えていたらしいオツキンが、ハッと顔を上げる。
……え、逆にそれ以外はアリなのか?」
「うん。使いたければいいよーって、シュミタロウが。廟堂更地にするのはやめてほしいけど。」
「せっかくの闘争だ、お前らも全力を出して欲しい。」
バキボキと指を鳴らすシュミタロウ。オツキンが冷や汗をかく。
「うへ~……マジかよ。」
「まぁなかなか出来ないことだ、俺たちもガチで行こう。」
氷虎は意外とやる気らしく、オツキンの肩をポンと叩いた。


⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-


そして少しして。


……よしお前ら! 本番前ラストのブリーフィングだ。」
色とりどりにごちゃごちゃと作戦が書かれたフサキンのホワイトボードを、マリキンはペンの後ろでコンコンと叩いた。

「まずは前提確認。『シュミタロウに力押しは無理』。」
太陽と荒川以外がこくこくと頷く。
「まずは足元から崩すっつーことで、片っ端からデバフをブチ込む。最初が肝心だ、絶対くたばるんじゃねーぞ。」

「ざくろなら心配するな!」
「ケケッ、シュミタロウのデータが取れるなんてなかなかねー機会だからな! 滾ってきたァ!」
「氷虎、俺駄目だ。先鋒とかやれる気がしない。帰りたい。」
「大丈夫だアクシズ、俺もいる。……一蓮托生だ。」

「んで多分態勢が崩れるから、そしたら搦め手連打だ。判断力を一回削るっつーワケ。」

「多分ってお前……俺のマザイでもある程度はフォローは出来るけどよ……。」
「ウイエ様の尖兵として頑張らねば……!」
「シュミタロウさんって寿司も作れるんですかねー。」
……寿司なら後で当方が出してやるから集中しろ。」

「そしたら、こっちもいったん素直に最大火力。スキを見つけてやってやれ!」

「久々に射ちまくれるな!」
「よーし、俺も頑張っちゃうぞ☆」
「大作SFの2は神作か駄作の二択」
「私の創作力と彼の攻撃力のぶつけ合い……腕の見せ所かな?」

「で。最後にトドメを刺すのが……

「「「俺」」「我」「私」「「「だな」」」「バチな」!!!!」


……これがしたかっただけなんじゃねーの?……って言いたくなるけど、たぶんベストなんだよなァ……。」
オツキンがぼやく。
「実際回復と防御は十二分、作戦が狂った時の時間稼ぎも出来る。」
……ラストヒットの取り合いで逆に逃がさねーか怖いな、俺は。」
………。」
オツキンの憂いに、氷虎は既にぎゃーぎゃーとリーダーとラストヒット権争いをする四人を前に、何も否定できなかった。


⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-⚔-