usagipai
2026-04-29 21:27:31
5055文字
Public Spera Symphonia
 

ティタノクス




オルキアおよびラプダに関する記録

オルキアとラプダは、世界創成の時点から存在する根源的なエネルギーであり、いずれも世界を構成するために不可欠な要素である。両者は対立する性質を持ちながらも、いずれか一方のみでは世界は成立せず、相互に干渉し合うことで現在の均衡が保たれている。

オルキアは正の力を象徴するエネルギーであり、循環、維持、調和といった性質を持つ。この力は世界そのものを動かし続ける基盤として機能しており、すべての存在の安定に関与している。またオルキアには二つの形態が確認されている。一つは世界全体を循環させるエネルギーの塊としてのオルキアであり、もう一つは神子と呼ばれる特異な存在の内部に核として宿る個別のオルキアである。後者は神子にのみ許されたものであり、他の存在がこれを持つこと、あるいは扱うことは許されていない。

一方、ラプダは負の力を象徴するエネルギーであり、変質、崩壊、選別といった性質を持つ。ラプダは存在を不安定化させる側面を持つが、同時に変化と進化を引き起こす要因でもある。そのため、ラプダは単なる破壊の力ではなく、世界における選択と淘汰を成立させるための機構として機能している。

神代大戦以降、ヴァーリーはこのラプダを基盤として“???”と呼ばれる宝石を生成した。???はラプダを加工し、個々の存在に対して選別を発生させる装置として設計されたものである。宿主の負の感情を増幅し、その精神的強度によって結果を分岐させるこの機構により、耐えられなかった存在は崩壊し魔物化し、適応した存在は変質的な覚醒を遂げるとされる。

また、???には記憶に対する干渉機能が存在する。これは過去の経験や執着を排除し、より純粋な選択を引き出すための意図的な作用であり、特に神子においては転生時の記憶喪失という形で顕著に現れている。

総じて、オルキアとラプダはそれぞれ「世界を維持する力」と「世界を変化させる力」として定義される。両者は対立しながらも不可分の関係にあり、この均衡の上に現在の世界は成立している。いずれか一方が極端に偏った場合、世界は停滞、あるいは崩壊へと傾くことが示唆されている。