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usagipai
2026-04-29 21:27:31
5055文字
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Spera Symphonia
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ティタノクス
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🌸エリテアに関する記録(ネイロの肉体の持ち主が生きてた頃のはなし)
エリテアは、神代大戦“ティタノクス”の発端に深く関与した存在の肉体を基盤として再構成された特異個体である。現在のネイロに宿る魂は、ヴァーリーによって創出されたものであり、かつて禁忌を犯した当人の精神は既に消滅している。
しかしその肉体には、戦争の引き金となった禁忌の影響と、ヴァーリーに対する極端な信仰が強く刻み込まれており、完全に新たな存在であるはずのエリテアにも無視できない形で残存している。この残滓は明確な記憶や人格としてではなく、感情や反応の歪みとして現れ、特にヴァーリーに対しては説明のつかない安定感や従属的な衝動として表出する。
この現象は意思によるものではなく、禁忌の副作用として肉体そのものに焼き付いた“信仰の痕跡”と考えられている。そのためネイロは、自身の感情が自発的なものなのか、それとも過去の残留によるものなのかを常に判別できない状態にある。
また、特定の状況下では断片的な感覚や衝動が強く現れ、行動に干渉する例も確認されている。これによりエリテアは、単なる従属者ではなく、不安定かつ危険性を内包した存在として扱われることが多い。
ヴァーリーとの関係性においても、その特異性は顕著である。エリテアにとってヴァーリーは理由なく心を安定させる存在である一方、同時に自身の在り方を揺るがす要因でもあり、その距離は一定ではない。これはかつて禁忌を犯した存在が抱いていた感情の残滓が影響している可能性が高いが、現時点で完全な解明には至っていない。
総じてエリテアは、「死んだ意思の痕跡を宿したまま、新たに生まれた存在」と定義される。その在り方は個として完結しておらず、過去と現在が不完全に重なり続ける、極めて不安定な均衡の上に成立している。
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