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芹沢亀吉
2026-04-12 17:59:29
5642文字
Public
風刺
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乃木大という男
暴虐な軍国主義者の楠木武一等陸佐が恥をかく物語の通算124話目。今作は乃木大一等陸曹が主役の筈が楠木武は全く自重していない模様。あと性描写、残忍描写濃い目なので読むのは18歳以上の方限定。
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乃木がスマートフォンを操作しアダルト系広告メールだらけのメールボックスを開くと確かに式場からのメールが1通。受信日は楠木に精神注入棒で殴られたのと同じ日だ。そのメールによると複数の風俗店から出入り禁止となっている現状を重く受け止め先日お送りした招待状は無効とのこと。
「ご理解頂けたでしょうか。お引き取り頂けないのであれば当ホテルと致しましては警察に相談することも視野に入れております。」
恭しく頭を下げる支配人をギロリと睨んだ乃木は招待状をその場で破り捨て会場を後にした。この時会場側から貰ったお詫びの品は未開封のままゴミ箱行き。
「乃木、結婚式は楽しかったか?式場で撮った写真俺にも送ってくれ、門前払いを喰らっていなければな。by湊川護15:13/2026/4/9」
たった今受信したこのメールを読んだ乃木はすぐに気付いた、会場側にミナミのキャバクラ全店から出入り禁止にされているのを密告したのが湊川であることに。以前乃木は招待状を見せびらかしつつ湊川を「お前みたいな非モテ呼ぶと結婚式ぶち壊しだよな」と小馬鹿にして深い恨みを買っていたのである。陸上自衛官がミナミのキャバクラ全店から出入り禁止になったネット上の噂を乃木のことだと確信し、数秒間見せられた招待状から式場を特定と、乃木への強い憎悪に突き動かされた湊川の洞察力、記憶力は探偵顔負け。
その日の夜、憂さ晴らしのため『NERV』に出向いた乃木が個室の扉を開けると、中には全裸姿の楠木が。
「げっ、楠木一佐!何故ここに!?」
「来たか、乃木!男というのは他人の裸で欲情する生き物だ!下らん女の裸で欲情するぐらいなら、ミケランジェロのダビデ像に匹敵するこの楠木の裸体で欲情しろ!おっと、この楠木の裸体は毎日大要を浴び続けた小麦色故冷たい大理石製のダビデ像には無い温かみがあったか、グハハハハ!」
受付から新しいソープ嬢が来たと聞かされ喜び勇んで個室に向かうも運動不足に加え缶コーヒーの飲み過ぎが祟った楠木のブヨブヨ裸体に視界を占領され、乃木は気持ちがどんどん萎えていく。
「さて、乃木よ、貴様のために特別なプレイをしてやろう。」
そう言うや否や楠木は乃木の顔面に拳骨を叩き込んだ。
「店長、乃木はこの楠木の全裸を見た途端に鼻血を出してぶっ倒れた!相当この楠木の裸体に欲情したのだろう。このまま連れて帰る!もう乃木は二度とここに来ることは無いだろうがな!」
意識の無い乃木にバスローブを着せ高機動車の座席に座らせ、楠木は『NERV』を後にした。店長をはじめ店の人達は楠木の強引さ、粗暴さに内心辟易しつつ渋々個室を貸したとはいえ、乃木は二度とここに来ることは無いだろうという彼の言葉に安堵している様子。その安堵は乃木が来ないならやかましくて粗暴な楠木も来ないだろうという思いを含む。
意識を取り戻した乃木は自分が全裸姿のまま逆さ吊りにされていることに気付き大慌て。現在乃木は信太山駐屯地の倉庫内に幽閉されていて、彼の目の前に立つ楠木は全裸姿かつ真っ黒なサングラスをかけモヒカンのカツラを装着と何処から突っ込みを入れれば良いのかさっぱりわからない出で立ちである。どう見ても火炎放射器にしか見えないものを持っているあたり、全裸男楠木が某世紀末漫画のモヒカン野郎の格好を真似ているのは自明。本家と異なり全裸姿なのはミケランジェロのダビデ像を真似たとか。
「気が付いたか、乃木。さて貴様に聞きたいことがある!この楠木がいつも使っている髭ワックスが最近妙に減るのが早い!勝手に使っているのは誰なのか知らんか!?」
「そ、それなら湊川っすよ!あいつ、間抜け面の癖に女にモテようと無駄な努力していまして、勝手に髪の毛に塗っているのを見たんです!」
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