Skorca
2026-02-28 01:44:45
4821文字
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語彙トレ2026(2月前半)

Blueskyで参加させていただいている語彙トレ2026の投稿作2月前半まとめです。

語彙トレの詳細については主催のKiri様の記事をご覧ください。
創作365日語彙トレーニングことはじめ

カクヨム小説家になろうにて公開中の下記作品の世界観で好きに書き綴っています。

禁書屋の常連客
遺形の承継者
親愛なる我が従弟殿 ~遺形の承継者 番外編~
ある空隙についての物語

最終ページに各話の登場キャラクターと関連作品の一覧があります。


払暁(2/15)

 ざざ、という物音に驚いて目が覚める。暗闇に視線を巡らせると、空の一角が白み始めていた。獣除けの焚火は消えており、冷気が頬を刺す。昨夜共に眠りに就いたはずの連れの姿が無く、慌てて起き上がった。それとほぼ同時に足音が耳に届く。
 振り向くと外套を被ったヴィーが木立の中から現れた。明け空を背に歩む姿ひとつ取っても清雅で、外套から覗く白皙の美貌も相俟って、払暁の訪れを司る精霊かと思ってしまう。
「起きたのですね。鹿の群れを見掛けて、空腹のあまりつい追ってしまって……。でも弓も無いので無駄足でした」
 心底残念そうなその台詞だけが、彼も同じく人間なのだと主張していた。


---解説---
 『遺形の承継者』の第一章の後、ヴィーとディルが出会い、共に旅を始めた翌朝の話。
 見た目がどうであれ、中身は食べ盛りの十代です。