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こꯓレ)ろ🌟🦄🌈🌟
2026-01-19 00:06:30
11357文字
Public
ハイチャ♀
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おもしれー男とデキ婚した話
ハイチャ♀のデキ婚の話のチャ視点。
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アルバート・ハインライン。クセ強ッ!
チャンドラの抱いたプラントの天才の第一印象である。
プラントの設計局から出向してきた技術大尉。ブリッジに席を設けられたエリートで、キラが頼るくらいの有能な人材。
ファウンデーション戦まではその程度の認識だったが、アークエンジェルが沈んだ後、新たな地上部隊旗艦の開発に携わるようになってから顔を合わせる機会が増えて少し印象が変わった。
チャンドラが思っていたより仕事が出来て、同じくらい性格がキツかった。
部下やメカニックに対して怒鳴る罵るというというのは日常茶飯事だ。尊敬する相手以外にとにかくキツい。
ハインライン技術大尉が丁寧に対応する相手なんて、ラクスさんとキラ、コノエ艦長とラミアス艦長くらいで、フラガ大佐やトライン少佐は上官なのにほぼ無視である。縦社会の軍でそれはある意味すげぇ。
ただ、その問題行動を補ってあまり余る結果を出すからある程度許されているのだと思う。コノエ艦長の采配も上手いのかも。問題児の扱いが上手いって感じで。
そう、癖は強いが有能なのだ。アークエンジェルの電子戦を担ってきた者として、ミレニアムの電子戦責任者のハインライン技術大尉はリスペクトの対象で、技術力で言えば雲の上の存在。
話ができたら色々参考になるんだろうなぁ、と思ってしまうのは少々ワーカーホリック気味だろうか。
少し距離を詰めてCICとして参考になる話がきけたらいいという下心があったのは認めよう。
忙しそうだから「良かったら手伝いましょうか」と声かけしたのが発端だった。
アークエンジェルの操舵システムに連動した新兵装のプログラムが上手くいかなかったらしくMSハンガーの隅でノイマンに詰め寄ってきたハインライン。怒涛の勢いで質問責めにされるノイマンが唇をひくつかせて対応するのを三歩離れて見つめていた。
時間かかるなぁ、と思いながらメカニックと雑談しながら話が終わるのを待っていたら時折睨んでくるしかなり機嫌が悪そうだった。
ノイマンとの話を終えた後もその場でタブレット端末を取り出し悪態をつきながらキーボードを叩き始める。
新しいアークエンジェルのための仕事で忙しくしていると思ったら放置するのも悪い気がして、技術大尉殿に助力を申し出たら手首を掴まれ研究室がわりにしている部屋に連れ込まれた。
堆く積み上げられるファイル。ディスクや紙媒体資料の詰まった箱、散乱する工具箱、デカイスパナ。ビタミン入りカロリーゼリーのチューブと軍用レーションのダンボール箱。僅かに見える床に座らされ私物のノートパソコンを押し付けられ、横に資料を山積みにされ打ち込みと分析を頼まれた。
手伝うと言った手前即帰るわけにもいかなくて指示通りに仕事を始める。
技術大尉も少し離れた床にあぐらをかいて資料を見ながらプログラムの修正を始めた。何でも三日寝てないらしい。
眉間に皺を寄せてディスプレーを睨む技術大尉。鬼気迫る表情も綺麗なもので、コーディネイターってやっぱ美形なんだなぁと思った。
ハインラインの仕事の手伝いは地味に面白かった。さすがプラントの天才が考えただけあって画期的なシステムだったし、完成は目前に迫っている。やりがいも達成感もあった。
テンションが上がり、ついつい寝食を忘れて仕事に没頭してしまったのは仕方ないことだった。
自室に戻らずカロリーゼリーのチューブを咥えてひたすらに手を動かす。自分に与えられた仕事が終わったのは丸一日経ってからだった。ひと段落したので手を止めて顔を上げるとハインラインと目が合った。
一次大戦の折に大活躍した紙媒体の書類を手にチャンドラをじっと見ていて、相変わらず眉間のシワがえぐいのだが目が合ったので「こっち終わりました」と声をかけた。
「そうか、こちらもひと段落つきそうだ。あとはあっちのコンテナの資料を確認してデータが反映されているか
…
」
ハインラインはパソコンを置くと立ち上がってチャンドラに近づいてきた。チャンドラの背後に積んであったコンテナボックスの中のディスクのデータを取ろうとして。
しかしその途中、床に転がっていたデカいスパナに躓いて盛大にコケた。
「うわ!」
「わっ?」
どさりと覆い被さってくる技術大尉。ぼうっとしていて避けることも受け止める事もできず一緒に床に倒れたチャンドラ。
ごんっと中々良い音がして後頭部を強打。目の前に星が瞬いた気すらして激痛に呻く。
「いっっ
…
」
脚が当たったのか、横にあったファイルのタワーが倒壊、ドサッと音がした。
ハインライン大尉はギリギリ床に手をついてくれたのでチャンドラは圧死を逃れたが打った後頭部は激痛である。
「イッ
…
てて
…
」
「すまない。チャンドラ中尉、大丈夫か?」
「後頭部、激痛ですが
…
たぶん?」
いや、大丈夫じゃないかも。と思いながらゆっくりと目を開けるとすぐ目の前にハインラインの青い瞳があった。
さらりと流れる金色の前髪、至近距離にあることでふわりと香るコロン。男性的な高級感のある香水の匂いがおそらく彼自身の体臭と混じっている。
金髪碧眼に白い肌、切れ長のつり目に薄く開いた唇。
あ、技術大尉って顔がいい。
思わず口に出してしまいそうになったが、ギリギリ心の中で思うだけに留めた自分を褒めたい。フラガ大佐レベルの目の覚めるようなイケメンに押し倒されて覆い被さられている自分。思い返せばこの部屋はハインラインが個人的に使っている研究室だし密室で二人きり。
えっ。もしかしてロマンス的なの、始まるやつ?
…
と考えたがあまりにもあり得なかった。
眉目秀麗なプラントの天才は数日寝てないらしいのにヒゲも生えてないし肌ツヤも良い。一方こちらは生粋のナチュラルで、シャワーも浴びてないから肌はカサついているし目の下のクマもやばそうだし、髪なんてボサボサな気がする。歯磨き、いつしたっけ?
天才美形コーデとモブ女のロマンス、あり得なさすぎて笑えてきてしまった。
「ふふっ、あはっ、あははっ
…
ふはっ
…
なんか、おかしっ
…
はははっ。ハインライン大尉が、こけっ
…
こけて
…
はははっ距離、近っ! お、おもしろっ
…
ふふふはは」
寝不足でスパナに躓いて転んだついでに巻き添えにされて、後頭部強打くらいが精々だ。そんなアクシデントでもなければこんな美しい顔を至近距離で拝むことなんて一生無い。
昨日から寝てないせいであり得ないシチュエーションにツボってしまったら、ハインライン大尉も笑いだした。
「はは、はははっ! 確かに近いな。ふふふっ、ははははは!」
「あはははっ!」
大尉は自分より寝てなかったはずで、二人して笑いのツボにハマってそのままの体勢で爆笑してしまった。
ひとしきり二人で笑ったあと、笑いの波がおさまったのも二人同時だった。笑いすぎて腹筋が攣りそうではあったがハインライン大尉の青い瞳がじっと見つめてくるのを無言で見つめ返す。押し倒された拍子にメガネがずれて世界は色付きのガラス越しではない本来の色味になっていた。
技術大尉の青い瞳は思ったより青いのだとぼんやり考えていたらその距離が縮まっていく。
え? と間抜けな声が出る前に物理的に口が塞がれた。ハインライン大尉の唇で。
ちゅ。とリップ音がしてすぐ離れていく。
柔らかい感触、あたたかい唇。顔にかかる吐息。キスされたと認識すると同時にばくん、と心臓が高鳴る。
カッと身体が熱くなって、手が震えた。
驚いて動けなくなっていたら一旦離れたハインライン大尉の顔がもう一度近づいてきて、今度は少しだけ角度をつけて唇を喰まれた。
唇の隙間からぬるん、と入ってくる舌。舐られる下唇、逃げを打つ舌は口の中で大尉の唇に吸い出され捕まり、舌が絡みついてくる。
ぞくぞくと背筋を駆け上がる甘い疼き。もっと舐って欲しくて自分からハインライン大尉にしがみつき、舌を絡めた。
イヤじゃない。気持ち良い。もっとして欲しい。ぽやんとぼやける頭でキスに応えたチャンドラは頭の隅では冷静に認識してしまった。
思っていた以上に、ハインラインが好きだ。
どうこうなりたいわけじゃなかった。なれるとも思っていなかった。ただ、そうなったなら拒みたくない程度には好きなのだ。
ハインラインはキスを続けながらチャンドラの身体を弄ってくる。胸を揉んで息が荒くなっていく。こんなモブナチュラル女でも興奮すんのかよ。と思うと意外だったし嬉しくなっている自分がいる。
疲れてるんだろうな。寝てないから正常な判断力無くなってんだろうな。それとも穴があればなんでもいい節操無しかな。なんて考えながら身を任せた。
ハインライン技術大尉は意外性のある男だった。
寝不足の勢いでチャンドラを押し倒してきたかと思えばパソコンと資料と軍用レーション、カロリーゼリーとスパナが転がる研究室の床で小三十分キスされた。
いい加減長くね? と思って拒否したら初めて怒られた子犬もかくやのしょんぼりした顔をするので「背中が痛いんですよねぇ、床だし」と苦言を呈したらぱっと顔を上げて「僕の部屋に移動しよう」と言うが早いか手首を掴まれて立たされて引っ張られて近くのハインライン大尉の部屋に連れ込まれた。
移動の途中に誰ともすれ違わなかったのは不幸中の幸いか。
部屋に連れ込まれてベッドに押し倒されてまたキスされた。確かに背中は痛くないのだがまだ続けるのかよ。という呆れはあった。
ベッドに移動したから文句はないだろうと言わんばかりにチャンドラの軍服のベルトを外し、ジャケットを脱がせ、ブーツを脱がせ、パンツのボタンを外して脚から引き抜いてしまう。
あ、これ最後までヤる流れ? マジ? と焦ったものの折々にキスしてくるし愛撫は優しい。
仕事中の偉そうで配慮が足りず口も悪い横柄なイメージとは全然違った。MSハンガーでメカニックに怒鳴り散らしている技術大尉と同一人物だと思えない。
キスも優しくて気持ち良ければ、セックスも一方的ではなく過去イチ優しく抱かれたまである。たいした経験人数が居るわけでもないのだがセックスってこんな気持ち良いモンだったんだなと認識を改めるくらい蕩けるような快楽だった。多分、身体の相性も良い。
セックスの間中、「中尉」と呼んでくるのは辟易したがおそらくこの天才技術大尉様は出向先のナチュラルのモブオペレーターの名前なんていちいち認識していないのだろう。人のことを散々こき使っておいて、睡眠不足すぎて名前もよくわからない女とヤっちゃうくせに触り方は優しすぎるのは流石にギャップがえぐい。
しかも最後まで名前を呼ばない割に、甘えた態度がなかなか可愛いのが困る。
イくたびにぎゅーぎゅー抱きついてくるしいちいちキス多くて長めだし、仕方ないから抱きしめたついでに頭撫でてやったらへにょって嬉しそうに笑ったりする。一切避妊しないとこはクズだが。
とは言え、自分も眠いし気持ち良いし、好きって自覚しちゃったし、ギャップ萌えも相まって性欲発散のワンナイトってのはわかった上で受け入れてしまったのだった。
翌日、目が覚めてお互い気まずい雰囲気が流れた。急いで服を拾い集めて着込み、キスマークだらけの肌を隠しながら「いやぁ、徹夜ってやっぱ良くないッスよね! 正常な判断力を失わせますよ。うん、仮眠大事! 今後は気をつけましょう!」と明るく言ったら苦虫を百匹くらい噛み潰したような顔をされて「そうだな」と返されて事なきを得た。
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