ろころころ
2026-01-16 23:32:43
2709文字
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ごはん/pk擬 うちよそ




ガラル地方。密輸の市場独占を巡ったカルテル間の武力衝突は未だ絶えず起こり、善良な街の市民を怖がらせつつも、彼らに「知らぬ顔」をする術を身につけさせた。

かく言うこの『ファウスト』も、かつてはその"抗争"に励んでいた派閥の一つだった。しかし十数年前、『メフィスト』の奇襲によって解散に追い込まれた。こうして敵を排除した『メフィスト』は、今やカルテルの頂点に立つ市場の独占者となった。
『ファウスト』が解散に追い込まれたのは、リグ達双子ががまだジメレオンの時代だった。『ファウスト』を動かしていたリグ達の両親は、幼い息子が危険に遭うのを恐れ、遠く離れた孤児院にレグを"孤児"として預けた。対するリグは、彼らの元で"次代ファウスト"として育てられた。狙撃手として必要なのは狙撃の腕だが、狙撃手が身を守るためにはステルスは欠かせない。ひたすらに狙撃とステルスの術を叩き込まれたリグは、例の奇襲の中、ただひたすらにステルスを使って生き延びたのだ。

そうして生き延びたリグは、かつての生き残りを掻き集めて新たに『ファウスト』を結成した。新生ファウストに目的なんて無かった。ただ行き場を失った者達を集めただけだった。
それは彼らも、そしてリグも、同じだった。