ぴかぶ
2025-12-31 23:16:41
9734文字
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思いがけずも、ハッピー・エバー・アフター!

『3の倍数でバカになりながら100まで数えないと出られない部屋』に閉じ込められる事件から日々は過ぎ……騎士と海賊は新たな年を迎えようとしていた。
これは、あるパーバソの愛の証明の物語である。

にぎやかな新年の初笑い
やるか!?伝説の聖槍ギャグ
お蔵出しの秘策で笑いの頂点へ!
たっぷり魅せます二人の愛
むてきのコンビ、 パーバソ見参!

​【番組詳細】
​初笑い!円卓かくし芸NO.1決定戦 ▽今夜、カルデアに伝説が生まれる▽異色の初タッグ!騎士パーシヴァル×海賊バーソロミューのパーバソが参戦▽「彼らならできる」魔術師マーリンが太鼓判を押す、驚愕の演目とは?▽準備期間はわずか一週間。体当たりで挑む二人の秘策が炸裂する!▽沈黙を守る王の瞳に映るのは、笑いか、それとも困惑か…?驚きの結末を見逃すな!(正月特番風)
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※かっこいいパーバソはいません
※第5回プロット交換会(夜の部)で書いた『不本意ながら、ノット・ソー・バッド』の続編のようなもの
※このお話は全年齢向です


「バート、おはよう。昨日はお疲れ様。緊張しただろう。私達の集まりに来てくれてありがとう」
目覚めるとそこはパーシヴァルの部屋、私はたくましい彼の腕の中にいた。
そうだ、昨夜は緊張から解き放たれ、疲労もあって、二人してベッドに入るなりすぐに眠りに落ちたのだ。
「パーシィ。昨日は柄にもなく緊張したが、あの日のリベンジを果たせてすっきりしたよ。大会後の食事を囲む歓談も、楽しいひとときだった」
ふるまわれたのは円卓手製の品々。食卓をいろどるウェールズの懐かしい料理はどれも私の好物ばかりで、心温まるもてなしを受けた。
……皆、ひそかに歓迎の準備をしていたんだ。あなたをよく知ろうと、食堂であなたの好物をリサーチしたりね。楽しいと思ってもらえたのなら、とても嬉しい」
「ああ、忘れられない一年の始まりになったよ」
最近のパーシヴァルが思案顔だったこと、所用でたびたび席を外したこと、円卓の騎士たちから向けられる視線の理由。すべては、私のためだった。
……王が、来年も楽しみにしている、と。ガレスはバートのモノマネをまた見たいそうで」
「もう来年の話かい。気が早いなあ。まあ、次のかくし芸大会まで、まだ時間はある。ゆっくり考えるとしよう」

心は穏やかだった。
練習するほどに何が面白いのかわからなくなっていく、ネタ合わせ。ツッコミの練習では、パーシヴァルが力加減を誤って、私の肋骨にヒビが入るトラブルも。歌いすぎによる声枯れ、ストイックに絵を描き続けたがゆえの腱鞘炎……
満身創痍になりながらも、濃密な一週間だった。胸を張って、全力を尽くしたと言い切れる。
隣には、常に全力のパーシヴァルがいた。まっすぐで一生懸命な姿。触れ合うほど、言葉を交わすほどに思いは確信に変わっていく。やはり私は、彼のことが好きなんだ、と。
明日、マスターにも報告をする。私達が、互いに大切な相手であることを。敏い彼女は、もう全て知っているかもしれないけれど。

「バート。もう少しだけ、あなたを抱きしめていてもいいかな。この幸福を、噛み締めていたいんだ」
……ああ、いいとも。私のパーシィ大切な恋人




花の魔術師は語る。
「私はハッピーエンドが好物だからね。もどかしい二人に、ついお節介を焼きたくなってしまった。ある企画で結ばれた縁のおかげかもしれないね。でも、私の助けはもう必要ない。彼らはうまくやるだろう。ふふふ、まだ心配かい? それならば、楽園の端から君に聞かせよう……二人の物語は祝福に満ちていると」