MN*B
2025-12-24 03:39:06
14655文字
Public 宗おに:二次創作
 
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生贄寸前! 走って祈って救出劇スペシャル ~Xmasディナー in 因習村~

「恐怖!マッチョ宗教勧誘おにいさん」×「村の祠全部食う‼」×「耕せ!因習村」三作品クロスオーバー二次創作小説開幕!
推奨:Privatter+ダークモード、パソコン・スマホなら横画面かも(AndroidOSは明朝体の導入※Privatter+のサイト設定適応不可・なくても読めはする)
注意! なんでも許せる方向け !





「逸! 後ろ!!」
――!?」

 が咄嗟に声を出したことで、おにいさんは背後からの奇襲に気づいた!
 おにいさんは片腕で相手からの攻撃を受け止めて、そのまま振り払う。
 その隙を突こうと、また別の方向から村人が迫ってくる。それを避けるために、おにいさんがまた一歩下がった時、ズルりと視界がブレる。

 おにいさんが地面を這う木の根に足を取られた……

 声を出す間もなく、おにいさんは体勢を崩してしまう。彼に抱えられたままのはどうすることもできず、首元に縋りついていることしかできない。
 その一瞬で周囲から距離を詰められ、相手はここぞとばかりに四方から畳み掛けてくる。
 ――村人からの袋叩きが始まった。

 体勢を崩してからも、おにいさんはを庇うのをやめない。
 ……やっぱり、を抱えたままでなんて無茶だったんだ。

 リンチになっている。そうとしか呼べない光景だった。
 示し合わせたように、振り下ろされるのは鈍器ばかりで。鈍い音が何度も、何度も、何度も何度も続く。

 とおにいさんは、お互いを庇うように腕を回し合う。でもそうしたって、おにいさんばかりが傷ついている。音が、衝撃が、おにいさん越しに伝わってくるから、それが分かった。
 そんな現実に耐え切れなくて、首を横に振る。涙が溢れてくる、泣きたいのはおにいさんのはずなのに。
 ごめん、ごめんね。ごめん……

伊鶴、さん……

 睫毛が触れそうなくらいすぐ傍で、おにいさんはに微笑んだ。痛みで眉を寄せながら、それでも。
 謝らないで。と、唇だけで囁かれて。
 その顔が見えなくなる。おにいさんの胸元に抱き寄せられて、それ以外は視界に入らない。強く、もっと強く抱きしめられ、周囲からの音も遠くなる。
 そうしていると、おにいさんの鼓動が聞こえてきて。はそれがどうか、どうか止まらないでと祈った。




 苦痛と暴力の雨が降る。
 それを待ちわびていたとばかりに、森が騒めき出す。
 血と争いを貪る二柱の巨木が、歓喜にその身を震わせた。









 お前さ、判断間違ってんだよ。これでいいはずが無い
 こんなのは誰も望んでないよ





 次は間違えないでね





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