いを
2025-12-17 16:03:58
1555文字
Public タグ、掌編、その他
 

タグまとめ33-④(了)

くらくら
刀神
それぞれフォロワーさんのお子さんお借りしています。


「お疲れさまです。山城さん」
 軽く会釈をする。手の中には昼食のおにぎりがある。味付けは塩だけの、シンプルなおにぎりだけれど米がおいしいと、やはりおなじようにおいしく感じるものだ。ラップの包みからはみ出た一粒の米粒を眺める。
「米一粒には七柱の神さまが宿っているから、一粒たりとも残してはいけない……なんて言われて育ったもので」
 黄金色の目はぱちぱちと瞬きをしたようだった。そういえば彼も白米だけでもおいしいと力説していたことを思い出す。
 親指についた米粒を口もとに持っていき、そのまま食んだ。
「お行儀悪くてすみません」
 眉をさげて、少しばかり笑ってみせる。彼もちいさく笑って「いいえ」といった。