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hatonyannyan
2025-12-14 21:13:38
3682文字
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哀惜は風に消えゆく
ろごす前になんとかバヴ書きたいって思って書いたけどパロだしカプ色薄め。
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新しい猟犬の背を撫でてやる。見事な毛並みはどこまでも黒く、幾度駆けてきた夜を思わせる。
「いい加減拗ねるのはよせ。あれがお前の仕事だ」
自分がもう死んでいて魂だけの存在
……
人が言うところの幽霊なのだと気付いてしまった彼はすっかり意気消沈してしまって、項垂れながらついてくる。たまに何かを恋しがるように遠吠えをして、応えが返ってこないことにまた落ち込んでいる。
「そろそろ理解したらどうだ?お前はもうこのオーディンのものだということを」
彼が持つ魂の力は相当なものだ。きちんと送られてさえいれば、天の神に愛され新たな神として力を与えられていたかもしれない。だが彼は今私の元にいる。死後の祈りでも清められぬほど穢れ腐った魂をその牙と業火でもって狩り、地の獄に送るのだ。
「さあ征くぞ。夜はまだ浅く、狩るべき穢れはまだ満ち満ちている」
号令を出すと、死者の軍勢が鬨の声を上げる。地響きのようなただ中でクライヴだけが、俯き目を伏せていた。
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