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ろころころ
2025-12-09 00:01:56
10400文字
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酔っ払いにはご用心
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沈んでいた意識が浮上する。
辺りは既に明るくなっており
…
その瞬間、フロウの記憶も鮮明に蘇る。
全く散々な目に遭ったものだ。誘ってきた時点で、恐らく奴は腰を動かす力も残っていなければそもそも勃たせられる気力も無かった。ただ暖を求めて、求めた結果がセックスだったのだろう。何故ならそれは、体温を感じることが出来るだけではなく、心も満たせる行為だから。
それを理解したからこそフロウも強くは断れなかったのだが
…
今思えば、おにびでも使って体温を上げてウールーの数でも数えながらさっさと寝かせてしまえば良かった。
そんな後悔と共に、ふとフロウは気がつく。
あのまま意識を失ったのだ。それならば下半身も丸出しで今頃腹を冷やして下してる可能性だってあるだろうに、何故こうも暖かいのか。
理由は明確だった。主にフロウの腕に巻きついた尻尾。フロウが声を枯らすまで喘がされた原因。コイツが、フロウの腕を引っ張って毛布の中に引き入れたのだと気づくまで、3秒も掛からなかった。恐らくこれも暖を求めた無意識の行動なのだろうが
……
全く、最後の最後まで湯たんぽ代わりに使いやがってと、ため息も着きたくなるのは許して欲しいとフロウは思う。
暖かい毛布の中は心地が良いが、流石にこの惨状をどうにかせねばならない。何せシーツは血液と体液でぐちゃぐちゃなのだ。
寝ているトカゲを転がしてシーツを引っ張り抜くが、彼は起きる気配を微塵も見せなかった。普段の警戒心は何処へやら、全く呑気に眠りこけやがって。悪態をついても応じる声は無いのだが。
シーツを洗面所近くから引っ張り出した籠に突っ込む。そういえば昨晩、飯を寄越せと喚き散らすやかましいトカゲがいたか。顔色はだいぶマシになり、貧血や発熱の症状も緩やかになっている頃だろう。この後は飯でも作ってやるかと積み重なったダンボールを漁れば、賞味期限の切れていない米のパックを発掘した。
何故ここまで世話を焼かねばならぬのかとも一瞬思うが、ここまで来たら出来るところまでやった挙句、上乗せして多額の報酬でも請求してやれば良い。エオスからだけでは足りない。コイツ本人からも徴収してやる。
──────そんなことを考えてほくそ笑みながら、フロウは少し遅い朝食の支度に取り掛かった。
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