ろころころ
2025-12-09 00:01:56
10400文字
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酔っ払いにはご用心





──────とは言ったものの。


ぐちぐちぐちぐち………


静まり返った部屋に、響く水音。
リグは寒さに堪えるようにカイロを握りながら毛布に包まっている。唯一部屋に置いてあったポットで湯を沸かし、使えそうな茶葉で出した紅茶を手渡し待つように伝えたので、偶にそれを啜る音も聞こえるが。

つまり、とてつもなく気まずい。


こんな状況では尻を弄っていようが興奮などできるはずもなかった。フロウは元々、性欲が強い方ではない。そこら辺の思春期のポケモンと違って何時でも盛っているわけではないのだ。
今まではどうだったか。思い返してみれば、大体は薬を飲まされたか、発情期かで不可抗力な状態であったことがほとんどだ。唯一あるとすれば、相手側がそういう雰囲気を醸し出して来た時。しかし今回はどうか。相手は既に貧血でグロッキーな上、いつも盛ってくる元々手持ちのインテレオンもいないのだ。何故こうも、必要な時に性欲というものは起きないのか。フロウはため息をつかざるを得なかった

そんなフロウの様子を察してか、もそもそと後ろの布塊が動いた。

………おい………!」
「はひへふははひ」

やめろ、と突き放そうとしたが、彼の体調が優れないことを思い出して強く押すのは危険だと咄嗟に判断した。おかげで、フロウの下半身にぶら下がるそれは、ぱくりとリグの口内に含まれる。

ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、

音が鳴るのは唾液か、それとも溢れ出てきた体液か。
紅茶と毛布で少しはマシになったのか、リグは器用にもフロウのそれを口と指の両方で扱っていた。口では亀頭を弄り回しながら、偶に尿道をぐりぐりと舌先で押し込み、その間に手で根元の方から絞り出すように扱く。そして、じゅるるっと音を立てながら吸い上げた。

「ィ゛ッ…………………はっ、おま、え………んでそんな慣れてんだ
…………………
「おい、舐めるな汚え」

吐精に肩を震わせていたフロウは、やがて息を切らしながらそんなことを尋ねる。しかしフロウの問いにリグは答えず、手に着いたフロウの精液をぺろぺろと舐めていた。

……ん、……フロウさんのせいえき、あったかいです」
「当たり前だ、当たり前だから舐めるな」

口をゆすげ、と先程の飲みかけの紅茶を差し出す。温くなったそれを素直に受け取るリグは、珍しくもありながら、その珍しさを喜ばしいものだと決してフロウは思えなかった。

「フロウさん、後ろ、これでほぐせますか」
………さっきよりかはな」
…………………
「おい何を黙って………ひっ……!?」

リグが急に黙るのでフロウは首を傾げたが、それも一瞬の出来事だった。にゅるにゅると冷たいなにかがフロウの太もも辺りを沿って移動したかと思うと、それは肛門の中にするすると入ってきたのだ。

それが一体なんなのか。よく見ればそれは、リグの腰辺りに繋がっている──────

「おまえ、しっぽ……おい、抜け!馬鹿!」
…………フロウさんが口は汚いって言うから
「だから、これくらい自分で……んい゛っ!?♡♡」

チカチカと頭の中に星が飛び散る。先端になるほど細い形状をしている彼の尻尾は、フロウの弱点のしこりをすぐさま掘り出すと、そこをつまみ出すように巻き付き始めた。
ごりごりと握り潰すかのように強く締め付けられると、腰の奥からビリビリと電流のような強い快楽が脳天まで走る。

「やめろ゛っ!♡ ぞれづよい゛ッッ〜〜〜!?!?♡♡ふぅ゛っ、ッい゛っっっ!い゛ぎぃッッッ!?!?!?♡♡♡」
…………あーーあったかいです、フロウさんの中……ぽかぽかする……

そんな呑気な声が聞こえたが、フロウはそれどころではない。温かさを噛み締めるためか、彼が尻尾の締めつけをぎゅうぎゅう強くする度に弱点がごりゅごりゅと握り潰される。その度に仰け反り、舌を突き出したままガクガクと腰を痙攣させるしかないのだから、彼にとってはただの暖取りでもフロウにとっては拷問だった。

「ふぁ……ねむ……
っ!?おいっ寝るな、寝るならこれ抜け!!!」
……んー……………あっかいから、やです

抜いたら寒くなっちゃう。リグは目を擦りながら、そんなことを言う。ふざけるな。尻尾を人の尻の中に突っ込んだまま寝る馬鹿がどこにいるんだ。
しかしこの行為を暖取りとしか思っていないリグは、先端だけではなくさらに広い面積で温度を感じることを求めたのだろう。巻きついていた先端を前立腺から解いたと思いきや、ずるずるとさらに奥まで挿入してきた。

「んぎぃッッ……!?♡♡………やめぇッ、ろぉ♡♡♡はいらなっ、これいじょはっ!♡……ひっ!?♡いぐッッぞれッ!!!♡ぞれ゛ごずれう゛ッッ♡♡♡」

尻尾のナイフとなる膜の部分が、フロウの前立腺をゴリゴリと削りながら勢いよく奥まで力任せに押し込まれる。その度にフロウは尻穴をキュンキュンとひくつかせては、足をピンと伸ばすことで快楽を逃そうとしていた。

しかし、リグの尻尾は容赦という言葉を知らぬかのような勢いで、やがてフロウの中の行き止まりに先端がぶつかる。
うねるその壁に、まだ先があることを恰も知っていたかのように──────容赦なく、その肉壁に向けて尻尾をめり込ませた。

「─────ッッお゛ッ!!!?!?♡♡♡」
……うぁ゛っ……あったかいし、締められるのきもちい……

尻尾はそこそこ敏感ならしく、リグもその温かさとうねる感覚にマッサージをされた時のような穏やかな快感を感じていた。一方で、リグとは比べ物にならない快楽で脳みそを殴られているフロウは、つま先までピンっと伸ばしたまま仰け反り、舌を出したままガクガクと痙攣を続けている。

「──────ッ♡♡ッッ♡♡♡」

意識は飛びかけているのか言葉を発することも無く、眼球は瞼の裏側へ落ちていた。

一方その頃、リグの方はというと……弱点でもありながら体温に直結しやすい尻尾に調節注がれる温かさと快楽で、ウトウトと微睡み始めていた。相変わらず毛布に包まりカイロを握りしめたまま、こくこくと船を漕ぐ様子は傍から見たらただのお眠なトカゲである。毛布から飛び出した尻尾の行先を見なければの話だが。


──────やがて、フロウの意識が戻り始めた頃。フロウは急に動かなくなった尻尾に気が付き、問題の彼の様子を見る。

そこには、遂にすやすやと穏やかな寝息で眠りに落ちたリグの姿があった。


…………おいオマエ、寝るならこれを抜けって言ってんだろ!!!」

フロウの渾身の叫びも、疲れと貧血で眠りに落ちた彼には届かないようである。そのくせ、尻尾は暖を取るためかしっかりとフロウの中に入ったままであり、少し動くだけでゾクゾクと背骨を快楽の電流が走るのだからたちが悪い。

こうなったら────自力で抜くしかない。

フロウは覚悟を決めた。結腸までハマったそれを抜くのは勇気が必要だが、下手に刺激を感じないようにゆっくり抜くよりも、この歳腹を括って一気に抜いた方がマシだろうと考えた。

そしてフロウは動く度に走る快楽を全力で無視して、膝を立てると、尻尾を思い切って勢いよく引っこ抜いた。



「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!?!?!?♡♡♡♡」


その部屋に、声にならない悲鳴が響き渡った。
そこでフロウの意識はブツリ、と途切れたのだった。