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ろころころ
2025-11-18 13:15:47
7935文字
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pk擬短編まとめ
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ルチェは青が嫌いだ。
理由は簡単で、ぴんくじゃないから。
──────なんてことはなく、ルチェが青をここまで嫌うのにはれっきとした理由がある。
ルチェの父親は、
メフィスト
ガラルギャング
の一派閥であり、違法のドーピングアイテムを独自で研究しているグループの責任者だった。
彼の手により生み出された薬品で、人生を狂わされた人々やポケモンは多く存在する。無論、反社関係の者だけでは無い。彼の薬品は市場へと顔を出し、瞬く間にこのガラル全域にまで広がり、やがて他の地方にまでその勢力を伸ばし続けた。
薬を調合すれば、必ずその効果を調べる必要がある。その方法として攫われた子供や小さなポケモン達が犠牲になった。捕らえられた彼らは、番号札をつけられ四方八方に監視カメラが置かれた暗い檻の中に閉じ込められる。出番が来れば外に引きずり出され、逃げ出す術も持たず、ただ理不尽にも打ち込まれた薬を抵抗することも出来ないままに受け入れる。期待通りの反応を見せれば商品紹介の道具として連れ出され、期待通りの反応を見せなければ処分されるのだ。
これは、幼い頃からルチェが父親の研究所で、何度も見てきた光景だった。
そう、研究所。あの時の研究所は無機質な寒色で染められていた。集中力の向上、知的な色
…
そんな風に表される青色だが、あの研究室の青はそれらとは違う。ただ無機質で、冷たくて、残酷な、そんな色だった。
だから、ルチェは青が嫌いだ。
あの研究室を思い出してしまうから。あんな惨たらしい色は無くなった方が正解だ。
──────そう、嫌いだったのに。
『
…
貴方は、正しい心を持っている。そんな貴方が
…
こんな薄暗い、日の当たらぬ場所で生きる必要なんてないわ』
アイツ
守り人
はそう言った。正義の化身も、ルチェの嫌いな青を纏っていた。
『
…
必要ない。だって、ルチェは他の生き方を知らない』
『いくらでもあるわよ。貴方のことを待っている場所なんて』
例えば、そう
……
この青い海を越えた先。
皆が戦って、笑い合う島なんて、どう?
ルチェは青が嫌いだ。今だって嫌いだ。
だけど。この青だけは、正義の青だけは──────信じても良いかなと、思ったのだ。
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