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ユキ
2025-11-01 21:36:37
7513文字
Public
🌲🎏
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杉鯉小ネタ詰め合わせ
ふせったーや🦋のツリーに投げていた小ネタ詰め合わせ
いかがわしい雰囲気のものにはパスワードを付けてます
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『ホワイトデー』
「
…
...ん」
勢いよく目の前に突き出された茶色い紙袋ががさりと揺れる
一言とも言えない一音だけで渡されたソレがなんなのか分かってはいるが、そっぽを向きながらもチラチラと横目で様子をうかがってくる目の前の男が面白くて分かっていないフリをする
首を傾げて少しだけ眉をひそめて見つめれば、あぁーとなんとも言えない呻きを零し首をガリガリとかきながら小さい声で「......お返し、チョコの」とやっとまともな言葉を口にした
「......ふふ、首を洗って待ってろなんてタンカを切っていたクセに随分情けない渡し方だな」
うるせぇよ!吠えながらやっとこっちを見た男に手を差し出す
「ん」
ついこぼれてしまう笑みにからかわれていると悟った🌲がすごい顔をしながら差し出した手の上に紙袋を乗せる
「開けてもいいか」
「......ぉう」
不貞腐れながらもソワソワと落ち着かない🌲の前で紙袋の中のものを取り出す
可愛らしいリボンで飾られた透明な袋の中には貝殻の形をした焼き菓子
「甘いものとかあんま作った事ないけどちゃんと美味しかったから安心しろよ」
ちょっとびっくりしてまじまじと手の中の菓子を見ていれば早口でそんな事を言う🌲の顔が真っ赤で
「🎏と?どした?」
何も言わない私に少し不安そうに聞いてきた男にひとつ確かめる
「......なんで、これなんだ?」
面と向かって渡すことの気恥しさと、気持ちはなんとなく分かっていたけど、今のこいつとの心地良い関係が壊れてしまったらどうしようという少しの不安であんな渡し方になってしまった🍫のお返し
その意味をこの男が知っているのかどうか
まっすぐ顔が見れなくて俯いていれば、両頬に添えられた硬い手がぐっと顔を持ち上げる
近くにある顔があまりにも真剣でひゅっと息を飲んだ
(本当にこいつ顔はいいな...)
少し逸れた思考がぐにぐにと頬を揉む手に引き戻される
「おひ、ばかこあ、やへろばか」
本気でムカつき始めたのを察したのかピタリと止まった手が今度は優しく頬を撫でる
「そんな顔すんなよ」
「......どんな顔だ」
「なんかやな顔ー」
温かい手のひらに包まれスルスルと顔が撫でられる
くすぐったくて笑えば目の前の顔も柔らかく緩む
そう、その目だ
そんな愛おしいものを見るような目で見られたら期待するだろう
「お返しってさそれぞれちゃんと意味あるんだね」
その言葉に、あぁ知っていたかとほっとして
知っててこれを選んだのか、と心臓が早鐘を打つ
🌲もこっちが意味を知っていたことが分かったのかじわじわと赤くなった顔をそっと近づけきた
思わずぎゅっと目を閉じるとコツンと額を合わせられる
「🎏と」
優しく名前を呼ばれて目を開けるとぼやけるくらい近いところにある目が嬉しそうに細められる
「俺と特別な関係になってください」
は、と小さく息を吐いてから頷けばそのまま思い切り抱きしめられた
ぎゅうぎゅうと痛いくらいの力にポンポンと🌲の背中を叩いて少し緩めろと要求する
「......ねぇ」
「なんだ」
「キスしていい?」
「......そんなことわざわざ聞かんでもいいだろう」
「えぇ?言葉にすんの大事だろ」
たしかに、と思ってくすくす笑っていれば同じように笑いながら🌲が顔を近づけてくる
目閉じろよ、断る
そんなやり取りをしながら合わせた唇は少しかさついて甘い気がした
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