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トウメイ希望
2025-10-11 16:22:43
3789文字
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【ルデナナ】まめまめしいてまめ その1【ラブコメ】
牧場物語シリーズ「三つの里の大切な友達」の二次創作です。以前は某所で公開していたのですが、諸事情により非公開にしたためこちらにひっそりと。
ひたすらナナミの手にマメができる話。ルデゥスが応急手当てしてくれます。大工のルデゥスは多少の怪我なら経験則で応急処置できそうですよね。
【注意】
・がっつり手マメ書き込んでいます。痛いの苦手だときついかも。
・キャラ崩壊気味です。何でも許せる方向け。
・作中の応急処置はあくまでも民間療法です。話半分で聞いてね。
1
2
3
4
「うっ」
「しみるだろうが、ばいきんが入ったら大変だからナ。ガマン、ガマン」
治療と言えども、傷口に触れられれば痛い。
ナナミの手を清潔な布で拭いながら、ルデゥスはいたずらっぽく笑った。
宿屋「ララ・サラーマ」は、今日は静かだった。
他に宿泊客の気配はなく、受付にも誰も立っていない。
ロビーの一角を借りて、二人は机越しに向かい合っていた。
「さて、ここからは細かい作業になるからナ。動かないでくれヨ」
手を清め終えると、ルデゥスはピンセットを手に取った。
ナナミが緊張した顔で頷くと、「いい子ダ」ルデゥスは微笑み、手元に意識を集中した。
ひしゃげた薄皮を、破かないように慎重に伸ばし、
「ううぅ~
……
」
「無理に見なくてもいいゾ。あまり気分のいいものじゃないダロ」
「それも怖くて
……
」
「そうカ。ままならないナ」
赤くむき出しの真皮に元通り被せた。
「ここの皮はちぎれているナ。治りが遅くなるから、次はできるだけ無くさないでクレ」
「次
……
」
全てのマメにその処置を施すと、ばんそうこうを貼り付ける。
「次かぁ。またできちゃうかなぁ」
「多分ナ。アンタの手は、きゃしゃでやわらかイ」
「
…………
」
更にその上から耐水性の布をぐるぐると巻き付けて、全てのマメを覆った。鮮やかな手つきだ。
「こんなもんカ。さ、そっちも見せてクレ」
じゃきん、と音を立てて布を切ると、もう一方の手首を取った。
「うわぁ
……
」
ナナミは処置を受けながら、治療済みの手をかざした。
ぐっぱぐっぱと結んで開いて、感触を確かめてみる。
多少の圧迫感はあるが、マメを忘れてしまうぐらい快適だ。
「痛くない! ありがとうルデゥス、これでもっと畑が広げられるよ!」
「オイオイ
……
」
ルデゥスは苦笑して、手元に落としていた視線をちらりと上げた。
「喜んでもらえて嬉しいが、痛みは体からのサインだゼ。ほどほどに休んでくれヨ。手当てしなきゃよかったなんて、思いたくナイ。それニ」
ルデゥスはナナミの手を両手で包み込み、ぽんぽんと労わった。
「手が動かなくなったら、アンタだけじゃなく、牧場のやつらも困るダロ?
アンタのがんばりは認めるが、大切な手ダ。あまり無茶はするナ」
ルデゥスが、柔和に笑んでナナミを見つめる。ナナミは目を逸らすこともできぬまま、息を呑んだ。
まつ毛の長い、形のいい切れ長の目が、日の出のように
ふぅわり
、 、 、 、
と並んでいた。
意志のはっきりとした眉と、引き締まって薄い上下の唇とは、今はなだらかな弧を描き、多情な目で
じっ
、、
とナナミを見つめている。
地平線を切り破って現れ出た二対の魂のように。
と、その時。
玄関が開き、二人の視線を集めた。
そこに立っていたのは、ルデゥスの祖母、トトタラだった。
長い時を重ねたまぶたは年相応の肉がついて、瞳を半分覆っている。
彼女もまた、眠たげな目で二人を見つめていた。正確には、繋がれた二人の手を。
まぶたに覆われた双眸がみるみる見開かれ、目玉がこぼれないかと心配になるほど開ききってしまうと、今度は口元に満面の笑みが広がっていく──
しわの刻まれた頬が際限なくつり上がっていくのを見つめながら、ルデゥスは呻いた。
「
……
待ってくれババサマ。オレにはババサマが何を考えているか分かル。分かるが、きっと
ソレ
、 、
はカンちが」
イい終わる前に、ばたん、とドアが閉じられた。笑顔の残像を残して。
「待っ」
制止する間も無い。さらに間が悪いことに、たまたま通りがかったらしい村人に早速言いふらしている──
「オヤ、トトタラのばーさんじゃないカ。ズイブンと嬉しそうだナ」
「おおザハゥ! 聞いてくれ、ワシの孫が、あのカタブツがノ、ナナミを宿に連れ込んだ挙句、手を握ってアツく見つめておったんジャ。ワシャ嬉しくてノウ!」
「へェ! あのいたずらっ子もそんな年になったのカ! 時が経つのは早いもんだナァ、ついこの間までウニがパンツに入ってビービー泣いてたのに! 早くカリラに知らせなくっチャ!」
「ああクソっ、ババサマ! ザハゥ! 違うんダ!」
ルデゥスは椅子を跳ね飛ばし、外へと駆け出した!
「おや? どうしたんだい、皆そろっテ」「カリラ! 実は」「聞くナ!」「へェ! ルデゥスもアンガイ手が早いネェ! ついこの前までザハゥにげんこつ食らってビービー泣いていたノニ! 早くシャルクとアルマに伝えなくっチャ!」「違ウ! ただ手当をしていただけデ」「なんダなんダ」「楽しそうネ!」「シャルク、アルマ! 今夜はお祝いだヨ! 実は」
とどめる口は一つなのに、広める口は果てが無い。
尽力空しく、野次馬がわらわらと増え、ルルココ中に拡散されていく気配がする
……
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