トウメイ希望
2025-10-11 16:22:43
3789文字
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【ルデナナ】まめまめしいてまめ その1【ラブコメ】

牧場物語シリーズ「三つの里の大切な友達」の二次創作です。以前は某所で公開していたのですが、諸事情により非公開にしたためこちらにひっそりと。
ひたすらナナミの手にマメができる話。ルデゥスが応急手当てしてくれます。大工のルデゥスは多少の怪我なら経験則で応急処置できそうですよね。

【注意】
・がっつり手マメ書き込んでいます。痛いの苦手だときついかも。
・キャラ崩壊気味です。何でも許せる方向け。
・作中の応急処置はあくまでも民間療法です。話半分で聞いてね。

 ルルココ村に入ると、麦わら帽子越しにもはっきりと、日差しが強くなった。
 遠く続く海原には可憐なさざ波が連なり、昼の光を受けてきらきらと輝いて、溜息が漏れるほど美しい。
 潮風が穏やかに音を運ぶ。波のせせらぎ、カモメの声、そしてトンカチの音。

 ナナミは額の汗をぬぐって、ほう、と息を吐きながら、トンカチの鳴る方へと向かう。
 最後の配達まで、もう一息。

 アルバイトはいつもより早く終わりそうだ。
 折角なら、余った時間で畑の拡張をしたいところだが、潰れた手のマメがどうにも始末に負えない。

 この春に始めた牧場仕事は、柔らかい手を傷つけた。
 作業に没頭していれば痛みを忘れられるが、ひとたび気がそれるとじんじんと主張し始め、何をするにもためらってしまう。

 もどかしいなぁ、と不甲斐ない自分を呪う。
 幼いころから自然の中で育っていれば、もっと動けただろうに。
 例えばそう、今も絶え間なくトンカチを振るっているルデゥスのように。