能を知る会 東京公演
観世能楽堂
2025年9月23日(火・祝)13:00開演
講演「旅僧にこの世は仮の世界だと説く遊女の正体」
国文学研究資料館名誉教授 小林健二
狂言「呂蓮」
僧:野村萬斎
宿主:中村修一
妻:野村裕基
後見:飯田豪
能「江口」
里女/江口ノ君:中森貫太
遊女:永島 充、佐久間二郎
旅僧:福王和幸
従僧:矢野昌平、村瀬 慧
里人:内藤 連
笛:杉信太朗
小鼓:飯田清一
大鼓:亀井広忠
*・*・*
久しぶりに「能を知る会」へ。
能「江口」は先日の広忠さんの会で観たばかりだけど、今回は小林教授の解説付きだったので、より深く「江口」の世界を知り、浸る事が出来ました。字幕も有り難い!
狂言も一夜の宿繋がりで萬斎さんが選曲したとのこと。確かに、この2曲は内容を比べると共通点が多いですね。そして能はひたすら美しく、狂言はしっかり笑えるのもポイント高し。
能と狂言の違いが分かる、お手本のような番組だったかも😊
狂言「呂蓮」
以前、狂言ござる乃座で観ておりましたノデ、
演目の感想&あらすじは当時の日記にて⬇️
https://privatter.me/page/660975da9fe3b
萬斎さんの僧がとってもチャーミングで、しかも理不尽な目に遭っちゃう所が珍しくて(?)とても好きな演目です🤣
終演後、隣席の方達が「珍しい展開ね(笑)」「今のお坊さんは何も悪いことしてないのよね」「そうそう、なのにひどい目に遭っちゃったわね(笑)」と感想を話されてて、そう!そうなんですよ!と心の中で同意しておりました😂
萬斎さんのお坊さんって、煩悩捨てきれてないような胡散臭さがあって😂いかにも狂言に出てくるお坊さんって感じなんですよね。だから、何かやらかしそうな感じはあるんだけど、実際にやらかしてくれたのはアドの宿主の方という🤣笑
前回観た時は、宿主が高野さんで何考えてるか分からないサイコパス感が凄かったけど、中村さんは奥さんが怖くて意見を180°変えた感があったかなーと。でも、終始負けず劣らずのキョトン顔で、流されやすくて中身の無い夫って感じはありました😂
てか大蔵流の演出だと、この夫婦が日頃から「夫)出家したい」「妻)どうぞ、すれば?」(←もちろん本気で言ってない)みたいな売り言葉に買い言葉な会話をしていたことが描かれてるけど、和泉流にはそれがないから、この夫が日頃から都合良く嘘ついて生きてる人みたいに見えるのよな(つまりヤバい人😅)
しかも最後はなぜか夫婦のラブラブっぷりを見せつけて去っていく🤣
特に今回は美人妻役の裕基くんの「愛しい人よ〜」の言い方が愛情たっぷりで、まさにおしどり夫婦と化していました😂
そして、今にも泣き出しそうな顔🥺で舞台を去っていく萬斎さんも凄く印象的でした😂セツナイ
…
■大蔵流バージョンの感想はコチラ⬇️
https://privatter.me/page/6612436dcded9
能「江口」
旅僧が摂津の国江口の里で遊女江口の君の旧跡に立ち寄り、昔西行法師が宿を断られ「世の中を厭うまでこそ難からめ 仮の宿りを惜しむ君かな」と詠んだ和歌を口ずさむと一人の女が現れ「法師さまを遊女の里に泊められなかったので」と弁解し、自らが江口の君の幽霊と名のり姿を消す。 僧が夜更けに江口の君を弔っていると月夜の川面に屋形船に乗った江口の君が現れ昔の船遊びの様子や遊女の境涯を述べた舞を舞い、やがてその姿は普賢菩薩となって西の空へ消え去った。 (公演チラシより)
遊女の長である江口の君が悟りを開き普賢菩薩となる様を描いた能。解説によると平安時代の遊女は、私達がイメージしてる遊女(江戸時代あたりかな?)とは、ちょっと格式が違うそう。
あと葬式で謡ったり、追善でやることが多いというのも今回初めて知った(だから、広忠さんの会でも演ったのか🤔)
ちなみに前回観たときは、小書き付きで上演時間135分あって、ひぇー💦と思ったけど、今回は初心者向けの公演なので、序ノ舞部分を短縮して100分に抑えてありました(序ノ舞が長過ぎると初めての人は寝ちゃうんでね😅)
そもそもカンタ先生自身「能を知る会」で出すか迷ったとのこと。でも今年の大河の題材に合わせて遊女モノで探すと避けては通れない演目だし、先生自身もずっと演ってなかったので、とのことでした。
でも、カンタ先生の美声がとっても聴いていて美しかったし、ワキの福王和幸さんも男前の旅僧でカッコ良かったし、お囃子隊も一流だし、江口の魅力は充分伝わったんじゃないかなーと思います🥹
私も前回に引き続き今回もドリームチームや!と思いながら、その世界観に浸っていました。あと、ちゃんと起きていられました(笑)
■前回の「江口」の感想⬇️
https://privatter.me/page/68b74843f06ab
●質疑応答
覚えてる範囲で、自分用メモも兼ねて書いときます。
Q.座席が三方向にあるが、どの位置からどのように観るのが良いのか?
A.お好みによる。昔は中正面が一番良いと言われてた時代もあったらしい(柱があった方が乙を感じるらしい)。でも現代では正面席が一番値段が高いということは、正面の5〜6列目あたりが見やすいのではないか。能面の曇ル等の角度もその辺りを基準に動かしてる。でも演目によっては正面でも作り物があって見えなかったりするし、お囃子が観たいからと脇正面に座る人も居るし、ホントに個人の好み。
ちなみに私は脇正面の民だが(笑)、お囃子の音を重視するなら、正面席だと思う。鏡板が反響板の役割を果たしてるから、たまに正面最前列に座ると、その音の良さにビックリするんだわ🥹✨
あと観世能楽堂では、中正面の通路側のお席が真っ先に売れるそうです。何故なら安い料金で、ほぼ正面と変わらないアングルで観れるから。
そう、私もその認識で居たので、能狂言「日出処の天子」では、その席が当たって良席だ!って喜んでたのに、いざ蓋を開けたら見切れ席でした🥲
やはり中正面扱いなだけあって、柱は若干被ります。苦笑
あと鎌倉能舞台さんが指定席券として別途料金を取ってる件について。→中には義理でチケットを買ってくれる人も居るんだけど、そういう人って当日来なかったりして、正面の良席が空席になってしまったりするので、こういう形を取ってると。1000円追加で払ってくれた人は必ず来てくれるからと(笑)なるほどなー🤔
Q.舞の回り方に決まりはあるのか?
A.舞はどれもほぼ同じ。目付柱を基準にしているので左回りが多くなる(目付柱まで移動した後は右側(脇正面側)にスペースがないので、必然的に左回り(正面席側)になる)。あと昔は正面からお殿様が観ていたので、正面にお尻を向けてはいけないとされていた。
確かに、いつも脇正面から観ていて、目付柱にグッと寄ってくれる動きが必ずと言って良いほどある。ちなみにこの動作は脇正面の目付柱付近から見ていると、飛び出す絵本のように迫力を感じます🥰
過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
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