【能楽鑑賞】#223 第11回 広忠の会

能「江口」「道成寺」

亀井忠雄 三回忌追善
第11回 広忠の会

国立能楽堂
2025年8月31日(日) 12:00開演

 ー 番組 ー

一調「女郎花」
大島輝久 大鼓:亀井洋祐

一調「土車」
坂口貴信 大鼓:原岡一之

一調「放下僧」
和久荘太郎 大鼓:飯嶋六之佐

一調「勧進帳」
鵜澤久 大鼓:内田輝幸


能「江口」平調返 流八頭
里女/
江口ノ君ノ霊:観世清和
    侍女:観世三郎太、観世淳夫
    旅僧:宝生欣哉
    従僧:宝生尚哉、宝生朝哉
   所ノ者:野村萬斎

  笛:松田弘之
 小鼓:飯田清一
 大鼓:亀井広忠

 後見:大槻文藏
 地頭:片山九郎衛門


一調「景清」
観世銕之丞 大鼓:山本哲也

一調「雲林院」
大槻文藏 小鼓:観世新九郎

舞囃子「経政」
友枝昭世

  笛:竹市学
 小鼓:大倉源次郎
 大鼓:亀井実

一調「定家」
片山九郎衛門 大鼓:亀井広忠


能「道成寺」
白拍子/鬼女:観世喜正
道成寺ノ住職:福王和幸
    従僧:福王知登、村瀬慧
    寺男:茂山逸平、山本則重

  笛:竹市学
 小鼓:大倉伶士郎
 大鼓:亀井広忠
 太鼓:金春惣右衛門

 後見:観世銕之丞
 地頭:観世三郎太

 鐘後見:奥川恒治、小島英明、
     坂真太郎、鈴木啓吾、佐久間二郎

 狂言鐘後見:山本泰太郎、山本凛太郎、
       山本則秀、山本則孝

*・*・*

推し活3days、最終日。

何もかもがドリームチームでした。
演者も演目も豪華過ぎて豪華過ぎて!🥹✨

改めて、亀井忠雄師の偉大さと、たくさんの仲間達に愛されていたことを実感した会でした。

訃報を聞いた時の衝撃は、昨日のことのように覚えていますが、もうあれから2年以上も経ってしまったのですね。時の流れは早いものです

亀井忠雄師の大鼓は、生前に何度か拝聴してるものの、あの頃は能楽を観始めて間もなかったので、お囃子の善し悪しも分からず、今思い出すとなんだか勿体ない気持ちになるというか、なんというか😅

出来ることなら、もう一度聴きたかった、です🥹



一調

最初の一調は、大鼓方の皆様に注目しながら観ていました。こんなに大鼓を聴き比べる事なんてなかなか無いので。個性の違いがハッキリと出ており、それぞれの色を再確認しました。



能「江口」平調返 流八頭

あらすじ割愛。初見の演目でしたが、シテもワキもアイもお囃子も、更には後見や地頭までもが推しだらけのドリームチーム過ぎて😂、後にも先にもこんな「江口」は観れないのではないかと思いました(次の「江口」のハードルが上がってしまった😅💦)

こういう夢幻能は、松田先生のお笛が良く合います。今回も雰囲気バッチリでうっとり😌

シテと演目の指定は、広忠さんが夢の中でお父上と再会した時に追善の演目について交わした会話によるもの。それを実現するべく、周りもこれだけの演者が揃ったのでしょう。

アイの萬斎さんは、この日は終始穏やかな面持ちだったような気がします。語りも、とても丁寧に感じました。やはり気持ちを寄せていたのでしょうか🤔



一調・舞囃子

江口がこれだけ豪華だったので、次の一調、舞囃子は、もうボーナスタイムのようでした🥹✨

中でも、昭世先生のお能をいつか観てみたいと思っていた中で、舞囃子という形で拝見できたのは良かったです。体幹がしっかりしてて流石でした。益々お能が観たくなりました😳

ラストの定家で登場した広忠さんは、ここだけ白のお着物でした。普段は黒紋付が基本だから、このお姿は貴重だったかも😳✨



能「道成寺」

大好きな能楽師のひとり、喜正さんの道成寺が観れる日が来るなんて!🙌✨ワーイ!

いつも喜正さんの美声を聴けば「好き🥰」って感想しか出てこないのだが(ヲイ)、この日も例外ではなく。更に所作や型の美しさには目を奪われ、なんなら、ちょっと余裕さえ感じる😳⁉️

これまでいろんな方の道成寺(披キ、再演)を観てきましたが、それらは全てシテ方の大曲への挑戦という意味合いで緊張感が漂うものでした。

しかし今回の道成寺は、広忠さんの亡き師父への挑戦であり、また小鼓方の大倉伶士郎くんの披キである事の方が大きい。

そんなお囃子二名の全身全霊の挑戦を、かかってこいと言わんばかりに受け止め、道成寺を舞う喜正さんの姿は安定感に満ちており、その器のデカさというか、存在感のデカさに、ただただ惚れ直しておりました👏👏👏

なんなら、二人の想いを抱き抱えて鐘の中に入っていった様な気もするよ。

そして、今回は小書きもないノーマルな道成寺でしたが、後シテは後シテで、ちゃんと蛇に見えたから凄いっ!😳

あの足捌きと絶妙なスピード感は、まさに蛇の動きだったし、シテ柱に絡みつく姿は絵になっていたし、僧侶たちをウザそうに払う姿も何だかリアルでした。

お手本になるような道成寺で、何かもう、あっぱれでした!🪭

 
あと伶士郎くんの小鼓も凄く良かったです!若さ故の張りと勢いがあって、臆せず果敢に挑む姿から生まれる音は、聴いていて気持ちが良かったです😌

(あと低い掛け声の時はお父上に似ていた!😳)


大蔵流の間狂言も初めて観たので新鮮でした。てか、鐘の運び方から違うのね。和泉流は鐘を吊るした竿を4人で持って運ぶけど、大蔵流は竿を持つのは前後の2人で、中側の2人は鐘の本体を支えてた👀

今回の間狂言は茂山家と山本家のコラボだったけど、鐘が落ちた時のゴロゴロは往復せずあっさりと。直ぐ様、鐘の様子を観に行き、鐘の前でどちらが報告しに行くか押し問答が始まります。

逸平さんの寺男はとても小心者の様で、自分からは言い辛いから変わってくれと相方に頼み込みます(笑)。でも則重さん演じる寺男は真面目で、ズルは許さんと(笑)。これはこれで面白くて、見所もウケていました🤭

常に怯えた子犬のような逸平さんの姿が(ちょっと意外だったけど)可愛かったです🤭


ということで、今回は豪華過ぎて、肝心の主催者のこと、あまり書いてないけど、いや、もう、広忠さんの凄さは今更語るまでもないと言いますか😅

ただ、感じたことは、広忠さんの師父への挑戦は、これからも一生を賭けて行われていくんだなということ。それをこれからも見届けたいと思いました🥹✨



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