【能楽鑑賞】#122 東西狂言の会

狂言「呂蓮」「連歌盗人」「千鳥」

東西狂言の会

三鷹市公会堂 光のホール
2024年 4月6日(土) 14:00開演

解説:石田幸雄

狂言「呂蓮」
  出家:茂山あきら
  何某:茂山千之丞
何某の妻:茂山茂
  後見:増田浩紀

狂言「連歌盗人」
有徳人:野村万作
  男:高野和憲
  男:深田博治
 後見:内藤連

狂言「千鳥」
太郎冠者:野村萬斎
   主:内藤進
  酒屋:野村裕基
  後見:月崎晴夫

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昨年に引き続き、今年もお休みを頂いて『東西狂言の会』に来ることが出来ました。

茂山家の狂言は直近だと2月の『立合狂言会』で観てるけど、あきらさん&千之丞さんの親子を観るのは昨年の『銀座余情』以来ですかね。私的に御二方は、とてもチャーミングで好きな狂言師です。また拝見出来て嬉しいです☺️

今回の解説は幸雄さん。狂言座の時は正座スタイルだけど、今日は普通の立ちスタイルで。狂言は落語と同じでオチを言ってしまうと面白くないので🤫と、落語好きな一面を見せながら3曲の見どころを解説してくれました。


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ということで、以下、自分用メモも兼ねて
細かく書いてしまったので、ネタバレ注意😂

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狂言「呂蓮」(大蔵流)

先日のござる乃座で、萬斎さんの「呂蓮」を観たばかりなので、早速、大蔵流の「呂蓮」が観れたのはタイムリーで良きでした✨

和泉流と大筋は一緒ですが、オチが違います。
オチ以外にも、細かい演出や描写が違う部分があり、新鮮味があって面白かったです😆✨

↓ござる乃座の感想はコチラ↓
https://privatter.me/page/660975da9fe3b


萬斎さんは黒い衣で一般的な僧の格好でしたが、あきらさんの僧はベージュを基調とした明るめの衣で、千之丞さんが羽織る衣もオレンジだったので舞台が全体的に華やかでした✨

てか、あきらさんの僧を観た瞬間、
胡散臭くない!爽やか!良い人そう!😳✨
って思っちゃったのよね(笑)

いや、萬斎さんの僧って、いつも胡散臭いからさ🤣
まぁ、そこがチャーミングで好きなんだけどね🤣
ただ、あきらさんの僧を見て、普通はこうだよなァと😂
演者が変わると、印象もだいぶ変わるなァと改めて感じました。


出家を決めた男の頭を剃るシーン。和泉流では剃刀が出てくるけど、大蔵流では扇を剃刀に見立てて剃ります。てか、大蔵流は小道具を殆ど使わないイメージですね。

和泉流では坊主になったことを示す白い頭巾を被りますが、千之丞さんは金色の頭巾を被ってました。
また、和泉流では僧の袖をカーテン代わりにして、頭巾を被る瞬間を客に見せないようにしてましたが、大蔵流では僧が袖をたすき掛けにするので、横からは丸見えでした。
この辺の演出は和泉流の方が拘りが強いのかな🤔


さて、主人が坊主になると、いよいよ妻が登場するのですが、ここがまた面白かった!🤣
夫が「俺はここにいる🙂👈」と何度もアピールしてるのに、妻は夫の存在になかなか気付かないのです🤣
それだけ、妻から見たら変わり果てた姿だったのでしょう🤣

そして、ようやく目の前に居る坊主が夫だと分かると、大激怒!👿💢

いや~茂さんの妻、凄い迫力だった〜!!😵💦
バンバン床鳴らしまくってゴジラかと思ったもん🤣🤣🤣(笑)


「私に断りもなく出家するとはどういうこと⁉👿💢」

「いつも、お前がわわしい女だから出家したいって言ってたら、しても良いって言ってたじゃないか〜😆」

「アレは冗談で言ってたのよ!
 本気で言うわけないでしょ!👿💢」

っ❗❓😱💦」


というようなニュアンスの会話がありまして(笑)、完全に恐妻に怯えた千之丞さんがプルプル震えてた🥺のが、なんだか仔犬みたいで可愛くて面白かったです🤣🤣🤣

そして、僧に責任転嫁するわけですが、和泉流の高野さんの時は、真顔で嘘を付くのでサイコパス感があったんだけど(コロコロ意見を変えるということは中身の無い人間なんだろうね💦)、千之丞さんは妻の怒りを何とかしたいが為の嘘って分かりやすくてお笑いポイントでした😂

なんだろ、和泉流というか高野さんの場合は、何食わぬ顔で嘘を付くような、こういうタイプの“人間”って居るよねってイメージなのに対して、千之丞さんは、こういうタイプの“夫”って居るよねってイメージかなぁ🤣


そしてオチですが、和泉流の方は理不尽な目にあった僧は家を追い出され、何故か夫婦のラブラブっぷりを見せつけられるわけですが😂、大蔵流では夫が先に逃げて(退場)しまいます。

ここで、夫の毛を生やして元通りにしろ!と僧に詰め寄る妻。
すると、、、

「なんじゃ?毛を生やせじゃと?
 それなら、2〜3年もすれば元通りになるわい😆」(意訳)

この僧、火に油を注ぎやがった!🤣🤣🤣

ということで、僧が妻に追いかけられる「追い込み留め」の形で幕となります。狂言でよく見られる終わり方ですが、大蔵流(茂山家)の方が、笑いに対して素直でコントの色が強いのかなという印象を受けました。和泉流の方は、ポツンと1人取り残された僧を見てると、色々と考えさせられちゃいますからね。


いやぁ~今回は、なかなか良い比較が出来ました✨
これからも他家の狂言もね、どんどん観ていきたいね。
色んな角度から観ることで、狂言の本質も見えてくると思うので。

ということで、長く書き過ぎちゃったから😂、
残り2曲の感想は次頁にて。