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羽矢海
2025-09-20 20:04:20
2585文字
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向こう側への扉
あなたの目の前には、1冊の本がある。
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3
4
名前を決定するボタンを押すと、あなたは眩い光に包まれた。視界が眩む。遠くに煌めく星を間近で直視したような強すぎる煌めきに、あなたはぎゅっと目を瞑る。そうするうちに、あなたの意識はくらくらと薄くなっていった。
『
――
ねぇ、やっと来てくれたね、転落者』
聞いたことのない女声が囁く。
『
――
私だけの救世主
――
』
あなたはその声に抱き締められるように、白い光の中に落ちていった。
『
――
私を見つけて、終わりなき輪廻から掬い上げて
――
』
あなたは何のことか理解できなかった。しかし、不思議と、あなたはその言葉を脳裏に焼き付けられたような感覚がした。
『
――
幾重もの世界の向こうで、待ってる
――
』
女声が霞む。あなたの意識は完全に眠りについてしまった。
▷目を覚ます
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